今日は珍しく動画の紹介でもやっておこうと思います(・∀・)
【けいおん学9】けいおんキャラクターレビュー第3回~田井中律~再up
※アメブロ上で観るとあんまり画質良くないです。ニコニコ動画のアカウントを持っている方は本家の方で直接観ることをオススメします。URLは→http://www.nicovideo.jp/watch/sm12982193
去年の12月9日にUPされた比較的新しい動画です。
ツイッターの方ではもうすでに何度か紹介して来たんですが、いつかブログの方でもしっかり取り上げたいなと考えていたので今日の記事でやってしまいたいと思います。
で、この動画はタイトルにもある通りキャラクターレビューを行っている動画です。今回はりっちゃんの性格などに関する考察ですね。
時間は30分近くあり、しかも文章を読ませる部分もかなり多いです。正直、しっかり観ようと覚悟を決めて再生ボタンを押さない限りすぐに飽きてしまうことでしょう(^o^;)
しかし・・・この動画の感想を一言で述べるなら、「非常にすばらしい!」ということに尽きます!
まずそもそも、こういう腰を据えたドッシリとした考察をニコニコでやってしまうというところが純粋にすごいです!うp主様の心意気というかチャレンジ精神に敬意を表します。
ニコニコで人気が出るのってどうしてもスピード感とかインパクトがある動画に偏ってしまいますからね。
開始30秒で「つまらない」と判断されたらもうおしまい。そういうシビアなサイトに、あえて視聴者に考えること・頭を使うことを要求する動画をUPする・・・この果敢さは大変素晴らしいと思います。
で、肝心の内容の方もとても秀逸です!
うp主様は律ファンらしいのですが・・・動画本編の内容を顧みると「なるほど確かに」と思わされますw
かゆいところに手が届く考察とでも言いましょうか。とにかく、律のことをしっかり見ているな!と思わされる考察です。
以下、ちょっと中身を見て行くことにしたいと思います。
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■律は空気を読むのが上手な「気配り屋」
律は場の空気を読むことに長けています。
そして「空気を読める」ことを生かし、場の空気に合わせて、「明るく元気なムードメーカー」と、「常識的なリーダー」を使い分けます。その根底にあるのは、「気配り屋」であることです。
常に周りに気を配り、人の事を思いやる。
だから、状況に合わせて使い分けることができるのです。
律の性格の根底にあるもの・・・それは空気を読むのが上手だということと気配り上手だということの2点なのではないかと思います。
律を語る際に常に出発点・原点となる大切な要素です。
というのも、律のキャラクター性を決定付ける重要なシーンが1期の比較的早い段階で登場しているのです。言うまでも無く、第6話「学園祭!」のMC練習シーンですね。
ここで律というキャラの本質が物語上に強烈に表れたと言っても過言ではない。
「気配りモード」のスイッチが入った律は、わざとふざけて、自分を道化にして・・・そうやってなんとか澪の緊張をほぐしてあげようとするわけです。
怒られても、お調子者だなと思われても・・・それでもみんなの笑顔を引き出すこと、場を和ませることを選ぶわけです。
ついつい見逃されがちですが、律って一年生のこんなに早い段階からすでに気配りのできるキャラとしてしっかりと描かれているんですよ。(cf. 1期第1話コメンタリーの山田監督の発言)
ある意味、恐ろしいと思います。
律は1期2期を通して一番変化が見られないキャラだと思うけれど、それって律が初めからほぼ完成された大人に近いキャラだったからなんじゃないかな。
1期第1話が始まった時点ですでに成長する余地があまり残っていなかったというか。
・・・スイマセン、贔屓し過ぎですねww
■律は「女の子らしさ」を見られるのが恥ずかしい
律は「空気を読める」ため、他人の目から見た自分を把握しています。
「明るく元気な女の子」ですね。これは、幼少期からの連続したイメージだと思います。
![]()
この頃の律を他の子と比較してもボーイッシュですね。
そのため、そのイメージと反する自分の中の「女の子らしさ」に違和感を感じています。![]()
そのため、身近な人に「女の子らしさ」を見られるのを恥ずかしがるのです。
とはいえ、先ほども見た通り律は「家庭的」で「気配り」もできる、「女の子らしく繊細」な一面も持っています。
他人から見た自分のイメージを意識して、「明るく元気」に振舞って見せる。
しかし、ふとした瞬間に隠しきれない「女の子らしさ」に頬を赤らめてしまう。
周りから自分がどういうキャラとして見られているのかを十分把握しているがゆえに、素直に女の子らしい一面をオモテに出せない。
あくまで他人から期待されたキャラ(=明るく元気でボーイッシュ)のままでいようとするわけです。
その上恥ずかしがり屋なので、律自身としてもあまり乙女っぽい一面を人に晒したいとは思っていないんですよね。
できれば、他人から見た自分のイメージを貫き通したままでいたい。ボーイッシュなキャラでいたい。
その方が繊細な内面をえぐられずに済むから。
しかし、ふとした瞬間に自分の中の女の子らしい一面はやっぱり顔を出してしまうわけです。どんなに頑張っても、人一倍に乙女な内面は隠しきれないのですね。
で、自分の女の子らしい姿を再認識させられて頬を赤らめてしまう・・・と。
そんなところが可愛いぞ!
※この点に関しては私の過去記事(「けいおん!!」18話の感想【澪と律。二人だからこそできること】)も多少参考になるかも。
■律は人と本音でぶつかり合うのが苦手
律は普段から空気を読み、細かい気配りをする子です。
そのため、自分の気持ちよりも相手の気持ちや周りの空気を優先し、自分の本心を隠して器用に振舞う傾向があります。
それ故に、本音でのコミュニケーションに慣れていません。(中略)
この事は1期11話「ピンチ!」によく表れています。
律は澪の事が大好きなので、澪に嫌われることを何より恐れています。
本当は、澪の気持ちを確かめたい。
和じゃなくて自分を見て欲しい。でも、本音でぶつかって拒絶された時の事を考えたら怖くてできない。結果、おどけて見せることしかできません。
しかし、今の律には周りが見えていません。
自分ではいつものように楽しく振舞っているつもりなのに、それが澪を余計に怒らせてしまう・・・。
焦った律は、まだ足りないのかとさらに澪にちょっかいを出す。
悪循環が続きます。![]()
普段器用に振舞える分、こういう時どうすればいいか解らないのです。
律の精神的に憶病な一面が伺えます。やがて、焦りは理不尽な怒りに変わります。
「こんなに頑張ってるのに、どうしてわかってくれないんだ!」
普段の澪への信頼が強いからこそ、苛立ちはつのります。
ここで律は、普段では考えられないような身勝手な形で、自分の本音を澪にぶつけています。
実はアニメ2期終了時点で、律はこの苦手を完全には克服できていません。
未だに自分の内面をさらけ出したり本音でぶつかり合うのが不得意だったりします。いや、ごまかしたり逃げたりする傾向にあります。
ムギや唯とは本当に対照的です。
うp主様が1期第11話を事例として提示なさったので、ちょっとその話数について考えてみます。
以下、澪×律スレからの引用です。(かなり古いです。2期が始まる前の考察ですw)
20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/02/25(木) 00:40:20 ID:2ZpAjm0MP
澪は天然だから律の気遣いに気付かない。
っていうか昔っからそうだったので当然のことだと思って気付けない。
だから11話で律がヘタったときも何が起こってるのか分からなくて怒ってしまった。
失って初めて気付く…そんな悲しい恋もいいよねw35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/02/25(木) 16:08:03 ID:kGxxn5k60
あの風邪って視聴者によっては強引と感じてしまう展開に対するクッション的な機能がメインな気もするけどどうだろう?
もちろん風邪のせいでこうなったという解釈もアリだと思うし、最後の律の部屋のシーンを描くのに必要ってのもあるけど、ドラムにパワーがないのもメンタル面の問題、調子でないって言って帰ったのもいつもどおりの自分を演じるのに限界が来たからで。
律って弱さを見せられないというかムードメーカーな自分を維持しようとする性格っぽいし。澪に構って欲しくて必要以上に構ってちゃんになってしまって本気で怒らせた上に、場の空気を悪くするという状況を自分自身が作り出してしまったのは、性格的に精神面に限界がきても仕方がないと思う。
とにかく視点をキャラ寄りにせず風邪というオチをつけることで視聴者にも澪達と同じように「何だ風邪だったのか」的解釈をさせるのは上手いなあと。![]()
36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/02/25(木) 16:23:49 ID:Yli8T4fb0
どっちかっていうと思春期特有の不安定さ、澪に構ってもらえないことでの不安、更にはああいう自分勝手な面を見せてしまったことへの自己嫌悪なんかで精神的に参っちゃって風邪引いたんじゃないかと思うんだよな。
風邪が前提の喧嘩ってよりは、喧嘩が前提の風邪という風に。
まあでもその点に関しては製作側から風邪が前提って話が出た(よね?)からこれ以上考察しても仕方ないかもしれんけど。それで11話って実質的には解決に至ってない気がするんだよ。
律って13話でもラブレターっぽいものが来た件を誰にも相談せず自分の中で片付けようとしてたよな。
そういう点で見ればある意味11話の嫉妬の件とは別のもう一つの問題、律が他人に悩みを打ち明けず、精神的に泥沼化しちゃうっていう、そういう問題はまだ解決に至ってないと思う。
ここまでくると恥ずかしがり克服だとか、自堕落な生活から抜け出すとか、そういうことよりも解決が難しいものなんじゃないかと感じてしまう。何か喋りすぎた。
43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/02/25(木) 17:01:40 ID:HmE58EjU0
誰にでも仲良く接する人:自分の前に壁を作る
人見知りの人:相手の前に壁を作る前者は仲良くなること自体は楽だがギリギリのとこで塞がれる。後者は仲良くなりさえすれば後は楽。
前者が律で後者が澪ってイメージ。
36さんのおっしゃる通りだと思います。
この問題がまだ解決に至っていない。そして、2期になっても結局解決されずに終わった・・・。
第3話「ドラマー!」で、悩みをみんなにぶつけて本音をさらけ出しているようにも見えるんです。最後には「ガンガンドラム叩くの大好きだ!」と言ってみんなを安心させていますし。
でも実は、最も根本的な部分(=ドラムが好きだということを再確認するところ)に関して、律は一人で解決してしまっているんですよね。
ここの部屋のシーンですね。
誰にも最後まで本音を語ることなく、結局は自分の中で問題を片づけてしまっています。
ドラムやだ!という問題自体がそもそもそこまで深刻なものではなかったので、結果的にこのときは1期の「ピンチ!」や「冬の日!」のように泥沼には陥らずに済みました。
しかし、もしこれが本当にスランプに繋がるような深刻な問題だったとしたら・・・果たして律はちゃんと立ち直れたのだろうか?みんなに真剣に相談できたのだろうか?本心をさらけ出して助けを求めることができたのだろうか?
・・・今でも不安に感じる部分です。
気を配り過ぎるがゆえに、自分の本音をさらけ出せない。本心をぶつけるのが怖い。みんなを心配させたくないから、弱さを見せたり真剣な相談を持ちかけたりできない・・・!
律って本当に繊細で傷つきやすい女の子なんですよ。
でも逆に言えば、こんな脆さも律の魅力の一つなのかなとか思ったりします。
※第11話「暑い!」でうまく反論できなかったシーンや、第17話「部室がない!」で歌詞をちゃんと書いてこなかったシーンなども、律が本音をぶつけるのを苦手としていることを示す論拠となっている。
■律は気配りに対して気疲れしているわけではない
なぜならば、
「自分が目立たなくても、他の皆が輝けるならそれが自分の楽しみだ」
たまごまごさんの言葉を借りるならば、「後方支援にあたる律が『苦しんでいるのか』と言われたら、決してそんなこと無い」ということになると思います。
律はみんなを後ろから支える自分のポジションが好きなんです。決して、それに対して辛さや必要以上の苦労を感じているわけではないのです。
■律の性格は多面的
律はけいおんの中でも特に多面性を持つ子です。
ボケとツッコミ、常識的なリーダーと明るいムードメーカー、元気な明るさと繊細な乙女心。
一言で言い表せば「明るく元気なパワフルドラマー」ということになると思うんですが、ちょっと違うんですよね。
もちろん「明るく元気な~」というのも律の大切な一面であるのは確かなんです。でもその表現だけでは律の本質の十分の一すらも語れていないというか。
うp主様の「多面性を持つ」という表現はまさに言い得て妙だと思います。
元気で、明るくて、楽しいことが大好きで、みんなを笑わせるムードメーカーで、ちょっと大雑把で、おバカな一面もあって・・・でもその一方で、気配り上手で、本当は繊細で、打たれ弱くて、いざというときの一歩が踏み出せなくて、乙女で、家庭的で、澪以上の恥ずかしがり屋で・・・。
・・・こんなにもいろいろな顔を見せてくれる娘だから、一言でその性格を説明しようと思ったら多面的だとしか言いようがないわけです。
それ以外の言葉では結局律の性格のほんの一面しか捉えていないことになってしまうのです。
(が、個人的には銀河彼方さんの「律は何かを隠した元気な人」という表現は非常に上手いと思った。)
この奥深さが律の最大の魅力なのかなと思うことがあります。
一言では決して言い表せない多面性がいかにもリアルな人間らしいというか・・・律は良い意味で等身大の女子高生に一番近い、「普通」な女の子だと思います。
そういう律の「普通さ」に惹かれている人、多いんじゃないかな。
まぁ、その「普通さ」や多面性が案外難しかったりするんですがね。
アニメキャラのテンプレートに全然はまっていない分、律を実際に動かす側としては非常に苦労させられる部分もあるわけです。
吉田「律はバランスが難しかったですね。唯ほど何も考えていないわけじゃなく、一応部長さんで、澪っていう幼なじみもいて。弟もいるのでお姉さんという立場でと、いろんなものを一番多く背負っているキャラクターなんですよ。なのにも関わらずキッチリしているわけじゃなくって(笑)。そのしっかりさと野放し感のバランスの調整には苦労しました」 (『けいおん!テレビアニメ公式ガイドブック 桜高軽音部活動日誌』より)山田監督「りっちゃんって、『けいおん!!』のどのキャラクターよりも人間くさくて、とても繊細だと思います。最初は扱いやすいと思ったんですが、深く描いていくにつれ、難しく感じるようになりました」 (『娘TYPE Vol.12』のインタビューより)
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動画を軽く紹介するつもりが、いつの間にかこんなヘビーな記事になってしまいました(゜д゜;)
うp主様は他にもいろいろ考察動画を上げているみたいなので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか!?
「けいおん学講義」というシリーズみたいですね。私はまだ観ていないですが、今後ゆっくりと楽しませてもらうことにしたいと思います。
そういえば今まで私って「けいおん!!」の各話に関してはそれなりに詳しく考察(感想)を書いて来たんだけれど、「けいおん!!」という作品そのものに関する考察とか、キャラ考察とかはほとんどやって来なかったんですよね。
今日この記事を作ってみて、この動画のうp主様みたいに全体を俯瞰する考察とか、キャラ考察とかにもちょっとチャレンジしたいなとは思いました。
まぁ、昔の記事に律考察の記事とかは結構あったりするんですけどね。でも今見返すとちょっと内容が幼稚&恥ずかしいものなのであんまり・・・(^o^;)
けれど、基本的に過去記事には手を加えないスタンスです。たまに読み返すと冷や汗をかかされることが多いですが、そこにはその時自分が感じた感想や思いなどが素直に書かれているわけで。
それを今の自分が上から目線で修正してしまうのは野暮なんじゃないかな~とか思ってしまうわけです。
・・・メンドクサイですね、ブロガーの心情ってww
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