※当記事は私が2016.11/13に記した記事から加筆、修正して公開しています。
昨日2021.5/9に溜池で釣りをされていた親子が亡くなるという悲しい事故がありました。
私も過去に落水事故を起こしており、その当時の記事を記していました。それを気に私はライフジャケットを購入し、巡り合わせではありますが清掃活動への参加などを契機に必要と感じた場合にライフジャケットの着用啓発を記事内にて時々行ってきました。
このたび再掲載といった形を取った理由としましては、ライフジャケットの着用啓発及び悲しい事故が一件でも多く無くなって欲しいという思い、そして自身も過去に落水事故を起こした経歴があり、それから5年が経ちあの時の気持ちを忘れるわけには行かないと思い再び筆を取らせていただく運びと致しました。
よければ最後まで読んで頂けると嬉しいです。
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2016.11/13(日)
今日は溜池のバス釣りに行ってました。
一応魚も釣れたし、楽しい記事を書く予定やったんですが恥ずかしながら釣り中に事故を起こしてしまったのでここに記します。
私個人としても釣りを甘く見ていた面がありましたし、今後も釣りを辞める気はありませんが、ブログを書いてる一人の釣り人としてご覧になって下さっている皆様に自分の反省、自分がその事故を通して感じた事、そしてお恥ずかしい話ですが自分が釣りをする人間として当たり前の事が出来ていなかった事実がありますので、ここに私の体験談を記したいと思います。
まずどのような事故を起こしたかといいますと
落水しました。
幸い、他人を巻き込んでの事故ではありませんでした。
僕自身も怪我はなくこうしてブログが書けているくらいなので無事は無事です。
正直、今までも片足がハマったとかいう事はこれまでもありました。長靴を履いて入水する事なんてよくありますし、特に夏場は好んで入水していました。岸に立っての釣りでは長靴を履くぐらいしないと行けない場所はいくらでもありますし、または足元を守るという意味でも最近は必需品になっています。
その余裕が今回の事故に繋がりました。
その日は状況が良くなく、釣果も芳しくなく歩き回って魚を探していました。歩き回ってようやく魚の濃い場所を見つけましたが、そこに行くには狭い足場を抜けないといけない。いつもこういう状況に出くわすと行けるか否かの判断をして向かうのですが、釣果が欲しいという気持ちが強くなりちょっと無茶をしました。斜め護岸の角だったのですが片足が水に浸かる可能性はあるな…と思いましたが、あまり気にせず進みました。
案の定、左足が水に漬かりました。ですがその場は渡ることが出来ました。片足ぐらい何とも思わないので冷たっ!程度の認識でした。結局そこまでしても魚を釣ることは出来ず、車の方に戻ろうと思い引き返す際、先ほどの難しい道をまた渡ることになりました。今度は反対なので右足がハマりました。それで済めば良かったのですが長靴に想像以上の水が浸入し、斜め護岸を滑りそのまま両足が池に入って行きました。
自分の釣り歴でもこのような経験は無く、そのまま自分の体が池に引きずり込まれるような状況に陥り、パニックになりました。
大袈裟かも知れませんが死んだと思いました。
浅い場所だったのですが胸まで入っていたので、ただ陸に上がることだけを考えました。しかし今度は服にも浸水し、体がとんでもなく重くなっていました。何とかコンクリートに手をかけ脱出し、タックルも沈みましたが引き上げることが出来ました。
携帯も水没しこの後携帯は壊れました。さすがにこの後釣りを続行する気にはなれず、気持ちをある程度落ち着かせてから帰路に就きました。
不幸中の幸いといいますか、その時の僕の荷物はタックル一本のみでした。今日は三本を持って行ってたのですが、ルアーなどの荷物と他のタックルは車に入れていました。
それからその日は朝が寒かったこともあり防寒着を着込んでいましたが、日中で暑かったのである程度軽量化していました。もし着込んでいて、荷物もあったらと思うとゾッとします。
そしてこの時の事故を振り返り色々と反省しなくてはならない事がありました。
まず一番反省したのはライフジャケットを着用していなかった事。
私は海釣りもしますので、渡船利用で義務付けられている沖堤防や沖磯ではライフジャケットを着ていましたが、普通の岸釣りにおいてはそれまで一度も着用した事がありませんでした。
そして場所も悪い。溜池は管理されている方がおられ、これはバス釣りされている方であれば承知の事だと思いますが、そういう場所で釣りをさせて頂いてます。
ゴミ捨てるとかは言語道断ですが、もし僕がもっと大きな事故を起こしていたら確実に釣り禁止になっていたでしょうし、バス釣りのモラルが問われる。
そして時々釣り人の落水による死亡事故が報じられますが、ほぼ100%と言っていいほどライフジャケット未着用とも言われています。
その時の体験がきっかけで私は早急にライフジャケットを購入し、その当時の事ではありますがライフジャケットが到着するまでは釣りに行かない事を決めました。
今までは自己責任やからどうでもええわっていう考えでした。
ただこうして、今では釣り記事を読んで下さっている方がおられる事も知っています。だからここ最近は釣りの記事も割と真面目に書いていましたが、ネットに記事を上げる以上はやはり最低限の事はしないといけないなと思いました。
実際知人や家族に心配をさせてしまったし、もっと大きな怪我をしたりしていたら多大な迷惑をかけてしまったと思います。
あの時の事故を教訓に、色々考える事がありました。
釣り人としてマナーやルールをきちんと守る事、当たり前の事をやる意味を凄く考えました。
釣りという素晴らしい遊びを嫌いになりたくないし、辞めたくもない。ましてや命を失ってしまう事でこんなに楽しい遊びのイメージが悪くなってしまう事は1番あってはならないと思います。
長文となりましたが最後まで読んで頂き、ありがとうございます。