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魔法の言葉

最近少しづつ、本を読む頻度が上がってきている。
それは、夏が近づいてきていることと因果関係があると思う。

このまま本を読むスピードが上がっていけば
近いうちに、購買スピードに閲読スピードが追いつきそうだ。

以下、最近読了した本の中から、心に残っている言葉を残しておく。

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『わが悲しき娼婦たちの思い出』 ガルシア・マルケス 2006



「年というものはとるものではなく、感じるものなんだよ。」

「嫉妬というのは真実以上に知恵がまわるものなのよ。」


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『羊どろぼう』 糸井 重里 2011



人は、結婚のことを「愛」を中心に語りすぎていないか?
なかよく暮らせるといいですね、
くらいの軽やかさでいれるほうがうまくやれるような気がするんだけど。
なにせ、ほら、「愛」って
渇きやすいしあふれやすいし燃えやすいし枯れやすいだろ、
生活のなかに持ち込むにも取り扱いが難しすぎる。


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『憂鬱でなければ仕事じゃない』 見城徹/藤田晋 2011


自己否定は、苦痛を伴う、
しかし、自分の力で獲得した結果であっても、そのことに寄りかかって生きることは、
自分を堕落させる、それをゼロに戻してこそ、その次のいきいきとした生の実感が味わえる。
自分には届かないものをあえて選んで、それに届くように圧倒的努力をすればいいではないか。


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『COURRIER JAPON』  2011/8




スポンジのごとく吸収せよ。
好奇心は命だが、先入観は死を意味する。周囲を見渡せ。
(MARK PARKER/NIKE CEO)


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『プレジデント別冊/論語入門』 2011/7



子曰わく
我れ三人で行えば必ず我が師を得。
其の善き者を択びてこれに従う。
其の善きからざる者にてこれを改む。
(孔子)

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『写真のプロフェッショナル』 山内宏泰 2011



たとえば吹きわたる風など
目には見えないけれど、草木のなびきでそれを表すことはできますよね。
電波も見えないけれど、携帯電話やテレビのような『形』を通して
電波が“ある”ことを知覚できる、
恋する気持ちとかも見えないけれど、存在するでしょ。
目に見えないものでも、何かを通してそこにあることを
表すことが可能なわけです。
とすれば魂も撮れるはずだと。
(下園詠子/写真家)

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よし、今年の夏は本50冊を読む。という宣誓。
ついでにブログの更新頻度もあがったらいいな。という期待。


写真と日本酒の共通点について

いま、糸井重里さんのエッセイを読んでいます。

相変わらず、彼のことばは、どれも示唆に富んでいて
思わず、本の端を折ってしまうセンテンスばかりです。

中でも、最近よく考えていることと、リンクする一文があったので紹介します。

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 いいたいことが「10」あるなら 
 それをとにかく「1」に絞って伝える。


 『羊どろぼう。』 糸井重里 2011
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「よりシンプルに」
よく仕事で意識しています。
(なぜ意識するかって、まだまだ体現できていないからなのですが)

難しいことを、難しい言葉を操って、小難しく説明することは、
案外だれにでも出来ることだと思っています。
けれども、難しいことを、シンプルに要約して、簡単な言葉で説明できる人は、素直に尊敬します。
きっと、池上彰さんが大きく取り沙汰されるのも、その稀有な能力を持っているからなんでしょう。

誰かに何かを伝える作業には必ず、伝えられる相手、つまり受け手が存在しています。
そして、受け手のほとんどが、分かりやすい言葉で、要点を絞って伝えて欲しいと考えています。


ところで。

「10」あるものを、「1」に絞って伝える。
この考えかたは、僕の好きな写真に通じています。

写真のテクニックを語るとき、よく使われる言葉に
「写真は引き算」というものがあります。

主題を際立たせるために、不要なものは写さないという考えです。

何も考えないで撮った写真は、余計な要素が写り込んでいて、
狙い(=主題)が絞り切れてない状態になってしまいます。
本当に写し込みたい要素だけ写し、余計な要素を可能な限りいれないこと。
それがいい写真を撮るコツなんです。


「10」あるものを、「1」に絞って伝える。
この考え方は、僕の好きな日本酒にも通じています。

日本酒は、本醸造酒/吟醸酒/大吟醸酒と種類が分かれていて、
精米歩合70%以下の白米を原料に造られる、「本醸造」
精米歩合60%以下の白米を原料に造られる「吟醸酒」
そして、精米歩合50%以下の白米を原料にする、「大吟醸酒」
と、米をどれだけ磨いたかによって、種類が分かれています。

精米歩合が低ければ低いほど、より米を磨いた状態となります。
つまり「大吟醸」は、酒米を極限まで磨いた日本酒のことで、一般的に日本酒の最高峰と言われています。
値段も跳ね上がりますが、味が洗練され、フルーティで口当たりもまろやかになります。
酒米を削れば削るほど、雑味が消え、日本酒としての極みに近づいていくんです。


フォーカスポイントは、「写真」も「日本酒」も同じ。
「主題」/「芯」をきちんと残して、余計な箇所を見極めて、削いでいくことによって、
より「観覧者に伝わる写真」「飲み手に訴える日本酒」になるということ。


もちろん、「10」あるものを「1」に絞っていくということ。
もとい、「1」を残して「9」を削っていく作業は、とても難しいことです。

けれど、その原則を意識して行動しているのと、
それの原則を知らずに行動しているのとでは、「人に何かを伝える」という意味において、
雲泥の差が出ると思ったので、改めて言葉にしてみました。

現場

糸井重里が、自衛隊の人たちが読むフリーペーパーに、寄稿した文章。
 
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 じっと嘆きながら見つめていたら、
 瓦礫の山が片付くのなら、どんなにか楽だろう。
 徹夜で語り合っていれば、
 行方不明の人たちが見つかるのなら、
 どれほどうれしいだろう。
 しかし、そんなことはあるはずもないわけで、
 じっと嘆きながら立ちすくんでいたら、
 状況は何も好転しない。
 おそらく悪くなっていくばかりだった。

 誰かが、具体的に、その場面を変えていかねばならない。
 (中略)
 台風の日にもたくさんの「現場」が、働き続けています。

ほぼ日刊イトイ新聞より
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具体的な問題は、具体的な行動によってのみ、解決される。


提案まで残1日。

もちろん、被災地とはまったく違う「現場」だけれど。
自衛官のそれが、被災地であるように、
いま、自分に取っての「現場」がここであることに変わりはない。

思考だけの時間は昨日で終了。今日はひたすら手を動かします。