よかった!! | 酒と散歩の日々                                               

 昨日の話の続きである。京急の汐入駅にある「一福」でホッピーを呑んで飯(らーめん)を喰って、そこからどぶ板通りを抜けるようにして一駅ぶらぶらと歩く。これは私的によくあるパターンである。

 そうする理由の1つに。どぶ板通りの中にあるとある居酒屋が気になるのである。おばちゃんが独りでやっている店、そして営業時間は3時間ほど。大好きなこの店のシャッターが下りている様子しか見なくなってもう3年近いか。

 おばちゃんもお歳だったし、コロナ禍のあおりでひっそりと閉店かとちょっと覚悟していたのだ。もしかしてと、年に数回その前を歩くのが習慣のようになっていた。

 

 

 店のある角を曲がったら・・・提灯が灯っている。やってるよ。滂沱・・・

店の名を「興津屋」という。女性用のトイレがないという理由で、(女性の)入店を断るという伝説の店でもある。

 

 

 この引き戸を引いて、店に入った。そこにはおばちゃんと見知らぬおじさんの姿が。よかった。おばちゃん元気そうだ。

最後に立ち寄っていた頃も、お膝が悪いとかでかなり辛そうだったけど、いつもの場所でTVを見ている姿はお変わりなく。

 

 瓶ビールとかぼちゃの煮物とあとはチーズ。お運びはおじさんがやってくれた。

 以前は撮影禁止の札がそこここに貼ってあったが、それがない。見落としたかな。でも、それ以外の店内の様子は全く変わりがない。

 

 

 こっそりと1枚だけ(本当はもう数枚撮っちゃった)。おばちゃんの作るここのかぼちゃの煮付けは絶品なのだ。またこうして口にできるとは思いもよらなかった。

 訊けば、今は当たり前にこうやって営業しているとのこと。ありがたいことだ。

こういったおばちゃんが独りでひっそりやっているような店が、ぽつりぽつりと姿を消していくのは哀しく寂しい。

 

 もうね、何度でも来るからね。おばちゃん元気でね。