三冷 | 酒と散歩の日々                                               

 どれくらいホッピーが全国区な呑みものなのかは置いておいて・・・

 横須賀ではちょっと変わったスタイルでこのホッピーを呑む文化がある。「三冷」である。

 一般的なホッピーは、ジョッキに氷を入れて焼酎が注がれた状態で供される。これに好みの量のホッピーを加えて呑むのである。自分の好きなアルコール度数に調節できるという優れもの。

 これが「三冷」となると、ジョッキを冷やし 焼酎を冷やし ホッピーも冷やしたものが出される。氷入りだと、氷が溶けていくことによってアルコール度数がさがってしまうことを嫌ってのやり方だときく。

 

 横須賀の老舗の居酒屋では、デフォでこの「三冷」が出される店が多い。一般的な氷入りを望む場合は、注文時にそれを告げなければならない。それでも、ジョッキ・焼酎・ホッピーは「三冷」ようのものが併用されるために冷たい状態で出されるのだ。

 

 何となくではあるが、ここ数年私は「氷入り」のホッピーを注文することが多かった。横須賀の居酒屋は(チェーン店を除く)ホッピーを注文すると基本焼酎の量が多く注がれてくる。多分チェーン店の2~3倍の量だ。逆に氷で薄めないと、ちょっときつかったのだ。

 

 その「三冷」を久しぶりに呑んだ。「中央酒場」である。

 

 

 「中酒」の「三冷」。これでも、このあたりの居酒屋では焼酎が少な目な方だ。実はこの量で出されると、ホッピーの1本分を加えた時、ちょうどすり切りになる絶妙な量なのだ。

 

 

 最初の写真もジョッキをこちら向きにしておけばよかったかな。ジョッキに焼酎を入れる目安の星印がついていて、一般的には下の星のラインで出されるのだ。

 

 さて、つまみだ。

 

 

 たまには刺身もいいかなぁ。でも刺身は、「白根家」が美味いし、そっちに行った時でもいいか。天ぷらを久しぶりに喰おうか。としたら、何天?野菜天も久しぶりになるし、やりいかの天ぷらもかきの天ぷらも美味そう。

 そのどれにしようか迷っていたら、短冊の方のあなご天が目に入った。速攻で、心変わり。

あとは、ポテチキャベツを少な目で。

 

 

 そのポテチキャベツからくる。ホッピーの「三冷」も何回か書いてきているけれども、このポテチキャベツのことも書くのは何度目だろう。横須賀のB級グルメの1つにポテチパンというのがある。コールスローに砕いたポテチを混ぜたものがパンに挟まっている。市内の何店舗かで買うことができるけれども、それぞれ少しずつ味が異なるのが面白い。

 そのポテチパンの具を居酒屋風にアレンジしたのが、このポテチキャベツ。千切りのキャベツに砕いたポテチ、そこにフレンチドレッシングをかけてある。シンプルにして美味い。家でもたまに作る。

 

 

 あなご天は、抹茶塩で。「中酒」では基本天つゆが付いてくるが、あらかじめいっておくと抹茶塩か普通の塩を添えてくれる。私は天ぷらは塩派なのである(焼き鳥も塩派だ)。

 

 普段の氷入りのホッピーならば中お代わりといくところだが、気のせいか「三冷」のホッピーは濃い気がする。その分だけ、酔いが回るのが速いような錯覚。この日は、この一杯だけで満足。