GO WEST 鳥好本店 | 酒と散歩の日々                                               

 旅行記はまだまだ続く。

 岡山の旅行である。ずっと前から行ってみたかった伊部=備前焼 そして日生=カキオコ を目的にした旅。

 1泊2日の一日目は、その伊部の街で備前焼を楽しんだ。

 岡山駅に戻り、ホテルにチェックイン。元気であれば、このあと後楽園を散策しようかなどと事前には話していたのだが、やっぱり疲れた。ということで、しばらくホテルで休憩。私は大浴場で汗を流した。足を伸ばして大きな浴槽に浸かるのはやっぱりいいね。残念だったのは、湯上りのコーヒー牛乳がなかったこと。

 

 17時過ぎ、ホテルを出る。夕食として予約していた店へ。高島屋の横の細い通りに入る。お、賑やかな呑み屋通りだ。

 その一角にその店はあった。「鳥好本店」。

 こういう地方へ旅に出た時は、地元の人が集うような店を探して入りこむ。老舗であればなおいい。

名古屋にいった時の「大甚」、山口へいった時の「楽味」、いずれもいい店だった。金沢へ行った時も京都へ行った時もそうだった。

 思えば、今から約60年前 ここ岡山に仕事できた時、それなりの店で呑み喰いをしてその後ホテルの窓の下にみえた赤提灯、それに魅かれて再び外へ出た。何の変哲もない居酒屋だったけど、そこで喰った鮎の美味さはいまだに忘れられtない。

 

 話を戻そう。かなり流行っている店だということで予約をしたのだ。地元の人が普通に呑み喰いをしている地のものが喰いたい、吞みたい。

 

 入れ込みの席に案内をされて、つれあいととりあえずナマ。隣の席のおじさんたちは、あのお笑いの千鳥のような方言使い。

 メニューをみる。まず、この店の名物らしい鳥酢、それからこれは関東ではみかけないしゃこ酢。酢のものが2つだけどまあいいだろう。先は長い。

 

 

 鳥酢はササミじゃないね。腿か何かの肉を裂いてある。下には玉ねぎと青ネギ、それと春雨。噛み応えのある肉だ。

 そして、しゃこ酢。

 

 

 尾頭付きで出てきた。こっち(神奈川)でもしゃこを喰わないわけじゃない。寿司ネタとして当たり前にあるし、横浜の市民酒蔵「諸星」では時としてしゃこの爪のとこだけがメニューとして短冊にのっている。「根岸家」でも喰ったよなぁ。

 しかしながら、この姿で出てくるとは・・・しかも酢の物。こっちでは当たり前なのかな。

 面白いもので、鳥酢としゃこ酢で酢の加減が違う。

 

 

 白魚の天ぷら。これも普通の居酒屋じゃあ、こっちではあんまりみかけない。塩でいただく。何とさっぱりとした天ぷらなんだろう。

 

 

 ナマのあとは翠ジンソーダなんかを呑んでいたのだが、ここで日本酒に突入。

まずは「伊七 特別純米」。備前焼のお銚子で出てきた。これがいい色味。このお銚子、欲しくなっちゃった。

 日本酒度+3 やや辛口とあるが、それほどでもない。ふくよかな味わい。

続いて、「御前酒 純米 美作」。日本酒度+5。さっぱりしているのを辛口とよぶのには、ちょっと異議あるけども、こちらの方がさっぱりとした吞み口。

 

 調子に乗ってい色々喰った。そうだ、岡山ではよく食べるというサワラのたたき。たたきどころか刺身でもあまり喰った記憶がない。足がはやい魚というイメージもあった。

 これがふわふわとした食感で面白い。また美味い。枚数の関係で写真のアップはないけども。

 それから隣の席を横目に見て、どうなってるんだろうと注文した串かつ。

 

 

 かつの部分が細い。さらに柄の部分がやたらと長い。肉の間には玉ねぎではなくてねぎだな。

 それから、翌日には日生でかき三昧をする予定だけども、たまらず注文したかき酢。

 

 

 新鮮でぷりっぷり。旨みも濃い。瀬戸内の牡蠣の美味さは極上!

奥にみえるのは、ままかり寿司。私が昼に駅のうどん処で喰ったのは、押し寿司だったがこっちは握り。どっちが正統派なんだろう。

 

 さらにしそ巻きもいただいた。

 

 

 しそだけではなく梅も入ったさっぱりしたやつ。

 

 お腹はいっぱいになったわけだが、この通りに「餃子」の文字がいくつもの看板にあった。岡山は餃子が有名なんだろうか。つれあいはもうお腹がいっぱいで、先にホテルに帰るという。

 独りで餃子に行こうかと思いつつ、店を出た。・・・すると・・・