夢のかけ橋昭和40年発行の『神戸というまち』という本の巻末です。想像図として合成写真が。著者の陳舜臣さんは、この本を次のように締めくくっておられます。 「この方が早いで…」 と、得意げに海をひとまたぎした橋のすがたは、神戸のもつ、ややおっちょこちょいで あけっぴろげの性格と合理性を、そっくりかたちにあらわしたものになるはずだ。 何年さきになるかわからないが、夢のかけ橋は、きっと神戸の新しい象徴になるであろう。書き写しながら、陳さんの文章にはひらかなが多いな、と思った。これを書かれてから50年。