先日、ネットオークションで椅子を売った。
捨てようと思っていた椅子だが、ふと粗大ごみのシールを貼り終えたところで
まてよ、となった。
たびたび足の小指にひっかかって悶絶させてくれる、この椅子も
誰かが欲しがるかもしれない、と思いたち、ヤフオク出品である。
オークション期間はわずか半日。
粗大ごみの予約が翌日だったから仕方ない。
すると
なんと、売れた。こんな送料がかかりそうな品が売れた。
けっこうなセリになり、
10年使った椅子が、定価の1/3で売れた!
さて、椅子なんて出荷したことないので、どう包むかわからない。
定番は段ボールだが、椅子が入るほどの巨大な段ボールは、
洗濯機が入るようなやつだろう。
これは簡単に手に入らないので、
今回は、椅子の厳重なビニールパックに挑んだ。
鉄製の脚にプチプチをすべて巻き、椅子全体をピンと張った強いビニールでパックする。
で、クロネコヤマトに集荷に来てもらった。
二日後
先方落札者から、無事到着しました、と連絡が入るのだが、
そのメッセージは
「しかし、、」
と続く。
椅子の脚の先端のクッションがない、取れている、とのこと。
三本の脚の一本の先が欠けては、さぞアンバランスだろう。。
しかし、脚の先っぽなど意識したことなかったし、色、形の印象も微妙、
そもそも取れるものなの?というオボロゲな認識の私。
「そちらのどっかに落ちてませんか」と言われ、
血眼で私なりに探してみた。
バスタブの下、
ベランダの排水溝、
ベッドの下、
も見た。ない!(出品に際し、この椅子を洗って干したから)
なんのフタだかワカラナイものを見つけたので画像を送ったが、やはり違う、と。
売れた売れたと浮かれていたが、
面倒なことになってきた、の心境になる。
しかし、ここから冷静に動いていったのがよかった。
ぐるぐる巻きに脚をすべて緩衝材で包んだ。確かに包んだ。
そのとき脚に違和感はなかった。
ここで欠損していれば気づくだろう?と。
自分を信じて、先方に尋ねた。
私
「脚はビニールに包まれていましたか?」
先方
「脚は一本だけビニールを破り飛び出していました」
これだ。
輸送中に何かあったのでは!
私は自分に落ち度がない可能性が濃厚になり
俄然元気を取り戻しはじめた。
つづく。