INAC多摩川スタッフブログ2009-2010-キックベース。



さて、少し緩やかに。



5月4日のU-18トレーニング風景です。


前日、クラブユース選手権を行ない、5月5日もクラブユース選手権、という設定の中での間の日です。



グラウンドに集まる選手たちは、一様に疲労の色が。


オフにすることも考えていたのですが、オフで何もしない方が次の日に響くのではないかという判断で、トレーニングを行ないました。



選手の表情を観て行なったことは、『キックベース』。


設定は、ホームと一塁と三塁(つまり三角ベース)。


アップはベースランニングから。


3割程度のスピードから、最終的には9割程度のスピードまで、逆周りも含め、8周ほど行ないました。



さて、ここからです。


サッカー選手なので、野球とは少し違うルールで行ないました。


以下のようなルールで行なったのですが、もし、「こんなルールはどう?」というものがあればぜひ参考にしたいと思います。



「ルール」


・2アウトでチェンジ。


・ピッチャーはボールを投げても蹴っても良い。


・ピッチャーは、キッカーが打つことが出来るようなボールを投げる(または蹴る)ことが前提。

 → 攻守のスピードアップのため


・わざと難しいボールを投げた(または蹴った)場合はイエローカード。(イエローカード2枚で退場)


・ということで、キッカーも打つことが前提。(見送った場合はストライク判定)

 → 攻守のスピードアップのため


・キッカーは、ファウルまたは空振り、または見送り2回でアウト。(つまり基本的には2球で何らかのジャッジが成立)


・攻撃側の最初のキッカーは、ノーアウトの状態の時、一塁、三塁どちらに走っても良い。その回は、最初に埋めたベースから回る。

 → ボールの角度や守備側のポジションによって、走る方向を変える判断が生まれる。


・守備側の送球は、ボールを投げる蹴るどちらでも可。(走者にボールを当てるのは禁止)



と、まぁ怪しげなルール満載の、キックベースがスタートしました。


もちろん、わたし得意の「その場で思いつきルール」でのスタートです☆


選手たちも、ルールを再確認しながらプレーしたわけです。



プレーが始まると好プレー・珍プレーが満載でした。


例えば、守備側のポジションを計算して、バントのようなキックで三塁に走る選手がいたり。


逆に、バントに備えたポジショニングをとる守備者がいたり。


例えば、ポッカリと空いている守備側のスペースに、しっかりと狙って蹴って得点を生み出したり。


逆に、走力と空間認知能力の高い選手を外野に配置する守備側の意図が見えたり。


せこいことをしようとしてイエローカードをもらう選手がいたり、ルールの活用が出来ない選手がいたり。


エトセトラ。



日頃とは違うスポーツをすることで、身心ともにリフレッシュすることが出来ました。


また、違うスポーツをすることで、日頃は気付かなかった能力を発見することが出来たり、そんな新鮮さもありました。


時には、別の角度から、選手たちを観てみることも必要ですね。



この日は、キックベースのあと、短いダッシュと、20分ほどのシュートトレーニングと、ストレッチで終了。


こんな日も、大切かもしれません。


もちろん、日々が、サッカーに真剣に向かっていることが大前提です☆


初夏の陽気の5月4日、朝の出来事でした。




文責:310

U-18クラブユース1次リーグが終了した5月10日以後、つまり、今日までの2週間。


U-18は中間考査期間で練習量を落としたこともあり、U-15中心の2週間でした。



5月12日、13日、16日、17日。


同じく、19日、20日、23日。


練習をみさせてもらったり、紅白戦に参戦させてもらったり、公式戦をサポートしたり。


そんな2週間でした。



早い段階で、個人的に思ったり感じていたことを選手には伝えました。


もしかしたら、うるさいだけの存在だったかもしれません。


しかし、日頃わたしが感じていたことは、もっと中に入っていくことで、確信に近い感触として残りました。



平日のトレーニング日が、何のために設定されているのか。


その限られた時間や空間で、何をするのか。


何に取り組むのか。


そんな当たり前のことに、どこまで真剣に、あるいは純粋に向かっているのか。



少しぼやけていたと思います。


それがこの2週間で、一番感じたことでした。



だから、うるさいだけの存在となっても良いと思ったのです。


わたしが出来る、ほんの少しのこと(スキルやゲームビジョンなど)を、伝えたかった。



そして一番伝えたかったことは、「もっと本気にならないか?」ということです。


わたしは臆病な人間なので、個々の表情や行動、もっと言えば瞳や言動や、見えないけれど思考まで、観察したいと思っています。


少しぼやけていたことは、スキルやゲームビジョンももちろんですが、実は「本気度」じゃなかったか。



だから、わたしなりの本気で行動しました。


わたしなりの本気の言葉をぶつけました。


それがわたしに出来るほんの少しのことであったとしても、サッカーでもっと繋がりたいと思います。


そして、オトナとコドモではなく、人として繋がりたいと思います。



この2週間、わたしは本気でした。


いまふうに言えば、「マジ」でした。


だから、トレーニングや紅白戦や試合には、イライラもワクワクも、悔しいも嬉しいも、全部が詰まっていました。



残念ながら、本日の公式戦は雨天のため延期となりましたが、本当に今日の試合を楽しみにしていました。


前回の試合から、選手の行動や表情は、明らかな変化がありました。


ということは、頭の中にもしっかりと変化があって、そんな状態の中での真剣勝負を観たかったのです。


前回の試合よりも、悔しさも喜びも、絶対に表現する試合になるはずだったから。



前回、出場を回避したキャプテンの意欲や思考も観たかった。


前回を踏まえたそれぞれのパフォーマンスも観たかった。


そして、前回悔し涙のあの選手のプレーをじっくりと観察したかった。

(土曜日の彼の真剣な眼差しは、わたしの観戦意欲を高めるには充分でした)



延期の試合も含め、今週の土曜日・日曜日と連戦になりました。


わたしは観戦出来ませんが、HコーチとYMコーチ、そして選手全員が作り出す真剣度の高い空間を、想像することにします。



これからの1週間、「本当の気持ち」でプレーしてほしいと思います。


「本当の気持ち」を言葉にしてほしいと思います。


「本当の気持ち」で行動してほしいと思います。



「本当の気持ち」で取り組むことを、「本気」といいます☆




追記

この2週間、U-15メンバーと接することで、また新たなエネルギーをもらいました。

次は、そのエネルギーを、U-18メンバーに還元出来ればと思っています。



文責:310

5月20日、水曜日。


日頃お借りしている学校が、行事の関係で、グラウンド利用不可のため、大田スクールのキッズたちは、リバーサイドのグラウンドに集結しました。



「あっ、これはいいな。 これは、ありだな」。


わたしが、リバーサイドグラウンドに到着した時の率直な印象です。



すでに早くから来ていたキッズたち数名がグラウンドを走り回ったり、ボールを力いっぱい蹴っていたり。


木陰では引率して来られたご父母の方々が、芝の上にシートを広げ、くつろいでいたり。



とても、心地の良い風と、夕暮れの穏やかな光りと、そして動き回るキッズたちと、のんびりのご父母の方々。


心地の良い風景でした。



もしかしたら、車がたくさん通る道路や、動き回るには少し狭いであろうグラウンドでの日常の中で、ただただ自由な空間が広がるリバーサイドでのサッカーは、貴重な時間になるかもしれません。


もちろん、引率の問題もあるでしょうし、その他交通の問題もあるかもしれませんが、通年ではなくてもこの時間帯の、このリバーサイドグラウンドを利用する価値はあるのではないでしょうか。



さて、スクール前。


数名の選手と戯れていると、ある選手がこんなことを言いました。


「コーチ、このボールを高く蹴って」。


「うん、いいよ。いくぞっ」。


日頃よりも、力いっぱい蹴り上げてみました。



空高く、舞い上がったボール。


それを観て、「すげー。 やべー」とそのボールを目で追うキッズくん。


落ちてきたボールを拾い、「もう一回、蹴って」とアピールするキッズくん。


それを観ていたキッズ軍団も、いつの間にかわたしの周辺に寄って来て、「次は、おれのボールを蹴って」のアピール合戦。



いくつものボールを、蹴り上げては、それを見上げるその場の全員。


もしかしたら、数年・数十年後、こんな風景をふと思い出したりするのでしょうか。



リバーサイドの風や夕暮れの景色。


夢中でボールを蹴り上げるサッカー小僧たち。



そんな瞬間を、いつかどこかで見かけたり思い出した時に、ふとこの日の情景を懐かしんだりするのでしょうか。


何かに悩んだり、何かに苦しんでいる時だったりしたら、(この日の情景が)ふと心が軽くなるようなイメージであれば、とても嬉しいですね。




『5月20日、リバーサイド夕暮れの天気予報をお知らせします。


 全般に晴れるでしょう。 


 警報・注意報は出ていません。


 ただし、時々サッカーボールが降るかもしれません。 念のため、ご注意ください☆』



時々見上げる空は、とても蒼くて、とても広い空でした。




文責:310