読書で人生を学ぶ~心を鍛えよう -5ページ目

争いを避けて通れるなら

紛争を避けて通る法則は、この本を読んでいると何度も登場するように

≪相手に重要感を持たせること≫

しかも

≪常に相手に重要感を持たせること≫

で、これさえ守れば友は限りなく増え、常に幸福が味わえるとカーネギーは書いています。


ミスチルの歌詞に『争いを避けて通れない』というセリフが登場しますが、避けて通れるものならそうしたいものだと思います。


人間関係の法則については数千年にわたって哲学者が思索を続けてきたことで、その思索の中から生まれた教訓は、さまざまな宗教の中に説かれているそうです。


聖書の中に出てくる


【右のほほを打たれたら左のほほを差し出しなさい】


という言葉がありますが、男性も仕事に関することならばMになれということでしょうか?


そんなことを思いながら読み進めていましたが、大事なのは


【相手の人を心からほめる】


ということだと分かりました。


仕事では争っていたとしても、他のことで自分にないものを持っているなら褒めることは出来そうな気がします。

このことをカーネギーは分かりやすい言葉でこう表現しています。


“人は誰でも他人より何らかの点で優れていると思っている。だから、相手の心を確実に手に入れる方法は、相手が相手なりの世界で重要な人物であることを素直に認め、そのことを相手に上手く悟らせることだ。”


だだし、目に“痛い”ことも書き添えています。

“ところがあわれなのは、なんら人に誇るべき美点を備えず、そのことから来る劣等感を、鼻もちのならぬうぬぼれや自己宣伝で紛らそうとする人たちである。”


シェークスピアは、そのあたりの事情を

「傲慢不遜な人間め!取るにも足らぬことを種にして、天使をも泣かせんばかりのごまかしをやってのけおる」と表現したそうですが、シェークスピアから見た私は間違いなくとるに足らぬ人間です・・。


・・・宇宙のゴミかもしれません。



それでも一応生きてます・・。




しゅん・・・。




社長を口説けるなら

カーネギーは人が何に関心を持っているか知るということを知って話をすると、相手は心を開いてくれるものだということを書いています。

実際にあった例として次のようなことが書かれています。


ボーイスカウトの仕事で活躍しているエドワード・チャリフという人は、人の好意にすがるしかない問題に取り組んでいました。
ヨーロッパで行われるスカウトの耐赤いが間近に迫っており、その大会に代表の少年を一人出席させたいのですが、その費用を、ある大会社の社長に寄付してもらおうと思っていたのです。

彼はその社長に会いに出かける直前に、その社長が百万ドルの小切手を振り出し、支払い済みになったその小切手を額に入れて飾ってある事を知りました。
そこで彼は、社長室に入ると、まずその小切手を見せてほしいと頼んだそうです。
そして、そういう多額の小切手を実際に見た話をスカウトの子供たちに聞かせてやりたいのだと話しました


すると社長は喜んでその小切手を見せてくれたので、彼はその小切手を振り出したいきさつを詳しく聞かせてもらいたいと頼みました。


そのうちに相手の社長は
「ところで、あなたのご用件は何でしたか」とたずねたので彼は用件を切り出しました。


ここまで来ると結果が予想できると思いますが、社長は頼みを引き受けてくれ打だけでなく、5人のボーイスカウトの少年と彼までヨーロッパに行かせてくれたということです。


どんな大人物であっても、自分が関心を寄せていることに興味を持ってもらえることは嬉しいものだということですね。


普通の生活をしている人にもその人なりのこだわりがあったりするはずです。

相手が何に関心を持っているか知るためにはその人自身を知らなければならないし、本心から興味を持って話を聞くことができれば相手も心を開いてくれるのだと思います。



クレーマーの事情

最近クレーマーに関する記事を読んだのですが、人からの苦情を長時間聞くというのは難しいことだと思います。
そのうえ相手を納得させるのは、かなりの人間性を持ち合わせていないと出来ないことですね。

悪質なクレーマーに上手に対応した事実がこの『人を動かす』に書かれています。


ニューヨーク電話局内に、手に負えない交換手泣かせの電話加入者がいて、電話機の腺を引きちぎってしまうと脅かしたり、請求書が間違っていると言って料金を払わなかったり、新聞に投書したり、あげくの果てには、公共事業委員会に苦情を持ち込んだり、電話局を相手取って訴訟を起こしていたそうです。
電話局では、ついに局内きっての紛争解決の名人を、このやっかいな人物に会いに行かせました。
この局員は、相手に思う存分うっぷんをぶちまけさせ、その言い分をよく聞いてやり、いかにも、もっともだと同情の色を示しました。


苦情を聞いた時間は、なんと、3時間。
前後4回彼に会いに行き、彼が設立を計画している会の発起人になりました。

4回目に訪問した時、かれはとどこおっていた電話料金を全部払い、委員会への提訴も取り消したそうです。


彼の求めていたものは

『自己の重要感』です。


この内容を読むと、クレーマーになっている人は、おそらく自己の重要感(自分は大事な存在だと認識してほしい)を求めているのではないかということが想像できます。