不満を解決すればやる気は起きる?
仕事をしているときも普段の生活でも、不満をもらしながらしぶしぶとしている人はいるものですが、不満を解決したらやる気が起きると思ったりしていました。
けれども、これは少し違うそうで『ハーズバーグの二要因理論』によると、人間の行動には二つの要因があって、一つは“衛生要因”でもう一つが“動機付け要因”。
衛生要因には給料・人間関係・職場状況・交通の不便さなどの条件が、
動機付け要因には仕事の内容・面白さ・成果などの条件が含まれるそうです。
衛生要因による不満、例えば給料が少し上がったとしても、喜ぶのは数週間だけ。
会社が近くなったら、かえって時間いっぱいまでダラけてしまう。
ただの不満解消だとこんな結果になってしまい、やる気につながるものではないということです。
どうすれば良いのかというと、
「こんなプロジェクトに参加してみないか?」
「つぎのプレゼン、君一人に任せてみようと思うんだが・・。」
というような仕事の内容での刺激なら、5倍の効果が期待できるそうです。
仕事のことに限らず、誰かから不満を聞いた時にこんな言葉が言えるようにならなければ出来ないことですね。
まずは自分自身が仕事や普段の生活で、人から言われなくてもしていること=好きでしていることがなければ誰かにやる気を起こすことは出来ないようです。
相手が欲しいものが分かるなら
この本に書いてあることで普段のコミュニケーションでも、仕事役に立ちそうだと思ったのが心理学者シュプランガーによる人のタイプ分けです。
全部で6つのタイプに分けていて、以下のようになっています。
【理論型】
知識や真理の追求など、知性的・論理的なものを強く追い求める人。
エジソンやアインシュタインのような学者は、この傾向が強かったと言えます。
あまりにこの傾向が強いと、ただの「理屈っぽい人」になってしまいます。
【経済型】
お金を稼ぐ・貯める・殖やすなど、金銭に対して強い執着を抱く人。
世の中が不況であればある程、この傾向の人は多くなるかもしれない。
【審美型】
美しいもの・芸術的なものに強い価値を抱いている人。
芸術家やファッションデザイナーなどはこの傾向が強いでしょう。
「夢を追い求めている姿」や「ひとりで戦う姿」への憧れをもっている人も含んでいると言えます。
【宗教型】
神秘的なものを強く求めている人。
熱心なクリスチャンなどはこの傾向が強いと言えるでしょう。
【権力型】
権力・支配欲など、他人を支配したいという欲求が強い人です。
ヒトラーや歴代の中国皇帝などは、かなり強くこの傾向を持っています。
【社会型】
周りとの調和、そして他の人の幸せを願う気持ちの強い人です。
マザー・テレサやヘレン・ケラーなどが、この傾向が強いでしょう。
もっと分かりやすく、相手のタイプを知るデフォルメは
理論型→知
経済型・権力型→力
審美型→美
宗教型・社会型→愛
相手の人がどんな人なのか分からないときには
「もし願いがかなうとしたら?」
と聞いて見て返ってきた答えでタイプが分かるそうです。
最初から本当のことを答えるかどうかは分からないけれど、コミュニケーションのために使うことができる言葉ですね。
*余談ですが、高齢の人に似たような質問をしたとき返ってきた答えは
「70歳まで生きたい。」
でした。
引き気味の相手の心を変える方法
この本に書いてある引き気味の相手の心を変える方法は、誘った後食い下がらないこと。
例えば誰かを映画に誘ったとして、その時にあまりにもその後のことを期待していることが伝わって断られた時、更に
「とても面白い映画なんだ」などとプラスの情報を与えたとしても、その時に相手は“イヤ”だと思っているので心は動かないということです。
相手に断られるかもしれないことを頭に入れて、『考えておいて』と言って、もう少しだけ待ってもらうと相手のかたくなな気持ちに変化が起きるそうです。
それが何故なのかというと、どんな人でも
“断ったら相手に悪い”
という気持ちを持っているからで、断ろうと考えた時に気まずさを感じて“妥協案”を見つけるからなのだそうです。
この本には、誘った相手にその後
「前の話、考えてくれた?」
そして、相手が返事をする前に
「もし君が良ければ、車で迎えに行こうと思うんだけど。」
と付け加えると
「それなら」
とOKしてくれる可能性大と書かれています。
実際のところこの方法が効くかどうか、タイミングの問題もあるでしょうし、私には今一つ理解不能ですが
“今断られたら後がない”
“絶対にこの誘いをOKしてもらおう!”
心からそう思っている気持ちは相手に伝わるということは確かだと思います。