【心理学と私】傾聴と子育て
こんばんはCocoro tableの柴田裕美子です。今年も残すところあと〇日、といった表現を聞くことが増えてきましたね。1年を振り返りつつ、残りの2017年を有意義なものにしたいなと思います。さて、今日は久しぶりの「心理学と私」シリーズです。いろいろとシリーズ化していますが、どれも不定期更新。。。汗今日はカウンセラーには必須のスキル「傾聴」についてですおそらく心理学を専門にしない方もこの言葉は聞いたことがあるでしょうし、心理学に興味があって勉強などをした方は必ず学んでいると思います。傾聴とは、相手の話をじっくり聞くこと来談者中心療法(Client centered Therapy)でカウンセラーが身につけておくべき基本的なスキルとされています。また、傾聴にあたりカウンセラーが身に着けておくべき態度、姿勢は無条件の肯定的関心共感的理解自己一致とされています。(上記については詳しく書かないので、気になる方は調べてみてくださいね。)現在は職場での傾聴訓練などがあるところもあるようですが、本来の傾聴って実はとても難しいんですよね。。。私が初めて傾聴を体験したのは大学2年の時の授業でした。授業で傾聴の練習というものがあり、ペアになって10分間相手の話を聞き、それを録音するというもの。録音したもの聞いて文字に起こすわけですが、自分が聞き役の時の録音を聞いてショックを受けたことを今でも覚えています。全然じっくり聞いていない。。。相手が言ったことに疑問があればすぐに質問しているし、勝手に話題を変えている。。。これは録音しなかったらわからなかったことだったと思います。で、そこから私は訓練をして傾聴のスキルを身に着けてきたのですが、先日参加した学会でとある有名な先生が「傾聴」についておっしゃっていたことがとても印象的だったので、ここに書いておきたいと思います。子育て支援の調査研究の発表をされた方が、これからは子育ての悩みを持つ集団の中に心理士が入っていってそこで傾聴のスキルを活かしていくべきだ、といったまとめをされたのですが、そこに大物先生がビシッと。傾聴のスキルを活かすべきだと言ってますが、クライアントがカウンセラーの元にくるんですか?傾聴のスキルっていうのは、クライアントが訪ねてきて初めて発揮されるものですよね。この意味、わかりますでしょうか・・・?つまり臨床心理学でいう、傾聴というのは、何か悩みを抱えていたりするクライアントがカウンセラーの元に来て初めて、カウンセラーはクライアントの話を聞く(傾聴)ということです。カウンセラーがクライアントのところに行って話を聞くということはないのです。基本的にカウンセラーはいつも決まった時間に決まった場所でクライアントを、じっと待っている存在なんです。私はこの先生の言葉を聞いてはっとしましたし、初心に返ることが出来ました傾聴というと、ただ人の話をじっくり聞く、ということのように思われますが、臨床心理士としての傾聴スキルはそれとは異なるもの。専門家として傾聴スキルをさらに磨かなくてはいけないなあと改めて思いました。そして、いつも決まったところで待っている。母親の存在に通ずるものがあるなあと思いましたこの記事を書いていて、改めて「傾聴」について考えましたが、傾聴するときの態度、「無条件の肯定的関心、共感的理解、自己一致」。全て母親にも必要なことだなあと感じています。最近、幼稚園に行くのが嫌だと思うことが出てきた様子の息子。。。いろいろと複雑な気持ちもあるようで、幼稚園は楽しいしお友達も好きだけと、何やらうまくいかないことがあるようです。本人もうまく言葉に出来ないこともあると思いますが、「幼稚園行きたくない」の気持ちをしっかりと受け止め、傾聴しなくてはと思ったよい機会でした。では、また