前回、心理療法「システムズアプローチ」の技法のなかでも最も効果の高い、ポジティブ・リフレーミングについて説明しました。
システムズアプローチの中心的課題である「問題や症状の解決または消失につなげる作業」を進めていくうちに、クライエントのフレームを変えるための最も強力で簡単な方法
「幸福感を上げること」=「P要素で心を満たす」という話をしました。
N(ネガティブ)要素が大きな割合を占めている状態が持続していくと、「問題」「病気」「不運なできごと」などが現実の生活面に現象化されると仮定する。
→個人的N循環(personal Circulation Type N)
P(ポジティブ)要素が大きな割合を占めている状態が持続していくと「幸運なできごと」が生活面に現象化されると仮定する。
→個人的P循環環境(personal Circulation Type P)
以上をふまえ、個人によるポジティブ・リフレーミングも、P要素で心を満たせばよいということになります。結果として個人的P循環環境(personal Circulation Type P)につながるわけです。
というわけで、
「ひとりでできるもん♪ P要素強化訓練」
★P要素の強化方法・Level 1
・偽善者っぽいことを平気な顔でできるようになること
1)人に譲る(P循環の起動)
バスや電車で席を譲る、「どうぞ」と立つのが苦手な人は、お年寄りが近づいてきた時点で席を立つ、しかし横から大荷物を抱えたご夫人が滑り込むリスクはあるがそれもまたよし。車や自転車を運転中、歩行車や他の車に道を譲る。駅のトイレで焦りの見える人に順番を譲るetc.
2)誰かのためにお金を使う(P循環の促進)
会社の帰りに両親へ大福を買って帰る。隣の犬にこっそり高級ドッグフードをやる。コンビニ募金箱におつりを入れる、姪っ子にお小遣いをあげるetc. 例外:恋人へのプレゼント、自分へのご褒美
3)ゴミを拾う(P循環の再開)
電車で足元に転がってきた空き缶を駅のゴミ箱に捨てる、職場の廊下のゴミを(誰も見ていなくても)拾う、ハイキングで河原に落ちていたゴミを一緒に持って帰る、夫がクズカゴへ投げて外れたゴミを入れなおしてあげるetc.
4)手助けする(P循環の起動)
駅の階段を上がるとき、お年寄りの重い荷物を持ってあげる。小銭をばらまいた人に一緒に拾ってあげる。痴漢に大きな声で「何しているの?」と訪ねるetc.
5)お返しをする(P循環の促進)
人から受けたP要素をお返しする。他の人にしてもらった親切や思いやりを、相手に返したり、他の誰かにお返しする。親、先生、先輩から受けた恩を子ども、部下、後輩等に与えるetc.
★P要素の強化方法・Level 2
・自分自身や身の回りで起きたN(ネガティブ)要素をP(ポジティブ)要素に意味付けする
『少 女パレアナ』という児童小説があります。孤児になり気難しい伯母さんのところへ引き取られたパレアナ。亡くなった父と開発した、どんなマイナスの出来事に も喜びを見いだしてしまう「何でも喜ぶゲーム」を実行し、周囲の人々へと影響を与えてゆきます。何だかお尻のあたりがムズムズして敬遠したい物語でしょ う? でもけっこう面白いんです。
たとえば、宛てがわれた粗末な何もない部屋を見て、鏡がないので自分のソバカス顔を見なくてすむことを 喜び、窓の景色が最高の絵画であると喜ぶ。伯母さんはパレアナの嫌いな「義務」を次々と押し付けますが、義務が終わるとどんなに嬉しくなるかを考えて思わ ず声を上げて笑ってしまう。怪我をしても病気ではなくて嬉しいと笑い、嬉しいことが多過ぎるので「一日づつ生きていけばいい」ことにまた喜ぶのでありまし た。
N要素でいっぱいの周囲の人たちにとっては、パレアナの「何でも喜ぶゲーム」は殴りつけたくなるほど腹立たしいものですが、どうあら がっても結局最後には降参し、「何でも喜ぶゲーム」に加わってしまいます。ある理由によって「何喜ゲーム」を放棄し、愚痴を言って過ごすようになったパレ アナに、最強の無理解者の伯母さんはゲームの再開を懇願するのでした。
まあ、簡単にいえば「少女パレアナごっこ」を日常に取り入れてゆくわけです。
「嫌な自分」を意識したら、「それに気がつけた自分」「変わろうとする自分」「成長した自分」etc.と意味付けを変えてゆきます。つまり、どのようなネガティブな自分や出来事であっても、それを肯定的に意味づけできるように、日ごろから心がけます。
夜眠る前、その日に経験した何か嫌な出来事や気分、悪感情などがないか振り返ります。そして引きずっているN要素をP要素の意味付けに変えてから眠るのです。それが習慣になると、容易にひとつのN要素を変換し何種類ものP要素に意味付けられるようになってゆきます。
「上司にささいなミスで怒鳴りつけられ腹が立った」→「ささいなミスであるが、次からは気をつけられる」「上司は昨夜夫婦喧嘩で睡眠不足だったのかもしれない」「自分はむやみに怒鳴らないようにしよう」「怒鳴られた程度で腹が立つ自分は、もっと器を大きくする余地がある」etc.
コツとしては、相手の事情に想像をめぐらしたり、おもんぱかることは無論、「私に~を教えてくれている」「私に~の重要性を与えてくれている」「反面教師となってくれている」等と、ふんだんに肯定的解釈を用います。
つまり、最終的に「どんな自分も受け入れる」ということです。
次回はちょっとあやしい Level 3 最終回です。
⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂
ご訪問ありがとうございます。

今日も豊かな一日でありますように!
人気ブログランキングへ
「依怙贔屓(えこひいき)」という言葉があります。なかなか味わいのある、おもしろい言葉です。
横浜のある養護施設での試みですが、いじめや非行などの問題のある子どもたち一人ひとりに「甘えとえこひいきを実感させてあげる」ことで、そうした難しい問題がひじょうに早く解消する成果を上げたということです。きちんとルールを守れるようになる、いじめっ子がいじめっ子でなくなるというように。
よく言われる「担任の先生は、○◯ちゃんだけえこひいきしてる!」というのとは違います。みんながいるところではえこひいきできません。他の子どもたちには分からないように二人きりになったとき、個別に「本人だけにえこひいきを実感させてあげる」のです。
母性というのは「我が子だけをえこひいきする」ということですね。特別に関心を持って、その子のなかのいいところだけを感じてあげる。子どもが2人きょうだいでも3人きょうだいでも、それぞれみんなに「えこひいき」してあげる。
「他の人よりも、ほんのすこし特別な存在」になる、といった感覚でしょうか。人は「えこひいき」されたことによって、心が強くなってゆく面もあるのですね。
だからこそ、自分以外の人がえこひいきされていると感じてしまった場合、強い寂しさや疎外感を感じます。
恋人同士や夫婦も、お互いを「他の人たちとは違う特別な存在」としてえこひいきし合っているわけです。「愛情」とはちょっとニュアンスが違います。恋人が欲しい、親友が欲しいというのも、誰かにえこひいきされたい、という願望が含まれているのかもしれません。
今のところ、そんな人いないし! という人は、犬、猫、ハムスター、カメ、手乗りの小鳥、ゾウ、イルカ等々といった、自分だけになついてくれるペットを飼うのもいいかもしれません。自分だけを特別に思っていてくれる存在がいる、というだけで心にほんのり暖かさを感じます。
人というのは、いつも誰かに「えこひいきされている」と思えることが、健全でいられるたいせつな要因なんですね。
⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂
ご訪問ありがとうございます。

明日も豊かな一日でありますように!
人気ブログランキングへ
友だちってなに?
そう考えたことはありませんか。
人によっていろいろな定義があると思います。
私だったら
「一緒にいてホッとできる関係」
と答えます。
その人と一緒にいるとホッとできる安心感、信頼感。
この「ホッとできる」という感じ、
「うん、わかる」とスッと入ってくる人は
ごく普通に情緒のやりとりのある環境で育った人です。
親子間での「情緒のやりとり」とは、
親(特に母親、母親に代わる養育者)からの
適切な言葉かけやスキンシップによる
愛着関係が成り立っていたということです。
この愛着関係については
『ひとりでいられますか?』
『「甘え」と「わがまま」』
に詳しく書いています。
この誰かと「一緒にいてホッとする」という安心感を持てない人には、他者と情緒的なやりとりをするということがよく分からないのです。したがって、「友だち感覚」というものも分かりません。
虐待を受けて育った人、
親から適切な言葉がけやスキンシップをもらえずに育った人、
親との間に愛着関係が築けていない人は、
「友だち」というものがよく分からない、
友だちと思っている人と、なかなかうまくいかない、
他の人が簡単にできる「友だち関係」というものがつくれない、
友だちと一緒にいてもつねに気を遣ってしまう、
ことが多いのです。
人と一緒にいてホッとできるという感覚は、
人と交流することは安全なことなんだ、という
基本的な安心感や信頼感がない状態では
うまく育っていくことができません。
つねに不安の中、生き延びてきたのです。
そのような人は、
他者に自分を受け入れてもらうこと、
甘えさせてもらうこと、
一緒にいてもらうこと、
をとても怖がります。
自分が幸福な気持ちになることをひじょうに恐れるのです。
そのような事態に陥りそうになると、
(自分など)きっと嫌われるに違いない、
(自分など)きっと裏切られるに違いない、
といった思いを自らつのらせることで安心を得ようとします。
そう予防線を張らなければ不安で仕方ないのです。
このような人々にとって生きることというのは、
「たった一人でやっていく」ということです。
ですから、人との交流に幸せを感じてしまうと
生きていけない恐怖に直面してしまうのですね。
でもほんとうは、
心のずっと深いところでは、
人との安心できる関係を渇仰しているのです。
では、どうしたらいいのでしょう。
すこしづつ自分の中に安心感を育てていく、
心に人に対する信頼感を取り戻していく、
ということをしていきます。
それにはまず、自分を理解してあげる。
深く深く自分を掘り下げていく。
そして、
自分はこれまでこんな風に生きてきたんだ、
たったひとりで生きてきたんだ、
人がとても怖かったんだ、
でも、それは仕方のないことなんだ、
不器用でも当然のことだったんだ、
そんな環境のなかでほんとうによくやってきたんだ。
そのように、
自分を深く洞察し、理解し、受け入れ、自分を肯定していく。
それには他者との関係性、情緒的交流がやはり必要なのです。
自分をよく理解している安全な人から、「情緒のやりとり」をしてもらうこと。
恋人や配偶者かもしれないし、
職場の信頼できる上司かもしれない。
または、カウンセラーやセラピストかもしれない。
そうした人との情緒的交わりを通して、
人との交流は怖くないんだ、安心なんだ、という確信が芽生え、
基本的な安心感や信頼感を心に回復してしていくことができるのです。
あなたの身近なところに、
いつもポツンとひとりでいる人がいたら、
その人は人嫌いなのでもなく、ひとりが好きなのでもなく、
人が怖いだけなのかもしれません。
もしそう感じたら、声をかけてあげてください。
⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂
ご訪問ありがとうございます。

今日も豊かな一日でありますように!
人気ブログランキングへ
前回まで、心理療法「システムズアプローチ」における主要技法のひとつ「リフレーミング」を、カウンセリングの場でどのように用いるか、ひじょうに簡単に説明しました。さらに乱暴にまとめると次のようになります。
◉人の思いや言葉、想念や思念、信条や価値観といった、自己規定や他者規定となるものすべて →「フレーム」
◉フレーム → 自らに課した「縛り」
◉「縛り」から自由になっていく、そのプロセス → 「リフレーミング」
◉フレーム → リフレーミング → ブレイクスルー(非問題化・問題消失)
以上がリフレーミングの概要ですが、リフレーミングにはいろいろな方法があります。詳しくは「折衷主義のカウンセリング理論」の続きであらためて書くとして、ここでは「ポジティブ・リフレーミングpositive reframing」をつかった、自分自身のフレームの変化を考えます。
「ポジティブリフレーミング(肯定的意味づけ)」はその名のとおり、個人のもつ否定的なフレームを、肯定的な意味づけに言い替えるものです。一見どのように否定的に見えることことでも、見方によってその肯定的側面を発見することが可能であると。
例えば「家族に問題が発生」というフレームを「家族の再結束」というフレームにポジティブ・リフレーミングすることができます。また、よく言われる「ピンチ」を「チャンス」と捉えることもポジティブ・リフレーミングと言っていいでしょう。
実はリフレーミングには、ポジティブなフレームをいったんネガティブなフレームへとネガティブ・リフレーミングする方法もあります。しかし私の場合、それは現状のフレームから別のフレームへ変換していくための過程で用いるだけで、最終目的はやはりポジティブ・リフレーミングなのですね。
特に「ポジティブ・リフレーミング」にこだわるのは、システムズアプローチの中心的課題である「問題や症状の解決または消失につなげる作業」を進めていくうちに、クライエントのフレームを変えるための最も強力で単純な方法は、問題解決よりも何よりもクライエントの「幸福感を上げること」だと気づいたからです。
そしてクライエントの「幸福感を上げること」に最も必要なのは、「カウンセラー・セラピスト」と「クライエント(家族・関係者)」間の相互作用によって、「ポジティブ要素」優位の対人関係システムを形成する・・ことなのです。
私の尊敬するシステムズアプローチの達人セラピストは次のような仮説を立てています。
********************************
人が心の内に自覚する(思考・感情)状態を、「幸福感・不幸福感の個人差」に的を絞り、広大な個人システム内を次のように大きく二分する。
「P(ポジティブ)要素」・・・「利他主義」「精神主義」「肯定的意味づけ」
愛・慈悲・受容・思いやり・勇気・感謝・喜び・楽しみ・安心・信頼・分かち合い・一体感
「N(ネガティブ)要素」・・・「利己主義」「物質主義」「否定的意味づけ」
妬み・恨み・不満・怒り・悲しみ・軽蔑・憎悪・復讐・疑い・傲慢・恐怖・不安・自信喪失・ゆううつ
人の心は上記のように「P要素」と「N要素」から成り立っている。そのバランスのあり方によって、幸福感・不幸感が決定される。P要素もN要素も等しく万人の心の中にあり、個人の意識のもち方によって、どのようなバランスを保持するかを決定することができる。
個々人のPN各要素のバランスは、その人の全人格を示すものではないし、固定的なものでもない。各要素が出現する割合に個人差はあるが、それは決して先天的・後天的なものではなく、そのときどきの意識のもち方によって変動する。一方、意識のもち方によっては、ほとんど固定的に見えてしまう。
「利己的な人」は存在せず、「利他的な人」も存在しない。「今は利己的な傾向が強く出ている状態の人」「今は利他的な傾向が強く出ている状態の人」がいるだけである。
さらに心をN要素が大きな割合を占めている状態が持続していくと、「問題」「病気」「不運なできごと」などが現実の生活面に現象化されると仮定する。現象化された「問題」「病気」「不運なできごと」は、さらに心のN要素を強化するので、心の状態と現実との間に悪循環が形成される。これを個人的N循環(personal Circulation Type N)と命名する。
同じように、心をP要素が大きな割合を占めている状態が持続していくと「幸運なできごと」が生活面に現象化されると仮定する。この婆、現象化された「幸運なできごと」は、翻って心のP要素を強化する可能性が高いので、心と現実との間に良循環が形成される。これを個人的P循環環境(personal Circulation Type P)と命名する。
つまり、「問題」「病気」「不運なできごと」「幸運なできごと」といったものは、心のあり方の現象化であると同時に、心のあり方を規定する要因でもあると考える。
善因善果、悪因悪果、スピリチュアル風に言えば「引き寄せの法則」や「波長同通の法則」など、ある方面ではごく基本的なフレームともいえる。
***********************************
以上の仮説をもとに考えると、N要素の傾向が強いときには、物欲や金銭欲、社会的地位や名誉、人の愛情を得ること、等々が人生の重要な目的となっています。ほとんどの場合、それがいったん満たされたとしても、もっともっとと欲望は際限なく増大し、一方では失うことへの恐怖心が芽生えてきます。執着が強いだけに、求めたものが手に入らないときや失ってしまったときにおける、心に吹き荒れる嵐はひじょうに大きなものとなります。
さらに、人は利己的な状態にあると「他者に要求する」「他者を責める」「他者をコントロールする」傾向が強く現れます。自分の面子やプライドにこだわるあまり、人を恨んだり復讐心を抱いたりして自傷他害の行為に及ぶことさえあります。
N要素の強い状態の人は、たいてい「私の人生は不幸である」と定義しがちです。けれども、PN循環の考え方からすれば、それは決して人生が不幸なのではなく、ただいまのところ「私はN要素が強い状態にあり、N循環に陥っている」だけなのですね。
システムズアプローチでは、問題を抱えた人のもっているフレーム(ものごとに対する意味づけの仕方)をリフレーミング(再枠組み、再意味づけ)します。そのなかでも特に、「N要素の高いフレーム」を「「P要素の高いフレーム」に変えていくP要素強化型リフレーミングをポジティブ・リフレーミングというわけです。
では、個人でポジティブ・リフレーミングを行い、P要素で心を満たす方法について考えてみます。(つづく)
⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂
ご訪問ありがとうございます。

今日も豊かな一日でありますように!
人気ブログランキングへ
たくさんの情報が飛び交っていて、この話題に興味のある人たちの心も千々に乱れているようだ。
昔の話だが、科学関連の子ども向けの雑誌や書籍の編集をしていた関係で、日経サイエンスを購読していたことがある。イギリスの「ネイチャー Nature」と並ぶアメリカの科学雑誌「SCIENTIFIC AMERICAN」の日本語版だ。はじめて目にしたとき、その図版や写真の美しさにまず驚いた。掲載されている論文や記事のほとんどは、世界トップレベル の科学者やサイエンスライターの執筆であったが、専門的で難しい内容にもかかわらず、その文章の分かりやすさに、さらに驚き感動したものである。
最近はもっぱら心理学関連の学術論文を読むことが多い。こちらはときどき、お口アングリのしょうもない実験や研究の記事に遭遇することが多々あり、これまた実に面白いというか呆れるというか・・・。
たとえば「女性の顔は排卵日直前と排卵日後ではどちらが魅力的か」という研究。約50人の若い女性の排卵日直前と排卵日後の写真を撮影し、その2枚の写真 を予備知識なしで男女に見せて、どちらがセクシーで魅力的かを評価してもらう・・とか。
さらに別の研究では、同じく20人程の若い女性の排卵日直前と排卵日後に着 たTシャツを用意し、男性の評価者に匂いをクンクン嗅がせて、どちらの匂いがうっとり魅力的かを評価してもらう・・とかの実験をね、大真面目にやっておるわけです よ。
さらにさらに「膣オーガズムは上唇の顕著な結節を持つ女性の間でより増大する」という研究では、女性の上唇の形状と性的満足度との相関関係を統計的に調査 し、上唇の形を6段階に分けたその結果を発表していらっしゃる。ホンマでっか? というかBrody先生、これを解明して何の役に立てようと?
というわけで、一見どうしようもなく無駄に思えても、知的好奇心を満たすためならば、たとえヘンタイと罵られようがタコと蔑まれようが、納得するまでとことん探求してゆく・・それが学者の歩む道。。。ちがうか
えーと、何の話をしていたんだっけ。そうだ、STAP細胞だった。
ネイチャー論文のキモの部分にデータ改ざんがあった以上、STAP再現の論理的根拠が崩れたわけで、今後追試をする研究機関はないだろう。大きく利権が絡む理研以外はね。関わった研究者たちは、仮説からの検証作業でこれからたいへんだ。
そういえば小保方さん、近日中に正しい画像などを追加資料として提出する・・そうだけれど、よくよく熟考して、ごまかしの上塗りをするようなことだけは避けてほしい。有るのか?無いのか?はたまた偶然の産物か? いずれ結論するときが来るのだから。
最近の記事「ブレイクスルー(途中)」のなかでシステムズアプローチについて少し書いた。複数の人間があやなすシステム(家族や組織、グループetc.) を、「部分と部分が相互作用し合っている全体」とみなす。システムのなかの誰か一人が変わればシステム自体に変化が生じ、システムが変われば個々の構成メ ンバーにも変化が生じる。つまりシステム内の誰かが変わることで、他の誰かにも変化が生じるということ(円環的思考法)。
この観点から、今回の理研を舞台としたSTAP騒動を考えてみた。
理研の「発生・再生科学総合研究センター」は日本でも有数の科学研究機関だという。センター長はノーベル賞受賞者であるし、笹井副センター長は、中山教授がノーベル賞を受賞するまでは日本の細胞研究のトップだったとか、すばらしくも優秀な科学者集団で構成されていた、らしい。
そのシステムへ、常習的に論文の剽窃・盗用・データ改ざん どうってことない♪・・というフレーム(メンタル)をもつ、野心家で魅力的なお嬢さんがポンと加わったことで、システムに変化が生じ、その結果関係する個々の構成員にも変化が生じた。
つまりシステム論的に考えると、今回の問題発生は、システム構成員の個々人のコミュニケーションの相互作用を通して「問題」が形成された、ということになる。問題のないシステムから問題発生につながるシステムへ、さらに「問題維持システム」への再構造化。
構成メンバーの変化については、あのお方がわかりやすい。
1月の華々しいSTAP細胞会見での笹井副センター長、素人目にもちょっと異様であった。当事者の小保方さん以上の高揚感を漂わせ、万能細胞として、いか にSTAPの方がiPSよりも優位か・・を自画自賛的に嬉々として力説していた。ふつう研究者は、あの段階であんなこと言わないよね。
ノーベル賞候補のひとりでもあ り、一流の研究者だったはず。システム変化によって、抑圧されていた潜在意識が刺激され、普段では表面化しない言動にでてしまったのではないかな。
16日の会見では見事なコミュニケーション能力で、責任からの完全逃走を目論んでいたけれど、ちょっとあからさま過ぎたし。
センター長も、笹井副センター長も、若山教授も、他の共同執筆者も、関係研究者も、今ごろ憑き物が落ちたような気分ではなかろうか。
これから多くの人たちが、今回の捏造論文問題の原因究明に関心を向けていくだろう。それも大切なことだ。しかしシステムズアプローチは原因究明にはとらわれない。「何を原因と捉えているか」そのこと自体が一つのフレームと考えるからね。
それよりも「問題維持システム」のなかに、「科学論文の捏造は絶対悪である。じっちゃんの名にかけて」といったような強いフレーム(信念)をもつ魅力的な人物を放り込めばよい。一人の強固なフレームをもった構成員が加わることで、新たなコミュニケーションの相互作用がはじまり、「問題維持システム」か ら「問題解決システム」へと変化し、さらに一人一人のフレーム(意識)にも変化が生じてゆく。結果、容易に捏造など起こり得ないシステムが再構造化される。
ものすごく単純化した説明だけれど、以上のような方法もシステムズアプローチの一つの考え方だ。←ホントか?
悪いできごとの裏には必ずプラス面がある。今回の騒動でいちばんの収穫は、小保方さんはじめ科学界に身を置く若い研究者たちにとって、ものすごく良い教訓となったこと。科学論文の捏造はゆめゆめしてはなりませぬ、研究者としての致命傷になりますぞ。
と、むかし提出レポートをパクリで埋めていたヤツが申しております。ヾ(ーー )ォィ
そうそう排卵日直前と排卵日後では、どちらが魅力的でセクシーか、という研究。統計結果はどちらか? (うん、アホらしくて関心のない人はこのままスルーしてね。)
もちろん種の存続からすれば・・・・
! お見合いの日決めの参考に・・・
⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂
ご訪問ありがとうございます。

今日も豊かな一日でありますように!
人気ブログランキングへ