◆さて、どちらが悪いのか

こんばんは。

雫石雪乃です。

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昨夜、パニック障害のMさんからこんなメッセージが届きました。

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今日は実は私のお誕生日でしたが、体調不良で寝込んでいました🌀

誕生日付近は運気が乱れるからと聞いた事があります💦

そして…エネルギーバンパイアさんたちに好かれてしまう私😱

今回はたぶんエネルギーを吸われてました(笑)

境界線をピシッと引く！

私の最も意識しなきゃいけないところですね。

アドバイスをしても、なぜ自分一人で問題に立ち向かえないのだろう？
友達だからと恨みつらみを垂れ流してもいいわけないですよね。

めちゃくちゃ負のエネルギーを受けてしまいました🌀

防御をゆるめた自分の責任でもあるのですが…

周りでも、そんなグルグル解決に向かわない星人😱に悩まされてる人がいます。

どうしちゃったんでしょうね💦

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分かる！！
分かりますよ、Mさん。

と、うんうん頷きながらこのメッセージを読んだのですが、

今朝、こんな内容の記事を目にしました。

「私には会社員時代の2つ年上の仲の良い先輩がいるのですが、その先輩に困っています。

彼女は、ちょっと愚痴りたいだけの話にも「その問題の本質はなんだろう？」と言うふうにカウンセリングしてくるんです。
アドバイスされたいわけではなく、ちょっと愚痴を言いたいだけなのに、カウンセリングされるのは重いです。こういう人はなんとかならないでしょうか」

といった内容のもの。
これに対するアドバイスは、

「ちょっと距離を取りましょう」

というものでしたが、これ、先輩の立場に立つとよく分かるんですよ。

この投稿者さんは、

「ちょっと愚痴りたいだけ」

と書いているので、おそらく他人に自分の不平不満をぶちまけることが恒常化しているのだと思います。

周りを見回してみると分かると思うのですが、愚痴をいう人というのはずっと愚痴っています。逆に、愚痴らない人、不平不満を言わない人というのは一切他人に愚痴らずに自分で問題を解決します。

愚痴る人は、「家族だからいいよね」「いつも聞いてもらっている友達だからいいよね」というような軽い気持ちでいつも同じ人に愚痴ってしまうのでしょう。

もしくは「親もそうしていたし」という当たり前の気持ちでそうしているのかもしれません。

そういう視点でこの物事を見てみると、この先輩は投稿者さんに会うたびに、なんやかやと小さな愚痴や不満を聞かされているはずです。

そうするとこの先輩は、上のメッセージをくれたMさんのように

「この人はいつ会っても同じような愚痴ばっかり。いつも同じ愚痴ばかり聞かされて本当に疲れるんだけど。嫌になっちゃうな〜。もう会いたくなくなっちゃうな」

という心理になります。
けれども、そうは思っても

「会いたくないっていうのも悪いから、どうにか解決の方向へと導いてあげられるといいんだけど・・」

という風に考えるようになるのですね。
そういう経緯の上で、投稿者さんの先輩のような人が出来上がります。

でも、投稿者さんはカウンセラーさんになってしまう先輩の気持ちが理解できないから、

「私はちょっと愚痴って気晴らししたかっただけ。私は何にも悪くないのに、アドバイスしてくる先輩、ウザい」

という様に、「私は悪くない＝相手が悪い」という図式が出来上がってしまうのです。
自分は悪くないから自分を省みて自分を変えよう、反省しようと思うこともないし、相手の方がダメという目線で見ることもやめようとはしません。

そういうことを言うと、

「じゃあ、愚痴る私だけが悪いって言うんですか〜！！」

と怒る人が当然現れます。

いや、別に悪くないですよ。
そのまま愚痴り続ければいいでしょう。

でも、ずっと愚痴り続けたその先にどんなことが起こるかちょっと想像を膨らませてみましょう。

例えば、旦那さんに愚痴るのが大好きなAさんという女性がいるとしましょう。

Aさんはママ友トラブルや職場の不満を毎日夕食どきに旦那さんに愚痴ることでストレスを発散させていました。

旦那さんは黙って聞いてくれるので言い放題。
毎日、心が晴れるまで気持ちよく愚痴を言い続けました。

すると、いつの頃からか、徐々にご主人の帰宅時間が遅くなりました。
仕事で残業が増えたと言っていますが、どうやら様子が変です。
怪しく思って財布を覗くとそこにはキャバクラのポイントカードが。
どうやらキャバクラに通い続け、キャバ嬢にクレジットカードで買い物をして貢いだ借金も嵩んでいる様です。

家にいても自分の話は一切聞いてもらえず愚痴ばかり聞かされていたご主人は家に帰ることが嫌になってしまい、ちゃんと話を聞いてもらえて、励ましてくれたり、すごーい！！とおだててもらえるキャバ嬢に癒しを求める様になっていたのです。

そして、その癒しがもっと欲しくて借金まで作ってしまった。
キャバクラ問題、借金問題まで発覚してますます愚痴が増えるAさんは、果たしてこのままでいいのでしょうか？

逆の立場で考えてもいいでしょう。

ご主人は家に帰ってきても、自分の仕事の愚痴ばかりで妻の話は全く聞いてくれない。そればかりか、

「お前の悩みなんか俺の悩みに比べたら些細なものだろう」

と否定されるばかり。
誰にもわかってもらえない悲しみが募った時に、自分の愚痴を熱心に聞いてくれる優しい男性に出会い、その人との関係に溺れてしまった・・・ということだってありえます。

もしくは、失意を抱えたままふらっと入ったパチンコ屋さんで勝った時の爽快感を覚えてしまい、そのままギャンブル依存に。昼間からパチンコに行っていることに後ろめたさを感じて、家に帰ると挙動不審に。その様子を怪しんだご主人がイライラして暴力的になる・・・なんていうシナリオだってあり得るわけです（実はこれらの例、今まで実際にご相談いただいた例をいくつもブレンドして書いていますが、実際はもっと大変な結果になっています）

どのケースだって、明確に「この人が悪い」と言い切れるものではありません。

「私は被害者なのに！」

と思っていたとしても、大元を辿れば自分が悪い、自業自得ということだってありえるのです。

そう考えると、みんなが悪いし、逆に誰も悪くない。
誰かを悪者にしたって解決はしないのです。

「ちょっとぐらいの愚痴、いいじゃない」

と思っていた結末がこんな風になってしまうケースが実は

ものすごくたくさんあります

そして自分としては、

「ちょっと愚痴っただけ」

のつもりが子供の心に大きな負担を与えて、子供が精神的な病に罹ったり、引きこもって家から出られなくなってしまったりすることだってあります。逆にそのストレスが外に向かって、学校や社会で問題行動を繰り返すということもあります。

そして、そうなってしまってから相談にいらっしゃる方がたくさんいます。

だからこそ、声を大にして言いたいのですが、問題が大きくなる前に、

なぜ自分はそれが不満なのか、
なぜ自分はこんなことで怒ってしまうのか、
なぜ自分は不安に振り回されてしまうのか、

そういう根本的なところにしっかりと向き合って、自分を変えていく努力をして行ったら自分の行動パターンが変わります。
行動パターンが変われば未来が変わります。

周りの人間関係もゴロっと変わります。

よく、「愚痴や不平不満を言ってはいけません」などと言われますが、良い悪いではなく、その行動パターンの先にはこういう未来が待ち構えているのだと気がついたら、そんな恐ろしい事をしている場合ではないということに気づくのではないでしょうか。

「あの人は人に愚痴らず、なんでも自分で解決していてすごいなぁ。私はそんな風にはなれない」

と思うのであれば、なぜ自分はそうなれないと思い込んでいるのか、そこにしっかりと向き合う。
そうすると、

「お母さんに子供の頃から“あんたなんか何もできないから最初から頑張ったって無駄よ”って言われ続けたから？」

「中学受験に失敗して、その時からどうせ自分なんて何やってもダメって思う様になった？」

というように何かしらその原因に気がつきます。

親が心配性のあまりことあるごとに

「あなたにはまだ無理だから。他の人には出来てもあなたにはできないから」

と言われ続けたせいで、その言葉が呪いとなって頭の中でリフレインしているせいだと気がつくこともあるでしょう。

この様に、愚痴るのをやめて自分の内側に意識を向けると、自分のことがよく分かってきます。

そして、そういうことを繰り返していくうちに、自分との正しい向き合い方がわかり、自分の過去の傷を癒すのに忙しくて、他人に愚痴っている暇などなくなるのです。

他人の愚痴の吐口になってしまう人も、なぜ自分が相手に愚痴を言わせてしまうのかというところに目を向けると

「嫌われるのが怖いんだ」とか「トラブルになるのを避けて自分の言いたいことを言わないからだ」とか、そういうことが分かってきます。

そういう人は自分自身の心を守るために、伝えるべきことをきちんと伝える勇気も必要。

愚痴や不満が出た時こそ自分を癒すチャンスです。
どんどん癒して、どんどん輝く自分になって行きましょう。

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