リーディングカウンセラーの雫石雪乃です。
ちょっと前になりますが、テレビで『教育虐待』という言葉を耳にしました。
『あなたのため』が『教育虐待』に変わるとき|東洋経済オンライン
家庭内で起こる虐待だから気づかれにくいし、虐待している本人も自分が虐待していることに気づきにくいんだとか。
昨日の記事『子供の叱り方ータカ様のお言葉(笑)ー』を書いた後、タカ様の言葉の真意についてさらに考えていました。
考えれば考える程、小さな子供にとっておやつとご飯の区別をつけることはたしかに難しいということが分かりました。
時間の概念のない彼らに、「この時間は食べてオッケー。でも今はダメ」とまで言ったら、ますます訳が分からないのではないかと思います。
へたをすれば道に落ちている石ころだって、犬猫のフンだってとりあえず口に入れてみようとする彼らにとっては、そもそも「食べ物」と「そうでないもの」を区別することだって困難なはず。
そんな状態の小さな子に対して、おやつとご飯を区別し、さらに食べる時間や食べる量まで調節しろというのは、幼稚園児に
因数分解をやれ!
と言っているぐらい難しいことなのだろうと思います。
それって、とんでもない教育虐待なのでは!?
それこそ無自覚に。
おやつとご飯の区別をさせることも、食べる時間を決めてあたえることも難しいならどうしたらいいのでしょう?
おやつとご飯を区別させるように努力するのは、それこそ因数分解を覚えさせようとしているようなもの。
そうではなくて、そもそも食べて欲しくないお菓子類は家に置かないとか、時間に関係なくお腹がすいたようならおやつではなく食事を与えるなど、自分が怒らなくて済む方法を考えてみたらいいのではないかと思います。
怒らなくて済む方法を考えることで、自分がなにに対して怒っているのか、どういう怒りの傾向があるのかも分かるしね。
下手をしたら
「ちゃんと食べていい子でいてくれないと、私が良いお母さんだって思われないじゃないの!!」
なんていうエゴが潜んでいるかもしれないし。
「良い子」や「出来る子」の親でいたいというのも、
自分は学歴がないからせめて子どもにはとか、
自分は○○をやりたかったのにさせてもらえなかったからさせてあげたいというのも、
その思いを未消化のままにしている自分の気持ちの問題であって、
子どもに問題がある訳ではありません。
怒りが出たときこそ、自分自身をしっかりと見つめ直してみて下さいね。
それは本当に子供のためでしょうか?
あなたのその言動は教育虐待になっていませんか?
何事も「まずは自分」なのデスヨ。
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