「分かった氣」では先に進めない | 裏庭のないしょ話

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心の中のこと

先月だったか、腰のマッサージを受けに行った時、ついでにデコルテラインのリンパも少し流してもらったのですが、仰向けになり、目の上にホットタオルをのせてもらって施術を受けていると、

「あら!いつも楽しいっておっしゃっていたけれど、本当に無意識のときでも口角があがってるんですね!!ほとんどのお客様はこうしていると、口角が下がっているんですよ」

と言われ、嬉しいというよりむしろニヤニヤしていた自分が恥ずかしかったリーディングカウンセラーの雫石雪乃です。

前回のお話会の時にまさに表情の話になった(関連記事『自分を取り繕わないということを体験することも大切』)のですが、その時、参加者の1人が

「私、鏡の前で笑顔の練習したよ!」

と言っていたのを聞いて思い出しました。

私もやりました。

笑顔の練習

遡ること27年前。
中学1年の私は、人生の第1次暗黒時代に突入しようとしていました。

よく切れる刃物のごとく、ツンツンしていた私でしたが、当然たまに笑うこともあります。
でも、その笑顔を見た同級生の女の子がおっとりと、

「笑顔が全然笑ってないよね~」

と言ったのです。


ガーーーーーーーーン

ガーーーーーーーーーーーーーン

ガーーーーーーーーーーーーーーーーン


そう。先日のお話会で、能面さんのことを指摘した私も実はとうの昔に能面さんと言われていていたので、そう言われることのショックを知っていたのでした。

むしろ能面1号!(怖っ)


ショックを受けたうら若き乙女・雪乃は家に帰るとすぐに手鏡をもって自室にこもり、1週間ほど鏡の前で1000本ノックさながらに笑顔の練習をしたものです。

今でこそ

「雪乃さんの笑顔に癒されました」

と言っていただけるようになりましたが、その影に少女雪乃のこのようなたゆまぬ努力があったということです。

笑顔とは自然に出来るようになるものではありません(当社比)
ですから、ちゃんと幸せな時は幸せそうに、楽しいときは楽しそうに見えるように鏡の前で笑顔の練習をしましょう。

実際、「笑顔」を意識してテレビを見ていると、タレントさん達もまた「美しい笑顔」の練習を常にしているんだろうな、というのを強く感じるようになりました。

口角をどれぐらいあげるのか、目をどの程度細めるのか、彼女達は細かいところまでチェックしながら練習しているのでしょうね。

だからこそ、完璧な笑顔を作れるのだと思います。

さてさて。
前置きが非常に長くなってしまいましたが、先日の『自分で自分の首を絞めるとはまさにこういうこと』という記事に登場してくれたクライアントのIさんより夕べ、感想メールをいただきました。


雪乃さん、
先日はカウンセリングありがとうございました。Iです。
ブログにも取り上げて頂いたことで
自分のカウンセリング内容の
振り返りにもなり有難かったです。
1日たって、まだベッコベコに
凹んでおります。猛省まっただ中です。
雪乃さんにフタを開けて頂いたことで
自分の中にこんなにも意地悪な感情がたくさんあったんだと分かりました。
そこには見たくもない自分がいて
でも見つけることができて安心もしていて
うまく説明できない感情です。
自分ってこんな人間と思い上がっていただけに真実とのギャップは恐ろしかったです。
本当に。

まさか自分が無意識のうちに
外に向けてる刃が同じだけ
自分の方を向いていたなんて
考えたこともなかったので
なんて怖いのだろうと自覚しました。

今まで自分の価値観を押し付けて批判をしたり、
苦しくさせていた周りの人や最近お別れした彼氏、
自分自身に対して
「ごめんなさい」という気持ちです。

少しずつでも
意識を変える努力をしていきます。
謙虚なフリじゃなく、
本当の意味で謙虚になろうと思います。

自力じゃここまでの自己分析は
とても出来そうになかったので
雪乃さんに力を貸して頂けて
良かったです。

他にもいろいろ
気づきがありましたが
ひとまずお礼を申し上げようと思い
ご連絡しました。

ありがとうございました。

セッションの最後に

「他のみなさんもこんなにいろんなことに気づくんですか!?」

と嗚咽を漏らしながら聞いて来たIさん。
こう聞いて来たということは、本当にたくさんのことに気がついたということなんだろうな~と思います。

でも、これはあくまでも「本人が気づいた」のであって、「私が教えた」のではありません。

私の問いかけに答えるために必死で考えて、必死で自分なりの答えを見つけているのはいつだってクライアントさん自身であり、その後変化して行くのもまたクライアントさん自身の

「今度こそ本気で変わろう」

という強い意思のもとの努力の賜物です。

気づいたフリ、分かったフリではなく、本当に本気で自分がどんな人間かに気づいたクライアントさんは、ショックよりもすべてを他人のせいにしていた自分の傲慢さに恥ずかしさでのたうち回る傾向にあります(笑)

そうやって「恥ずかしさにのたうち回る」からこそ、

「あんな恥ずかしい自分には2度と戻りたくはない」

という強い意志が生まれるのです。

最近、クライアントさんが共通して言うのが、

「ブログを読んで分かっていた氣になっていたけれど、それは頭で理解していただけで、腑に落ちていなかったことが初めて分かりました」

という台詞。
だから、カウンセリングを受けないさいということではなくて、自分も本当に頭で理解しただけでなく、腑に落ちているかどうかもう一度確かめてみて欲しいのです。

誰かの体験を読んで、理解して、何かを行動に移せましたか?
行動に移したことでなにか変化がありましたか?
自分自身を掘り下げてみて、猛烈に自分自身を恥じたりはしたでしょうか?

すべての方が恥じ入るような人生ではなかったのかも知れません。
でも、私自身の経験から言って、本当に本気で自分自身を恥じた後の
気づきと現実が変化するスピードはそうでない場合とでは
格段に違うと感じています。

自分の中の「当たり前」「普通」「常識」を疑いましょう。

それらに縛られることで、自分や自分の周りの大切な人を苦しめてはいませんか?

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