そこで長男君(2年生)に、
「ねえねえ、なるべく頭悪そうな顔して、鼻くそほじりながら
”ねえ、おまわりさんなにやってんのー!?”
って、聞いて来てよ。もしやってくれたら、100円あげるよ」
と言ったら、
「ええーーー!!100円じゃヤダよ~。1000円だったらやるけれど」
そうか・・・100円では割に合わないと言う知恵がついについてしまったのね。
残念だわ!
と思ったリーディングカウンセラーの雫石雪乃です。
ちなみに次男君(1年生)は100円でもやるそうです(笑)
1年生と2年生の違いは大きい!
さてさて。
先日クライアントさんからいただいたこちらのメッセージ『目の前の問題を解決するのは枝葉を落とすようなもの』を読んで、ふんふんと思っていたのですが、その後、私にも面白い出来事がいくつか起こりました。
まず、私も軽度の場面緘黙症児だったのではないかということ。
私は小さい頃、よく母親について親戚の家などを回っていたのですが、他人の家にいる間は一切話をせず、家に帰った途端に息を吹き返したようにプハーッとよくしゃべりました。
そして、そのことをよく母に笑われていました。
自分でもなぜそうしていたのか分からないけれど、とにかく他人の家ではひと言も口を聞くことはなかったのです。
そうだな、そんなことがあったな。。。
と思っていたら、先日。
いつものように長男君(小学2年生)のとめどなく続くおしゃべりをさらさらと聞き流していたら、ふとこんな言葉が耳にとまりました。
「学校のクラスにNちゃんっていう女の子がいてね。
おうちではお話をするんだけれど、学校では先生に当てられても、お友達に声をかけられても誰ともお話をしないの。
でも、僕とだけはお話をするんだよ」
ああ、その子もきっと場面緘黙症。
もう1年近く、長男君はそうやって1人でその子の相手をして来たはずなのに、このタイミングでそのことを話すというのは、やはり何かあるんだろうなと思いました。
もし、クライアントさんのメッセージが届く前にこの話を聞いていたら、きっと長男君のおしゃべりが耳に止まることもなかっただろうし、その話に真剣に関わるということもなかったと思うのです。
すべては宇宙の采配。
その子はお話をしないんじゃなくて、出来ないんだよ。
きっと長男君のことが好きなんだから、長男君が嫌じゃなければ、今まで通りにしてあげて。そんなお話をしました。
話は戻って、この場面緘黙症に関するメッセージをくれたNさんですが、彼女自身が書いているように、最初のご相談内容は育児に関することでした。
子どもにカーッとなって酷いことを言ってしまう。
自分はダメな母親なんじゃないかと思う。
特に、子どもを産んでから不安感がどんどん、どんどん強くなって来た。
昔はもっと楽観的だったのに。
子どもに愛情を感じられない。
怒り、嫉妬、憎しみ、悲しみ、すべてのネガティブな感情は不安に起因して湧いてきます。
では、彼女の場合は一体なにが不安なのでしょう?
子どもを産んでから増えて行った不安感の正体はなんでしょう?
それは、子どもたちが病気になったり、学校や幼稚園に行かなくなったり、兄弟に優しく出来ないことが不安なのではなく、そうなることによって「自分が」病院の先生、学校や幼稚園の先生、両親に責められるのではないか、ダメな母親だと言われるのではないかという不安です。
心配なのは、幼稚園に行きたがらない子どもでも、アトピーで苦しむ子どもでもなく、そのことで責められるかもしれない「自分自身」なのです。
だから、責められる要因を減らすために、過剰に子どもに怒ってしまったり、「好きじゃない」と思う病院の先生の言いなりになることで、自分をイライラさせてしまっていました。
そして、子どもに対して愛情を感じられないのは、自分の中に不安がありすぎて、そちらにばかり注意が行ってしまうからです。
自分の注意をどちらに向けるか。
それによって、その人の未来は大きく変わってきます。
大切なのは不安を埋めるように行動することよりも、愛情を増幅するために行動すること。
先日読んでいた、萩本欽一さんの本にこんなフレーズが出てきました。
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青年部(コメディアンが20人ぐらいいた)でボクだけが坊やだったの。先輩たちに嫌われたら本当にキツいからね。
朝早くからひとりで楽屋のそうじをしながら、どんな風に先輩を出迎えれば喜んでくれるかな、って考えてた。
不安がたくさんな人は、同じシチュエーションになった時、まず「どうやったら嫌われないかな?」と考えます。
次に、不安がちょっとの人は「どうやったら好かれるかな?」と考えます。
そして、不安よりも愛情が勝っている人は「どうやったら相手を喜ばせてあげられるかな?」と考えます。
もし、欽ちゃんが「嫌われないように」行動していたら、彼の可能性はかなり萎縮してしまって、ただの売れないコメディアンで終わっていたでしょう。
その人の未来は、その動機によって大きく変わります。
不安を動機にした行動は、さらなる不安しか生まず。
愛情を動機にした行動は、さらに愛情を増幅させます。
アトピーを患っている子どもに対して、お薬は出来るだけ使いたくない。
これが彼女の愛情です。
ならば、お医者様に叱責されることを恐れるよりも、まずはお薬を頼らずに済む方法を真剣に探すこと。
本当に幼稚園に行かないことはいけないことなのか、真剣に考えてみること。
子ども自身がどう感じているかにきちんと向き合ってあげることこそが愛情ではないでしょうか。
ちなみに我が家の長男君は、猫アレルギーを含めたありとあらゆるアレルギーを持っているし、喘息もありますが、猫は飼ってるし、喘息のお薬も飲んでいません。
それでもアレルギー症状が出ることはなく、喘息の発作が出そうになってもアロマオイルをディフューズするとだいたい治まります。
大切なのは、愛情を持って子どもの可能性を信じてあげることではありませんか?
不安に占領されることなく、余裕を持って子どもの接してみましょうね。
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