今月、国内初の「色彩のみからなる商標」の登録が公表されました。

 

つまり、「この色と言えば、これ!」という識別力が初めて認められたわけです。

 

「色彩のみ」とは、図形と結合されていない輪郭のない色のこと。

 

従来から、色付きの図形(文字やマーク)の商法登録はありましたね。

 

2015年4月から、色だけの商標登録の出願受付が開始されていました。

音や動き、位置なども同時期から受付られ、既に登録がなされています。

 

「色彩のみからなる商標」は、使用実績や社会への浸透が重視されている為、審査に時間がかかるようです。

 (商標なのに、社会で浸透って妙な感じが…?)

 

今まで492件の出願(*)があり、2年かかって、やっと2件が認可されました。

(*)経済産業省Webサイト資料 2017年2月20日現在

現在は、登録へのハードルが高く認可率はわずか0.4%ですね!

 

記念すべき商標登録の第1号は、拍手

MONOケシゴム(新品)トンボの「MONO」消しゴムカバーの青・白・黒。

↑文房具売り場の天井から吊られた巨大なMONO消しゴム。

 

そして、コンビニセブン-イレブンの看板の白地にオレンジ・緑・赤。

 

どちらも、おなじみですね。

 

認められた理由は、
1複数の色を使っている

どうやら、単色では識別が困難なので、現時点では登録は難しいようです。

 

2消費者に一定の認知度がある

トンボの色は、発売時から48年間変わっていないそうです。
セブン-イレブンの色も、すっかり見慣れていますよね。

 

ちなみに、出願の第1号は、久光製薬のサロンパスのパッケージの青・緑。

色彩ではまだ認可されていませんが、既に、

「ヒ♪サ♪ミ♪ツ~♪」のメロディー(音)は、商標登録されています。

 

今回の認定で改めて感じたのは、

ダイヤオレンジ色彩は、言葉や文字がなくても十分アピール力があること。

ダイヤオレンジ色彩には、どこの会社や誰の商品なのかを示す識別力があること。

ダイヤオレンジ色彩が、ブランド価値をよりいっそう高めること。

 

今や、色のイメージや識別力は、知的財産になるってことですね。びっくり

 

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