最近、よく見聞きするアースカラー。
先日、パーソナルカラー判定をした
お客様からも、
「流行のアースカラーは似合い
ますか…?」 と聞かれました。
雑誌などでは、落ち着いたくすみの
ある色の総称で使われているように
見受けられます。
茶系を中心に、ベージュやカーキも
含んでいたり、オリーブなどの緑や
青系の色にも使われていたりと、
色合いの定義は、案外ばらばら…。
そこで、ファッション色彩における
アースカラーとは?
70年代に、地球への関心や自然志向
が高まる中で人気を得た、大地を
表わす茶系の色合いです。
不況の時代で、新しさより生活に
密着した色が好まれました。
同じ自然色でも、アイボリーや
ベージュなど薄い色は、ナチュラル
カラーとして分類されていることが
多いようです。
カーキやオリーブは、アースカラー
の仲間とされることもあれば、
単独の色名で流行色に挙げられて
いることもあります。
後に流行ったアーミールックや
サファリルックの迷彩色に、茶系と
ともに使われた色だからです。
この70年代に流行った自然色は、
80年代後半にも、エコロジーカラー
と名を変え、海のイメージの青系も
含んで再流行しています。
<参考> ~戦後流行色年表~
1970年~ナチュラルカラー●●●
1973年~アースカラー●●●
1975年~カーキとオリーブ●●●
1989年~エコロジーカラー●●●
JAFCA( 一般社団法人日本流行色協会)より
*色彩学のテキストでも統一されておらず、
ざっくりした定義のようです。
ところで、「アースカラーは訳すと
地球の色だから、青じゃないの?」
という人がいました。
(言われれば、そうですよね…。)
「地球は青かった」は、人類初の
宇宙飛行士ガガーリンの言葉。
実際は「青みがかっていた」が
原文に近いようですが、やっぱり
地球は青であってほしいです。
宇宙から見る「地球の色」は青で、
地上で纏う「アースカラー」は茶系
ということになるのかな…?
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