『なんぞころびやおき さいはひよいち篇』⑭ | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき さいはひよいち篇』



峠杣一日・著


お妖(おえう)とお卅美(おみみ)の制止(せいし)を振り切って、お冥(おみゃう)の手から鉤手裡剣(かぎしゅりけん)が放(はな)たれた。


標的(へうてき)は、邪魔者お幽(おいう)。


あの女さへ居なくなれば、マドー(圓彦まどひこ)の心は私に向かふに違ひないわ!


「やあ奇遇(きぐう)ですね、お冥姐(ねえ)さん、うおおっ!!」


突然お冥の前に現れた琥珀丸(こはくまる)、間一髪(かんいっぱつ)で鉤手裡剣を躱(かは)した。


その拍子(ひゃうし)に鉤手裡剣は軌道(きだう)を逸(そ)れて、雲居(くもゐ)に消えた。


「お前も!

邪魔なんだよ!」


お冥の鉤爪(かぎづめ)の手刀(てがたな)が冴(さ)え、琥珀丸を落ち武者(むしゃ)刈(が)りにした。


「ぷっ!

つい……急に現れるお前が悪い!」


「何の!

姐さんの愛で、ふさふさにして下さいいっ!」


「黙れガキがっ!」


つるり、ぴかぴか頭になる琥珀丸。


ここで、ほの矢(ほの字の矢)を再度まとめておかう。


琥珀丸→お冥→圓彦→お幽→琥珀丸→……


さて私達は、家の命を生きてゐる生命である。


家の命を預(あづ)かって、生かされてゐるのである。


恋といふも愛といふも、その核心(かくしん)はひとつである。


人生は先(ま)づ、神(祖(おや)、家の命、自(はじめ)の心=息)を祭るの道理(だうり)、当たり前の理(ことわり)であるのだ。



【よいこのみんなの合言葉を唱へよう♪】


〽️

いやさかえ

いのちいやちこ

さいはひよいち

まほらとこいは

みつのたま


南無あれかし大明神

南無あれかし大明神

南無あれかし大明神


つづく。