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峠杣一日・著
「きょ?!
いったい何ごとなのぢゃ?!」
動揺(どうえう)にうち震(ふる)へる、まうぽっぽ(迷妄汽車)。
をろぽっぽ(大蛇汽車)とさひこづる(笹彦鶴)とさひめがめ(笹媛亀)とが合体変化(へんげ)した大笹霊の瓊戈(おほさちのぬほこ)が、満艦飾(まんかんしょく)きらびやかに輝きはじめたのだ。
『汽車線』(ぽっぽせん)
〽️
一、さ迷ふ心の 切符にぎりしめ
どこへ行(ゆ)くのか 帰るのか
軋(きし)む軌条(レール)と 走る汽車(きしゃ)の音
夢か現(うつつ)か 蜃気楼(しんきろう)
噫(ああ) 振り返れば 出鱈目(でたらめ)な 私の足跡
停車場(ていしゃば)などない 迷妄汽車(まうぽっぽ)
二、微睡(まどろ)めば浮かぶ 満天の星
たたなづく影 青垣(あをがき)よ
軋む軌条と 走る汽車の音
誘(いざな)ふ古里(ふるさと)の 山河(さんが)
噫 振り返れば 呆(あき)れちゃふ 私の足跡
降車口などない 迷妄汽車
瓊戈の上に現れた、着物姿の鈿女笹媛(うずめさひめ)。
聴(き)き惚(ほ)れる!
お多福(おたふく)のお笹媛(おさき)による、宇宙演歌(スペースえんか)オンステージだ。
三、昇る旭(あさひ)よ 月の御船(みふね)よ
心の隙(すき)を 照らしゆく
軋む軌条と 走る汽車の音
車窓(しゃさう)に射(さ)す 泪(なみだ)の雨
噫振り返れば 愛(いと)ほしい 私の足跡
さよなら私 迷妄汽車
噫 心の影法師(かげぼふし) 眩(まばゆ)く立つ 命の焰(ほむら)
いま乗り継ぐのは 大蛇汽車(をろぽっぽ)
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【よいこのみんなの合言葉を唱へよう♪】
〽️
いやさかえ
いのちいやちこ
さいはひよいち
まほらとこいは
みつのたま
南無あれかし大明神
南無あれかし大明神
南無あれかし大明神
つづく。