『なんぞころびやおき 地球慕情篇』(42) | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき 地球慕情篇』

(42)

峠杣一日・著

月影財船(つきかげのたからぶね)は約2万7000光年の彼方(かなた)へと、瞬(またた)く間(ま)に旅を終へた。

眼前には天の川銀河(あまのがはぎんが)の中心、ブラックホール。

や、あれは何だ。

ブラックホールの前に浮かぶ、二つの影。

鶴と亀だ。

やや、鶴が人の姿に変はる。

天狗猿(てんぐざる)の仮面を被(かぶ)る山伏(やまぶし)、猿田彦命(さるたひこのみこと)だ。

亀も、人の姿に変はる。

阿亀(おかめ・阿多福おたふく)の仮面を被る巫女(みこ)、天鈿女命(あまのうずめのみこと)だ。

彼らもまた常(とは・永久)の守部(もりべ)にして常の化身(けしん)、さいの神である。

天鈿女が笹(ささ)の葉の幣(ぬさ)をさらさらと揮(ふる)ふと、ブラックホールの目から噴水(ふんすい)の如(ごと)くにガスの噴流(ジェット)が迸(ほとばし)った。

そこへ猿田彦がほいと高下駄(たかげた)を放(はふ)ると、噴流の中に鉄道の軌条(レール)が現れた。

死人(しびと)の兇興翁(きょうきょうをう)、兇薬(きょうやく)達を乗せたをろぽっぽ御然らば號(大蛇汽車おほんしからばがう)を下ろした月影財船が遠ざかってゆく。

をろぽっぽは再び、ブラックホールの誘(いざな)ひに引き込まれるやうに走り出した。

そこは、私達の正体、私達の真実が、私達を待つ世界なのである。


【よいこのみんなの合言葉を唱へよう♪】

〽️
いやさかえ
いのちいやちこ
さいはひよいち
まほらとこいは
みつのたま

南無あれかし大明神
南無あれかし大明神
南無あれかし大明神

つづく。