『なんぞころびやおき 地球慕情篇』(41) | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき 地球慕情篇』

(41)

峠杣一日・著

室原山頂(むろはらやまいただき)の、八岐泉(やまたのいづみ)上空。

死人(しびと)の兇興翁(きょうきょうをう)と兇薬(きょうやく)達が乗るをろぽっぽ御然らば號(大蛇汽車おほんしからばがう)を格納(かくなふ)した月影財船(つきかげのたからぶね)が、天の海(あめのみ)星の林(ほしのはやし)へと上昇してゆく。

室原高原駅(むろはらかうげんえき)からは、木次線(きすきせん)と芸備線(げいびせん)へそれぞれ臨時列車(りんじれっしゃ)が発車してゆく。

やあ、木次線を走るのは豆鼕大明神(とうとうだいみゃうじん)のでんでんぽっぽ、お冥(おみゃう)達を乗せてゐる。

それに、兇興大明神(きょうきょうだいみゃうじん)のちくちくぽっぽが兇薬達を乗せて続く。

乗客は皆、月影財船を見上げて「ありがたう」「さやうなら」などと口々に云(い)っては泪(なみだ)を流してゐる。

ううん、不思議と云へば摩訶不思議(まかふしぎ)なのだが、死人の当人(たうにん)達は恬澹(てんたん)として旅立って(死んで)ゆく。

彼らにとっては、もはや何の不思議も矛楯(むじゅん)の欠片(かけら)すらも無いやうである。

古来(こらい)、私達にとって肉体(五感の領域)(ごかんのりゃうゐき)がこの世、精神(思考)(しかう)があの世、この世とあの世が合はさったのを、うつし世(現し世)(心)と呼んでゐる。


【よいこのみんなの合言葉を唱へよう♪】

〽️
いやさかえ
いのちいやちこ
さいはひよいち
まほらとこいは
みつのたま

南無あれかし大明神
南無あれかし大明神
南無あれかし大明神

つづく。