『なんぞころびやおき 天球旅情篇』(34) | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき 天球旅情篇』

(34)

峠杣一日・著

鳥取大砂丘沖の日本海。

今、波を打って大空へ飛び立つ巨船は梟鏡舟(けうきゃうぶね)。

邪悪原人首魁(しゅくわい)、兇闇(きょうあん)の大変化(だいへんげ)だ。

兇蔵(きょうざう)、兇然法師(きょうねんほふし)、兇興翁(きょうきょうをう)ら梟鏡教団(けうきゃうけうだん)の面々も乗組員として姿が見える。

「いざ、我等が悲願、果たす秋(とき)ぞ!!」

「ほおおおおーっ!!」

兇闇の声に、邪悪魂(じゃあくだましひ)の喊声(かんせい)が応(こた)へる。

ぐんぐんと高度(かうど)を上げる梟鏡舟。

一息(ひといき)に大氣圏(たいきけん)を突き抜けると、宇宙空間へ飛び出した。

お冥(おみゃう・兇冥きよみ)が居なくては梟鏡魔力(けうきゃうまりき)の本領(ほんりゃう)が発揮(はっき)し切れないと覚(さと)った兇闇は、禁断の奥の手を使ふ覚悟を決めたのであった。

梟鏡舟の旅行く先は天の川(あまのがは)の浮き津(うきつ)、彼(か)の雲漢(うんかん)の灯台(とうだい)の空(そら)である。


【よいこのみんなの合言葉を唱へよう♪】

いちよあれかし、さいはひよいち。

まほらよいちそはか、南無あれかし大明神!

つづく。