『なんぞころびやおき 天球旅情篇』(33) | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき 天球旅情篇』

(33)

峠杣一日・著

はてさてフォーリン、ここにほの字の上掛け水車(うはがけすいしゃ)が起動(きどう)した。

三徳山伏(みとくやまぶし)の琥珀丸(こはくまる)
は、邪悪原人(じゃあくげんじん)の末裔(まつえい)お冥(おみゃう・兇冥きよみ)に惚(ほ)。

お冥は、白鷲つぶら天狗(しろわしつぶらてんぐ)の圓彦(まどひこ)に惚。

圓彦は、白鷲天狗頭領経法印(しろわしてんぐとうりゃうきゃうほふいん)の娘お幽(おいう)に惚。

お幽は、私(ひそ)かに琥珀丸に惚。

ぽっぽぽっぽの、ほの字の水車。

琥珀丸→お冥↓
↑お幽←圓彦

である。

「ふほう………阿呆臭い(あほくさい)」

機関摩天楼(からくりまてんろう)三機の追撃(ついげき)を辛(から)くも切り抜けてゐた、邪悪原人首魁(しゅくわい)の兇闇(きょうあん)。

現状(げんじゃう)を知ってすっかり氣抜(きぬ)け
してゐたが、やがて手下(てした)を従(したが)へて不屈(ふくつ)の邪悪魂(じゃあくだましひ)で再び哮(たけ)り立つのであった。

「梟鏡大変化(けうきゃうだいへんげ)!!」

おお、藁人形(わらにんぎゃう)から二段変化!

精霊舟(しゃうりゃうぶね)を摸(も)した梟鏡舟(けうきゃうぶね)へと姿を変へた。

それは、20里(り)(約80㎞)にも及ぶ巨船(きょせん)であった。


【よいこのみんなの合言葉を唱へよう♪】

いちよあれかし、さいはひよいち。

まほらよいちそはか、南無あれかし大明神!

つづく。