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峠杣一日・著
梟鏡灰燼砲(けうきゃうくわいじんはう)は、兇闇藁人形皇帝(きょうあんわらにんぎゃうくわうてい)の必殺兵器だ。
常の理(とはのことわり・三つ子の魂)を育む月虹(げっこう)の水とは逆様(さかさま)に、人間の悪たれ心(あくたれごころ)を刺戟(しげき)する呪ひの妄誕砲(ばうたんはう)だ。
悪と云(い)ふのは、常の理に幼い事に他ならない。
その最たるものが利己主義であり、やがて社会主義、民主主義などと展開してゐるが、ともあれ未(いま)だ幼い人間世界、梟鏡灰燼砲の餌食(ゑじき)となれば一溜(ひとた)まりもない。
こんな事なら云々(うんうん)と歎(なげ)いてみても、最早手後れ後の祭。
せめて思ほゆ常(とは)なる命、名残の袂(たもと)溢(あふ)る温もり。
全ては、宇宙なる一瑤の三魂(ひとたまのみたま)に包まれてゐる。
仍(よ)ってそんな三つ子の魂の大和(たいわ)の意(おもひ)を味はふ事が、人世(じんせい・人生)の
意味であり本質であり存在理由でもあるのだ。
まさしく日本古来の人世観、ともにうるはしきやまとごころであらう。
ああ、いちよあれかし、さいはひよいち。
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【よいこのみんなの合言葉を唱へよう♪】
いちよあれかし、さいはひよいち。
まほらよいちそはか、南無あれかし大明神!
つづく。