『なんぞころびやおき 天球旅情篇』(21) | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき 天球旅情篇』

(21)

峠杣一日・著

「ほおう!
何故ぢゃあ?!」

蛻(もぬけ)の殻(から)となった白鷲円蓋防壁(しろわしドームバリアー)の上に、唖然(あぜん)と立ち尽くす兇蔵(きょうざう)。

其(そ)の一点へと、勢(いきほ)ひ已(や)まぬ無数の喙誘導弾(くちばしミサイル)が全方位から収斂(しうれん)する。

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」

大爆発、迫力満点。

直径十メートル程のクレーターが出来た。

「派手にやりをったなう」

クレーターを眺(なが)める経法印(きゃうほふいん)達。

豆鼕翁(とうとうをう)の豆鼕変化(とうとうへんげ)・でんでん掘進機(でんでんシールド)(くっしんき)を一日翁(いちにちをう)が操縦して、地中から脱出してゐたのである。

はて………やや?!むむ!!

クレーターに飛散(ひさん)した兇蔵の肉片(にくへん)が、ぴちぴちぴちゃんと痙攣(けいれん)する様に跳(は)ね回る。

直(す)ぐにどろり、眼(め)、眼、眼の渦巻(うづま)きに集まったかと見るや、兇蔵の姿が復元(ふくげん)した。

「矢張り斯(か)うなったか」

豆鼕翁が云(い)ふには邪悪原人(じゃあくげんじん)の首領(しゅりゃう)・兇闇(きょうあん)の復活に依(よ)って、其の末裔(まつえい)である兇蔵達の邪悪魂(じゃあくだましひ)も力を益(ま)して
ゐるらしい。

「ほっ!
今度こそ死ね!
この儂(わし)のかっこ好(よ)さを思ひ知って死ぬれい!!」

兇蔵の影から飛び出した無数の邪眼(じゃがん)が次々と白刃(はくじん)を構(かま)へた兇蔵の姿へと変化、経法印達を取り囲(かこ)んだ。

「超(てう)!」(邪悪兇蔵)

「超!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」(邪眼兇蔵達唱和)(しゃうわ)

「梟鏡殺法(けうきゃうさっぱふ)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」(全兇蔵合唱)(がっしゃう)


【よいこのみんなの合言葉を唱へよう♪】

いちよあれかし、さいはひよいち。

まほらよいちそはか、南無あれかし大明神!

つづく。