『なんぞころびやおき 天球旅情篇』⑳ | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき 天球旅情篇』


峠杣一日・著

経法印(きゃうほふいん)達に雨霰(あめあられ)、雲霞(うんか)の如(ごと)く押し寄せる喙誘導弾(くちばしミサイル)。

経法印の羽(はね)が円蓋防壁(ドームバリアー)に変化するも、喙誘導弾は底無しに降り荒(すさ)ぶ。

「ほっほー!」

雄叫(おたけ)びを上げた兇蔵(きょうざう)が、ほいと喙誘導弾のひとつに飛び乗った。

「へい!へい!
へい!へい!
ほーっ!」

波乗り喙誘導弾、黒烟(こくえん)立つ円蓋防壁の上に到(いた)る。

「ほーっ!
止(とど)めの梟鏡斬(けうきゃうぎ)りぢゃ!
長(とこ)しへに死ぬれい!」

大大大!大上段(だいじゃうだん)に振り被(かぶ)った兇蔵。

「ほおおっ!
かっこ好(い)い!
儂(わし)っ!
かっこ好いいいいいいいいいーっ!!」

恍惚(くわうこつ)にぶるぶると打ち震(ふる)へ乍(なが)ら、円蓋防壁に斬り込む兇蔵。

?!………はて?!

爆撃範囲の外側に、見知った顔が並んでゐるぞ。

「よ、大将(たいしゃう)!
かっこ好い!」

「いいぞ、大山(おほ~やま)!」

「大統領(だいとうりゃう)!」

やいやいと兇蔵を囃(はや)し立てるのは、経法印、一日翁(いちにちをう)、豆鼕翁(とうとうをう)の三人だ?!


【よいこのみんなの合言葉を唱へよう♪】

いちよあれかし、さいはひよいち。

まほらよいちそはか、南無あれかし大明神!

つづく。