『なんぞころびやおき 天球旅情篇』⑧ | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき 天球旅情篇』


峠杣一日・著

「ぢゃあ、皆(みんな)の心に大黒柱(だいこくばしら)を立てよう。

其れには常(とは・永久)の言の葉(ことのは)、言霊(ことだま)が要(い)るよ」

と言って経法印(きゃうほふいん)、錫杖(しゃくぢゃう)の尻で地面に「辛」(しん)の文字を刻(きざ)んだ。

「辛と云(い)ふのはね、命の活動を刻み認(したた)める神器(しんき)だよ。

まあ、刀(かたな)と思っても筆(ふで)と思っても好(い)いね。

で、神器(辛)のあり所(口)が言(こと)なんだ。

口に出せば言の葉になるし、行(おこな)ひに現せば事(こと)(仕事・祭事)となるよ。

だから神器(辛)で常の理(とはのことわり・一いち)を表現して行くことを、幸ひ(さいはひ)と呼ぶよ。

また言が常の理(一)を宿してゐる姿、幸ひのあり所を、音(おと)と呼ぶんだ。

私達一人ひとり皆の心に奏(かな)で(舞ふ)られて
ゐる音こそが、命の意(おもひ)だね。

辛×口=言
辛×一=幸

言×一=音
幸×口=音

音×心=意

命は令(命の御言宣みことのり)のあり所(口)、即(すなは)ち意の霊(いのち)なんだよ。

所謂(いはゆる)潜在意識(せんざいいしき)ってのは、此の意(おもひ)のことなんだ。

意(おもひ)を識(し)る(意識)事で言霊が生まれるし、心の大黒柱を立てる事も出来るんだね」


【よいこのみんなの合言葉を唱へよう♪】

いちよあれかし、さいはひよいち。

まほらよいちそはか、南無あれかし大明神!

つづく。