『なんぞころびやおき 御魂ケ島篇』(47・最終回) | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき 御魂ケ島篇』

(47・最終回)

峠杣一日・著

黄金大黒天(わうごんだいこくてん)がとうとうと打出の小槌(うちでのこづち)の神様叶槌大明神(かのつちだいみゃうじん)を振ると、ぽぽっと金色(こんじき)、光の玉が飛び出した。

ついと上昇した光を黄金宝船(くがねのたからぶね)の龍神(りゅうじん)がごくりと呑み込むと、宝船全体が眩(まばゆ)いばかりの金色(こんじき)、黄金勾玉(くがねのまがたま)の姿に変はった。

全長凡(おほよそ)十七里(じふしちり・約67㎞)にも及ぶ黄金勾玉(くがねのまがたま)、此(こ)れぞ島根半島(しまねはんたう)の神髄(しんずい・本質)、世一七福勾玉宝船(よいちしちふくまがたまたからぶね)である。

一瞬間(いっしゅんかん)、勾玉宝船が虹色(にじいろ)に耀(かがや)くと、其(そ)の光が球状(きうじゃう)に拡(ひろ)がって真根宇宙(さねうちう・核宇宙)に揺(ゆ)らぎ渡った。

現世(げんせ)と繫(つな)がる石門(せきもん)の全てに、月虹(げっこう)の結界(けっかい)が張(は)られたのだ。

此れで二度と再び、邪悪原人(じゃあくげんじん)が真根宇宙(核宇宙)に潜(もぐ)り込む事は無い。

邪悪原人の企(たくら)み、然(さ)うは烏賊の金玉(いかのきんたま)だ。

ありがたう、瑤野椎八姉妹(たまのづちはちしまい)。
ありがたう、黄金大黒天。
ありがたう、世一七福勾玉宝船。
そして私達一人ひとりの意(おもひ)も、常の命(とはのいのち)に通じたに相違無(さうゐな)い。

其の日、息瑤ノ山斎(おきたまのしま・隠岐諸島・御魂ケ島)全体から螺旋状(らせんじゃう)に立ち上(のぼ)る金色(こんじき)の光を、地球の外、宇宙空間から眺める者があった。


【よいこのみんなの合言葉を唱へよう♪】

いちよあれかし、さいはひよいち。

まほらよいちそはか、南無あれかし大明神!

第四部 『御魂ケ島篇』をはり。
第五部 『天球旅情篇』(てんきうりょじゃうへん)につづく。