『なんぞころびやおき 御魂ケ島篇』⑰ | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき 御魂ケ島篇』



峠杣一日・著

「む、貴女(あなた)は確か拳骨夫人(げんこつふじん)。
然(さ)りとて、此方(こちら)の問題に横槍(よこやり)を入(い)れんで下され」

白鷲(しろわし)つぶら天狗の圓彦(まどひこ)が言ふと、機関摩天楼(からくりまてんろう)純白の羽団扇(はうちは)の羽の先端のひとつに鉤爪誘導弾(かぎづめミサイル)が現れ、紅(くれなゐ)の河童の円盤に狙ひを定める。

と、次の瞬間。

「ふーーんっ!」

篦太い(野太い)掛け声と共に、燻し銀(いぶしぎん)の巨大な金棒(かなぼう)が飛来(ひらい)。

直撃で柄(え)の部分が拉(ひしゃ)げた羽団扇は、派手な水柱(みづばしら)を立てて海中に沈んで行くのであった。

「あんた、鳥渡(ちょっと)遣(や)り過ぎよ」

「いや、魔凜が心配だったから」

「ふふん、ぢゃ、いいよ」

おお、大空に浮かび河童の円盤と並び立つ燻し銀の金棒、其の先端に姿を現したのは伯耆国(はうきのくに)の鬼、鬼拳骨(おにげんこつ)である。

さうだ、あの河童娘の烈女(れつぢょ)尻子田魔凜(しりこだまりん)は其(そ)の後(のち)目出度(めでた)く拳骨と結ばれ、今は拳骨夫人、鬼魔凜(おにまりん)となってゐるのであった。

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【よいこのみんなの合言葉を唱へよう♪】

「いちよあれかし、さいはひよいち。
まほらよいちそはか!
南無(なむ)、あれかし大明神!」

つゞく。