『なんぞころびやおき 大極楽本尊郷篇』⑭ | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき 大極楽本尊郷篇』



峠杣一日・著

迷妄宝船(めいまうたからぶね)と一体化した迷ひの大蛇(まよひのをろち)、其の八つの鎌首(かまくび)が鼻を効(き)かせながら骨肉小屋(こつにくごや)の物見櫓(ものみやぐら)を覗き込む。

「ほう、此れはゝゝゝ」

「おう、あの時の小童(こわっぱ)共ではないか」

「まあ、此処で会ったが百年目」

「おほゝ、今度はあんた達が死ぬ番さっ!死ねっ!」

何と此の迷ひの大蛇(まよひのをろち)、達磨嶋毛助(だるまじまのけすけ)に取り憑(つ)いて神山(かみやま)に現れた怨念(をんねん)であった。

八つの口から一斉(いっせい)に、物見櫓(ものみやぐら)目掛けて迷妄爆弾否800(めいまうばくだんいなはっぴゃく)が吐き出された!

…かと思はれたが、突然大きく傾いた迷妄宝船(めいまうたからぶね)は自(みづか)らが放ち掛かった迷妄爆弾(否800)と共に転覆(てんぷく)する様に三途の川(さんづのかは)へと落下、黒々と爆発の水柱が天を衝(つ)いた。

氣転(きてん)ん効(き)かせた胡蘆駒福兵衛(ころこまのふくべゑ)が、迴門號(くわいもんがう)で迷妄宝船(めいまうたからぶね)に体当たりしたのであった。

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つゞく。