『なんぞころびやおき 大極楽本尊郷篇』⑧ | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき 大極楽本尊郷篇』



峠杣一日・著

三途の川(さんづのかは)は賽の河原(さいのかはら)、骨肉一家(こつにくいっか)の根城(ねじろ)は物見櫓(ものみやぐら)を備(そな)へた簡素(かんそ)な建物であった。

其の玄関先には六地蔵(ろくぢざう)が立ってをり、其れぞれの前に水を湛(たゝ)へた土器(かはらけ)が置かれてある。

此の土器(かはらけ)、如何(いか)な黒雲(くろくも)が垂(た)れ籠(こ)める時も、中天(ちゅうてん)に掛かる月の姿を映して已(や)む事が無い。

斯(か)く有(あ)りたい、そんな人の心の水鏡(みづかゞみ)を示してゐるのだ。

そして、骨肉小屋(こつにくごや)の奥座敷には骨肉大明神(こつにくだいみゃうじん)が鎮座(ちんざ)するのである。

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つゞく。