『なんぞころびやおき』(56) | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき』

(56)

峠杣一日・著

さて、彼等が神山(かみやま)と呼ぶ山は、火神岳(ほのかみだけ)、大神嶽(おほかみのたけ)、大神山(おほがみやま)等とも称する伯耆大山(はうきだいせん)である。

火も大神も、生命や太陽を示す日であるから、常の理(とはのことわり)三つ子の魂の一(いち)である。

其処で、常の理(とはのことわり)を象徴(しゃうちょう)する神山(かみやま)を一の山(いちのやま)とも呼んでゐる。

神山屋敷(かみやまやしき)に着いて一服(いっぷく)、神山名物・宝珠饅頭(ほうじゅまんぢゅう)(伯耆宝珠饅頭)を手に手に寛(くつろ)ぐ一行。

すると。

「噫(あゝ)、大御神(おほんかみ)よ!
うおゝゝゝゝゝっ!」

俄(にはか)に、咽(むせ)び泣く叫びが一面の空氣を引き裂いて轟(とゞろ)めくのであった。

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つゞく。