『なんぞころびやおき』(55) | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき』

(55)

峠杣一日・著

豆鼕氣球(とうゝゝきゝう)、でんゝゝバルーンの一行が神山(かみやま)に近づいて行くと。

「やあ、ようこそ御一行。
いざ、此方(こちら)へ」

宙を飛びながら、氣球の先導(せんだう)に現れた烏天狗(からすてんぐ)。

春、漆黒の羽団扇(しっこくのはうちは)、機関摩天楼大天狗(からくりまてんろうだいてんぐ)を操(あやつ)ってゐた神山(かみやま)の烏天狗、氷刃丸(ひょうじんまる)である。

子供達とありがちょっぷを交はしながら空を駆ける、ちょっぷ天狗のお兄さんだ。

やがてすいと下降して行く先に、神山屋敷(かみやまやしき)が見えて来た。

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つゞく。