『なんぞころびやおき』(41) | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき』

(41)

峠杣一日・著

「わあい、がたんごとん、がたんごとん」

蓮権現転何(はちすごんげんころびなんぞ)、峠杣一日翁(たうげそまのいちにちをう)と螢火お総(ほたるびのおふさ)夫妻(ふさい)、それに四人の孫(まご)達は列車の車中にあった。

車窓に広がる宍道湖(しんぢこ)が、大きく伸びをするかの様に朝日に耀(かゞや)いてゐる。

車内に目をやると、はて豆ランプの灯された小さな神棚に豆鼕大明神(とうゝゝだいみゃうじん)の御札。

然(さ)うだ、此の列車は豆鼕翁(とうゝゝをう・豆仙人)が豆鼕変化(とうゝゝへんげ)した姿、豆鼕列車(とうゝゝれっしゃ)だったのだ。

「ほれ、しゅっゝゝゝぽっぽ~」

190523_180745.jpg

つゞく。