『なんぞころびやおき』(36) | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき』

(36)

峠杣一日・著

「豆鼕変化(とうゝゝへんげ)!」
「そいやっ!」

ごっこに夢中、元氣一杯に外を走り回る子供達。

蓮権現転何(はちすごんげんころびなんぞ)と豆鼕翁(とうゝゝをう)、峠杣の一日翁(たうげそまのいちにちをう)の三人が峠杣(たうげそま)屋敷の縁側(えんがは)に座して、お総(ふさ)が点(た)てた薄茶(うすちゃ)を啜(すゝ)ってゐる。

転何(ころびなんぞ)と一日翁(いちにちをう)の体験には似通(にかよ)った部分があり、殊(こと)にそれゞゝの夢の中で黄金大黒天(わうごんだいこくてん)に出合ってゐた。

また両者を引き合はせた豆鼕翁(とうゝゝをう)は、黄金大黒天の仲間である。

つゞく。