『なんぞころびやおき』(34) | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき』

(34)

峠杣一日・著

ぽかあんと虹を眺める、お鈴(すゞ)と余一(よいち)に蓮権現転何(はちすごんげんころびなんぞ)。

わあいと子供達が駆け出した先に、蛍火(ほたるび)の乗り物が着陸。

おや、一日翁(いちにちをう)の掌(たなうら)には豆鼕翁(とうゝゝをう)(豆仙人マメセンニン)が乗ってゐる。

さうだ、月虹豆鉄砲(げっこうまめでっぱう)は彼が豆鼕変化(とうゝゝへんげ)した姿だったのである。

「はいゝゝ、みんな只今(たゞいま)さん」

孫達の頭を撫(な)でてゐるのは、蛍火の乗り物を操縦してゐたお総(ふさ)、一日翁(いちにちをう)の妻である。

つゞく。