『なんぞころびやおき』(29) | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき』

(29)

峠杣一日・著

「蓮(はちす)の旦那(だんな)、お鈴(すゞ)。
贋宝船(にせたからぶね)の軌道(きだう)を計算して見たんだが、奴の目標は此処ぢゃあない。
神山(かみやま)だ、神山(かみやま)の麓(ふもと)へ向かってゐるんだ」

「なんだって。
あんた、其れってまさか」

「余一(よいち)よ、まことか」

余一(よいち)の言葉に、目を丸くするお鈴と立ち尽くす蓮権現転何(はちすごんげんころびなんぞ)。

さあ、此れは大変な事になった。

見よ、贋宝船(にせたからぶね)を乗せた張りぼての龍神が破れて散ると、其の下から巨大な掘鑿(くっさく)ドリルが現れた。

贋宝船(にせたからぶね)は、神山(かみやま)の地下一万メートルに潜って自爆(じばく)するつもりに違ひない。

さうなっては、日本列島は沈没してしまふに違ひないのだ。

最早(もはや)、危(あや)ふし!地球!

190408_191617.jpg

【大吉】(だいきち)

隠岐国は知夫里の里に住まふ、切火のお晴の祖父。

つゞく。