『なんぞころびやおき』(28) | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき』

(28)

峠杣一日・著

「何(なんぞ)の旦那(だんな)、あれは贋宝船(にせたからぶね)ぢゃないか。
どうしてこんな地上まで這入(はひ)り込んでんだい」

異変に気付いたお鈴(おすゞ)が、母屋(おもや)から飛び出して来た。

「うゝむ、どうやら宇宙空間で討(う)ち漏(も)らした様ぢゃの。
こりゃ、いかんぞ」

「あんた!」

お鈴が母屋に振り返って呼び掛けると、余一(よいち)が引き攣(つ)った面持(おもゝ)ちで駆(か)け付けて来た。

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【魔音】(まおん)(尻子田魔音)

伯耆国は黒坂の里に住まふ河童娘。魔太郎の妹、魔凜の姉。

つゞく。