『なんぞころびやおき』
①
峠杣一日・著
子供の頃に、人生を語ってくれる大人が居(ゐ)ないといふのは悲しい。
人といふ動物から人間になる為(ため)の志(こゝろざし)が、十分に育まれないからである。
それでは、人生といふ大海原の藻屑(もくづ)と漂ひかねない。
懐かしい故郷の山河(さんが)を眺めつゝ、つくゞく思ふのは転何(ころびなんぞ)であった。
此処は出雲国、枕木山(まくらぎさん)の山中である。
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<本の紹介>
甦れ日本古来の人生観。
常の理・三つ子の魂。
世は常の親子なり。
『扨抑双紙 以千代安礼賀志』(峠杣一日・著)
送料込1,980円
(詳細は1/6の記事を見て下さい)
【転何】(ころびなんぞ)
(30代半ば~享年44歳、そして死後修行中の姿)
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