『あれかし大明神 (扨抑物語 第二幕 101)』 | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。

あれかし大明神
~扨抑物語 第二幕 101
峠杣一日・著

百一、

おかめのお桂(かつ)が、満面に笑みを湛(たゝ)へる。

ひょっとこの岐蔵(みちざう)かにんまりと応へると、お桂(かつ)が白鷺(しらさぎ)の舞を奏(かな)で始めた。

其れは、常の命(とはのいのち)の喜びを現す天宇受売(あまのうずめ)(天:精神)(宇:家のはじめ)(受売:うけつぐ)の姿でもあった。

岐蔵(みちざう)が両手で天に掲(かゝ)げて居るのは、出来上がった許(ばか)りの日本刀(にっぽんたう)。


其の名も、安麻能我波(あまのがは)。

地鉄(ぢかね)には鬼の神宝(しんぽう)の金棒と隠岐(おき)の黒曜石(こくえうせき)が用(もち)ゐられ、刀身(たうしん)の煌(きら)めきは天の川其の物であった。

此度の鎮魂(たましづめ)を、後世に伝へる一振(ひとふ)りである。

此処は、出雲国(いづものくに)比田(ひだ)の里であった。

つゞく