テレビで筋肉について話していた。丸一日家にじっとしていると、約100gの
筋肉が落ちるそうだ。ということは一昨日、昨日の二日で私は200gも
筋肉が落ちた...。ぞっとした。少しでも毎日歩かねば、と肝に銘じた。

寝付かれぬ甘酒を手にパソコンす
◉連載小説「夏蕨6」
それから暫く経ってのことだ。
銀杏がべったりと黄色のペンキをこぼしたように貼り付いた舗道で紀伊子は砥部さんに呼び止められた。肩に掛けたエコバッグを重そうに揺らしながら、先を行く紀伊子を追いかけてきたのだった。砥部さんは嬉しそうに話し始めた。
「いつか、訊こう訊こうと思ってたのよ。たまに真鍋さんのとこに茶色のバンが停まってるでしょう、確かあの車、栗山さんのじゃない? 違う?」
仰天した。言葉に詰まった。
「いつだったか、車のフロントに置いてある駐車許可証に私がパートしてる介護施設、芙蓉苑の四葉マークが入っていたからさ、茶色のバンだし、違った?」
ああ、と思い当たった。栗山さんはお母さんを介護施設に入れていると話していた。そういえば砥部さんはどこかの施設の配膳のパートをしていると聞いたことがあるが、今まで全く結びつかなかったのだ。