昨夜「明日は外食しようよ」と言ってたけれど、やっぱり中止した。緊急事態宣言がまだ解除されてないしおうちで有り物でNAPPOが作ってくれたランチで
ビールを少し!新じゃがと玉ねぎの炊き合わせが美味!

玉ねぎの甘さ引き立つ新じゃがも
◉連載小説「夏蕨2」
「今度さ、わらび採りに連れてってやろうか」
栗山さんはもう既に酔っている。
「ええっ、それって遠いんじゃないの」
「穴場知ってるんだ、宝満山の抜け道のところに沢があってわらびが群生してるんだよ。採りたてをさ、茹でて味噌で食うんだ、それが酒に合うんだな」
「だって、車で行くんでしょ」
「大丈夫、僕は呑まなくてもきいちゃんが呑めればそれでいいのさ、きいちゃんの好きな八海山を沢で冷やしてさ、場合によっちゃ、キャンプしても構わないさ」
栗山さんの車には毛布や卓上コンロやいろんな物が積んであって、その気になればいつでも野宿が出来るのだった。
紀伊子は栗山さんの仕事のことは知らない。一度訊いたけど、俺は町の便利屋さ、と言って正確なことは言わなかった。でも、バンには工具や植木ばさみなども積んであるので多分、栗山さんが言う通り、便利屋なんだろうと思っていた。