おはよう! | ryo's happy days

ryo's happy days

思い切り人生を楽しむこと。これが全ての私。

まずはベランダに作っている多肉植物たちに「おはよう!」の挨拶をして
1つずつ点検してまわるのが日課。スクワット30回と自分流体操、踵落としも30回。それから今日は3000歩コースのウオーキングです。今日も天気が良すぎ。少し曇ってれば5000歩コースにするんだけど、お日様に当たり過ぎても疲れます。
 烏鳴くビルの谷間の夏夕焼け
連載小説「夏蕨3」
 栗山さんとは区の図書館で知り合った。夜勤明けにそのまま図書館に順番待ちの本を取りに行ったとき、紀伊子の前にいた人で、宮沢賢治の絵本と難しそうな哲学書を借りていた。隣接しているドトールでモーニングを食べながらパラパラと本を見ていると、待ち合わせたように来た栗山さんが隣りに座り、それからの付き合いでもう三年になる。

 栗山さんにはいろんなところに連れて行ってもらった。
 二年前だったか、梅雨の頃に二人して渓谷に行ったことがある。蛍が凄いんだよ。穴場なんだ。と栗山さんが言った通り、闇に、まるで流星群が下りてきたかのような蛍の大群が群れていた。あの感動は今も忘れることはない。栗山さんは紀伊子が驚くようなことを、料理でも何でもごく自然にできる人だった。
 ひとしきり呑んで、たまるを出た。家に戻ると仏壇の母の写真に手を合わせてから、取りあえずシャワーを浴びる。
 丹念に体を洗って、湯気で曇る鏡を掌で拭うと全身を写して見る。三七歳ともなればそれなりに腰の辺りについた膨らみを手で摘んでみた。