ジィの登山記 -2ページ目

ジィの登山記

登山をメインに、カメラ、釣り、晩ごはんづくりなど・・・
いろんなことを思いのままに。

時刻は12時45分。

高度は2420m。


今日の宿は本7合目(3200m)の見晴館をとってある。

日没は18時45分頃なので、このままのペースで充分オッケーだろう。

17時には見晴館に着く計算だ。


第一の山小屋、長田山荘からはしばらく樹林帯を歩くが、20分ほどで岩肌がところどころ露出する砂礫地帯に代わる。

ここからが本当の富士の姿だ。


ところで、長田山荘をでてから、抜きつ抜かれつしながら並走している家族がいた。

お父さん、お母さん、小学生の息子2人という家族。

そのお父さんが、無茶苦茶張り切っている。


お父さんは早足ではぁはぁ言いながら駈け上がる様に先を急ぐのだが、お母さんや息子たちのペースがすぐに落ちてしまい、結局15分に1回くらい休憩をはさんでいる。

スローペースで登る僕たちと時々会話を交わすのだが、お母さんが全然楽しそうじゃない。

というか、帰りたそうにしている。


結局、後に宿泊の見晴館でも一緒になったのだが、日没後だいぶ経ってから到着していた。

夕食を待つ間少し話を聞いたが、お母さんと下の息子さんは翌日下山することに決めたみたいだ。

辛そうだったもんなぁ~。


ペースって大事だな、と、改めて感じた。



気づけば2つ目の山小屋、瀬戸館が見えてきた。


只今2620m。

本日の行程の半分消化。

まだ半分だ~。。。


その6につづく・・・。

時刻は12時15分。


登り始めてしばらくたった。

樹林帯の樹木も背丈がだんだん低くなってきている。


ところどころ岩場や砂礫地帯を抜けてきたが、時おり木々の合間から山頂?が見えることがある。

上のほうを見上げながら休憩をとっていると、雲が山肌を結構なスピードでなでていく。

そう思ったら、今度は足元から雲が上に流れていく。


ほんの数秒で景色が変わる。


天候が明日の下山までもってくれることを祈りつつ、またゆっくりと山頂を目指す。

ゆっくり登っているおかげで、呼吸はまだ乱れていない。



12時30分、上のほうに風にたなびく「鯉のぼり」が見えた。

長田山荘だ。

時間的にも丁度いいので、ここで休憩をとる。


石垣にトタンの波板という外観が、いかにも「山小屋然」として、いい感じだ。

その石垣にバックパックやストックを立てかけ、持ってきた行動食をつまむ。


ここで、僕の装備を紹介しておく。

今後富士登山を考えている方の参考になれば。


バックパック・・・・・ドイター フューチュラ32L(メッシュバックはとっても涼しいが、容量が少なくなるのでちょっと大きめがお勧め)

ブーツ・・・・・メレル スイッチバック(しっかりハイカットがお勧め)

シャツ・・・・・吸汗速乾タイプ 長袖・半袖を2枚重ね(マーモットがかっこいい)

パンツ・・・・・伸縮性のある8分丈 ジップでロングにも(マムートを使っています)

ストック・・・・・ヤフオクで買った2本で3000円のもの(I型)

ハイドレーション・・・・・キャメルバック2L(多少ゴムくさいが、あったほうが絶対便利です)

帽子・・・・・ORのチェックハット(なんでもいいです)

タイツ・・・・・スキンズ コンプレッションタイプ(黄色いラインがかっこいい)


といった感じ。


ここまでまだ登場していないミドルレイヤーにはマーモットのポーラテックフリース、レインウェアはロウアルパインのゴア(上下セットで安かった)、もしもの時の山用ダウンジャケットも小さくして持って行った。

特にレインウェアは、ゴアがお勧め。(ゴア以外にもいいのがあるかも知れないが。)

以前東レのディアプレックスを着ていたのだが、2時間も雨の中を歩くと、内部の蒸気と外からの浸水でビチョビチョになったいた。

ゴアでは以前ほど気にならない。

あと、ブーツの中じきは自分に合ったものを。特に土ふまず重視。足の疲れが全然違う。


と、まあ、いろいろ書いたが、山頂まではまだまだ。


現在、2420m。きついのはこれからだ。


その5につづく・・・。

2010年8月8日 時刻は12時


いよいよ山頂に向けて登山を開始する。

古御嶽神社で登山の安全を祈願し、根の浮き出た林の中を歩きだす。


標高は2000mを超えているというのに、まるで里山を歩いているような爽やかさがある。

水のしみ出る岩肌についた苔や、大きな木の下に咲く小さな花などをカメラにおさめつつ、会話の途切れない道中。非常に楽しく、ゆっくりとしたペースで登ることができる。

やっぱり須走ルートを選んで正解だったなぁ。。。


この辺りは、登山者と下山者のルートが交差しながら走っているので、下山者に「がんばってね~」とか「これからだよ~」とか声をかけていただける。

僕たちからすれば、登頂を果たした先輩方だ。

みんな疲れた中にもやり遂げた感を漂わせている。

そんな人たちを、一種、尊敬のまなざしで眺めてしまう。

ドロドロのパンツの裾も登頂の勲章だ。かっこいい。


そんな中、スウェットパーカーにズック靴、ビニールかっぱといういでたちの、50代くらいのおじさんが一人、上から下山してきた。

精も根も尽き果てた、という感じで足元がフラフラしている。

木の枝を杖がわりに突き、履いたズックはソールが剥がれているんじゃないか?

そのまま行き倒れてしまうのではないかと思うくらいに、ヨロヨロしていたので心配だ。


おじさんの敗因はいくつかあるのかもしれないが、まずは富士山に似つかわしくない軽装が挙げられるんじゃないだろうか。

樹林帯、溶岩帯、ザラザラの砂礫地帯、8月でも朝方は0度近くまで冷え込むなど、様々な表情を見せる富士山には、しっかりした装備で挑むべきだ、と登ってみて確信した。

スニーカーで登る人は意外にも多く、また、100均ビニールかっぱもとても多い。

半そでの人も何人か見かけた。

死ぬ気か?

正しい情報収集とそれに備えるための準備はできるだけしっかりとしておくべきだ、と感じる。


まだまだ2300m地点。ゆっくりと確実に登ろう。

頂上までは1576m!



その4につづく・・・。


2010年8月8日 時刻は11時


須走口 東富士山荘の名物、キノコうどんを食べて高度順応。

このそば、噂にたがわずとても旨い。

ぜひ、須走口から登る方は食べてみてほしい。

900円だが絶対に損はしないと思う。


さて、なぜもっともメジャーな河口湖口からの登山を避け、須走口を選んだのかというと、

①河口湖口はメジャーなだけにとんでもなく登山者が多く、自分たちのペースを保てない

②須走口の2500mあたりまでは樹林帯を歩くことができ、楽しい

③登山者が少なめの割には、山小屋が充実している

という3つの理由からだ。


登り終えて思うが、実際、須走を選んで正解だった、と思う。

変化にとんだ景色に、楽しみながら登ることができた。


さて、うどんを食べて準備体操も終えた。

高度順応には充分な1時間を、須走5合目で過ごし、いよいよ出発。

12時、登山口近くの古御嶽神社に参拝し、登山の安全を祈願した。


先はあと1776m!!



その3につづく・・・


2010年8月8日。

東京出張にかこつけて、ついでに富士山に登ってしまおう!という計画の当日を迎えた。


仕事用の荷物を羽田に預けた後、登山用の荷物を受け取り、前日に御殿場入りした。

ゆとりを持って登りたいもんね~。


昨晩の酒を残しつつ、僕たちは朝9時半に須走口行きのバスに乗る。

同行者は2名。ヨメとその友達Nさん。


2人とも、昨晩からハイテンションであまり眠れなかったらしい。

大丈夫か?という僕の心配をよそに、バスは霞がかった林の道を抜け、ウネウネと続くつづら折りを、結構な角度で登っていく。

うぇ~。登る前から気持ち悪くなってしまうではないか。


須走口は標高約2000m。

修学旅行で行った賑やかな河口湖口とはだいぶ違う。

なんというか、、、寂しい。

山肌にはゴロゴロと大きな石が転がっており、荒涼としたイメージだ。しかも寒い。


下界は28度くらいでも、標高2000mでは約12度くらい気温が低くなる。

ってことは、15、6度?

肌寒いはずだ。


須走口名物のキノコうどんを食べて、1時間ほど体を高度に慣らす。

これをするとしないとでは、高山病になる確率が格段に違うらしいぞ。


その2につづく・・・・・