東方神起✩JYJ 妄想ストーリー -2ページ目

幼馴染JS③

みなさんこんばんはスター


こちらは梅雨入りしたそうで、


朝から雨が降っています爆笑傘



今回のお話にも傘のシーンがあり、


リンクしているので、


そこも楽しんでもらえたら嬉しいですニコニコ飛び出すハート



ちなみに展開早め笑い泣き


ジュンちゃんオンリー回になりましたびっくりマーク(爆)


ボリュームありますので、


お時間のある時に読んで頂けたらと思います爆笑飛び出すハート


それでは続きをどうぞ〜スター


※○○にはご自身のお名前を入れてください☆


.

.

.



突然のことに驚いて

唇に手を当てる。

ジュンスを見つめると。


 


「あの彼には渡せない。」


まるで自分に

言い聞かせるように

呟いていた。

その言葉にドキッとした。

彼って、

ユチョンさんのことだよね…


ー…その時ポツポツと雨が。

天気予報では

降るなんて言ってなかったのに…!

途端に雨足が強まり、

二人顔を見合わせた。
 

 


「行こう。」


ジュンスが私の手を掴み、

少し駆け足で家まで帰った。

着いた頃にはお互いびしょ濡れに。

ヒールの私のために

歩幅を合わせてくれたから。

ジュンスだけなら

こんなに濡れないで

済んだかもしれない。

 



「ごめんね、私のせいで。」


謝ったら、

ジュンスが目を丸くした。

 



「僕なら大丈夫だよ。
それより早く温まらないと。」


私の肩を抱き、

部屋に入ってすぐに

大きなタオルをかけてくれた。

ジュンスはバスルームへ、

しばらくして私を呼ぶ声が。

 

 


「今お風呂沸かしたから。」


濡れた服は洗濯機に、

服は僕のを貸すね。


そう促され、ドアが閉まった。

鏡を見ると

メイクもすっかり落ちていて、

思わず顔に手を当てる。

身体もすっかり冷えていた。


ー…戸惑いながらも服を脱ぎ

湯船に浸かった。

ちょうどいい温度で気持ちいい。

身体も温まってきて、

だいぶ気持ちも落ち着いてきた。


リビングへ行くと、

ジュンスがこちらへ振り向き。
 

 


「好きなの飲んでて。
すぐに出てくるから!」


そう言ってバスルームへ直行。

耐えきれず一人で笑ってしまった。




「(本当に早く出てきそう。)」


お酒を飲むのは、

ジュンスが来るまで待っていよう。


テレビの前にはゲーム機、

テーブルには

空のお菓子の袋やお皿、

コップが散乱していた。


昔三人で遊んだ時も、

こんなことがあったなぁと

思い出しながら、

私は後片付けをした。

食器を洗い終わった所で、

ジュンスが戻って来た。

やっぱり早い!

お礼を言われたあとで。
 

 

「今日は泊まっていって。」


雨もまだ降ってるし、

僕もお酒飲んでて

車で送ってあげられないからー…

 



「うん、わかった。」


なんとなく想像はしていたけれど、

いざ泊まるとなると

緊張を隠せない。


子どもの頃のお泊まり会とは


わけが違う。



…なんて考えていたくせに

私のお腹は

絶妙なタイミングで

グーッとマヌケな音を

部屋に響かせた。

思わずお腹に手を当てる。

ジュンスが笑いながら。

 

 


「ご飯食べようか。」


そう声をかけてくれた。

まずはお腹を満たそう。

余計なことは考えない!


買って来たものを

テーブルに並べ、

お家飲みがスタート。


チャンミンはいないけれど、

私たち二人でも

変わらない雰囲気で過ごせた。

話題が豊富で、

相変わらず天然なジュンスの話は、

つい面白くて声を出して笑っていた。


するとジュンスが

まじまじと顔を見てくるから。

 



「なに?」


お酒を飲み過ぎて

顔が赤いとか?
 

 


「やっと○○の笑顔が見れたから、嬉しくて。」



えぇ…?!

そんな風に見つめられたら、

どう返したらいいかわからず。
 

 


「あぁ〜…
私ちょっと眠くなってきたかも。」


恥ずかしさが込み上げて、

不自然な嘘をついた。

だけど

その言葉を疑わずに信じたジュンスは、

私を寝室へと案内してくれた。

彼は今夜ソファで寝ると言う。


一人残され、

ベッドに身体を預けた。

私には広過ぎるサイズ。

そう思いながらも、

フカフカなお布団の中へ入ったら、

段々と瞼が閉じて来て、

いつの間にか眠ってしまっていた。

.
.
.


…ーふと目が覚めた。

辺りはまだ暗い。

おもむろに時計を確認すると

夜中の0時を過ぎたところだった。


足元に気を付けながら、

寝室を出る。

ジュンスの様子が気になり、

そっとリビングへ向かった。

オレンジライトが点いている。

中へ入ると、

パソコンを眺める姿が。

私に気付いたジュンスが

こちらに視線を向けた。

 



「○○?どうしたの?」
 

 


「あ、ちょっと目が覚めちゃって。
ジュンスは?」

 

 


「僕は片付けたい仕事があって。
もう少しかかるかも。」


そうだったんだ。

休みの日まで仕事をするなんて、

偉いな。

 



「何か温かい飲み物でも飲む?」


ジュンスが立ち上がり、

キッチンへ行こうとするから

私は止めた。

でも自分も飲みたいからと笑って、

結局二人分の

ホットミルクを作ってくれた。

 



「ありがとう。」


私はソファでそれを飲みながら、

本を借りて読み始めた。


だけど…

気になってチラッと

ジュンスに視線を移す。

 

 


 

資料を見ながら、

真剣な眼差しで

仕事に取り組む姿。

初めてその様子を

目の当たりにして、

自分でも気が付かないうちに

見惚れていた。


一緒にいる時とは違う

彼の新たな一面に、

静かに胸が波打つのを感じるー…


しばらくして、

んーっと伸びをするジュンスに、

私は慌てて本に視線を戻した。
 



「少しは読めた?」
 

 


「え、あ、うん…!」


ジュンスがパソコンをしまい、

私の方へやって来た。

実際は全く

読み進められていなくて…

それがバレないように

すぐに本を閉じた。
 

 


「ねぇ、
よかったら一緒に寝ない?」


えっ?と驚くジュンスに、

誤解を生まないように

私は慌てて理由を説明した。
 

 


「ほら、
ジュンス昔から寝相が悪いから。」


ソファだと寝返りのタイミングで

落ちてしまいそうで心配で、

でもベッドなら

十分二人で眠れる広さがあるからと。

そう話したら、

笑いながら頷いていた。

 



「じゃあ一緒に寝よっか。」


自分から言ったはずなのに、

改めてジュンスに言われたら

ドキッとした。

今日の私おかしいかも…

やっぱりお酒飲み過ぎたかな?





「こうやって寝るの懐かしいね。」
 

 


「そうだね。」


ベッドに二人、

少し距離をあけて寝そべった。

 


よくお互いの家に

泊まっていた頃は、

チャンミンと三人で

川の字で寝ることも多く、

起きると必ず

ジュンスの腕や足が

私の体に乗っていた。


一度だけ目が覚めたら

目の前にジュンスの顔があって。

嬉しかったくせに

素直じゃない私は

思い切り押しのけたけど、

全く起きなくて。

そんなことを思い出したら、

自然に頬が緩んでいた。


隣にジュンスがいると安心する。

どんなに強い雨が降っても、

雷が激しく鳴っても、

そばにいてくれたら何も怖くない。

昔も今も、

この安心感は変わらないんだと

改めて感じたー…

 


「電気消すね。」


まだまだ話していたいけど、

ジュンスも仕事をして

疲れているだろう。

私はベッドサイドにある

明かりを消そうとした。





「…僕、本当はお酒飲んでないんだ。」



えっ…?

静かに語り出す声に、

思わず振り返る。

すぐ意味を理解できなかった。

確かに私といる時は

飲んでいなかった…

お酒は強くないと言っていたし。
 

 

「でも、チャンミンと飲んだって…」


そう言ってたよね?

だから車で送れないって。

違うの…?



「○○のこと帰したくなくて、

嘘ついた。」


そのセリフに

一瞬息することを忘れた。

真っ直ぐな瞳が

私を捉えて離さない。


だんだんと近づくその気配に、

心臓が早鐘を打つ。


「嫌いになった?」



こんな卑怯なやり方で引き止めた


僕のことー…


そう言いながら、

私の頬に手を添えて見つめる。



嫌いだなんて答えるはずがない。


今日一緒に過ごして、


たくさんジュンスの優しさに触れた。




「僕が忘れさせてみせるよー…」



心の内を見透かすように


ジュンスが囁き


柔らかな吐息が耳元をかすめた。


身体が一気に熱を帯びる。






瞳を閉じたら、唇が重なった。


今はジュンスのことだけを


感じていたいー…




*つづく*


 

幼馴染JS②

みなさん、こんばんはニコニコ


新しいお話も読んでくださり


ありがとうございます赤ちゃん泣き飛び出すハート


今回はジュンちゃんメインの


時々弟チャンミンと思っていたのですが…


最近ある動画を見て、


久々にある方の歌声を聞いたら


感動してしまい赤ちゃん泣きスター


このメンバーにも出てもらいましたニコニコラブラブ

(最初に登場するので

名前を伏せる意味がないのですが笑)


こんな感じでいつもの如く


行き当たりばったりに進んでいきますが(爆)


お付き合いしてくださると嬉しいです爆笑飛び出すハート


では、続きをどうぞ〜スター


※○○にはご自身のお名前を入れてください☆

また実際のメンバーと年齢設定も変えております、ご了承くださいませ(><)


.

.

.


 

「へぇ〜幼馴染と再会って、

ドラマみたいな話だね。」

 

 


「そんな大袈裟なものじゃ…
でも本当にびっくりして。」



ランチタイム。

 

会社の先輩であるユチョンさんと、

 

この前の出来事を話しながら、

 

社員食堂でメニューを選び

 

お盆にのせていく。



空いてる席につき、

 

食事をしながら

 

話の続きをしていたら。

 

 

「○○ちゃん、

その彼のこと好きだったでしょ?」

 


えっ、どうして?!


図星を突かれ、

 

飲んでいたお茶を

 

吹き出しそうになった。


そんな私を見て、

 

優しく背中をさするユチョンさん。

 

 

「相変わらずいい反応するね。」


 

私のリアクションが面白かったようで、

 

あははと無邪気に笑っている。


私は咳払いして。

 

 


「…もう昔のことですから。」



そう言って


ご飯を食べることに集中した。


ジュンスを好きだったのは

 

もうずっと昔の話。


今はー…

 

 

「そうだ、これ一緒に行かない?」

 


そう言って先輩が

 

差し出したのは、

 

映画の試写会のチケット。

 

 

「(これ、前から気になってた!)」

 

ユチョンさんと一緒に…?


チラッと顔を上げると。

 

 

「取引先の人にもらったんだ。」

 


会場には仕事関係の人たちもいるけど、

 

軽く挨拶したあとは、

 

気楽に過ごせばいいから。

 


あぁ〜…


仕事絡みの案件ということがわかり、

 

少し肩を落とす。


それでもユチョンさんと


一緒に行けるなら。


 

日にちを確認すると、

 

次の日曜日だった。


その日は確か…


ジュンスとチャンミンとゲーム会をする日だ。

 

 


「都合悪い?」

 


ユチョンさんが顔を覗く。

 

私は首を横に振った。

 

 


「いえ、大丈夫です。」

 


映画が15時からだから…


終わってから合流すれば問題ない。


きっと二人だけでも

 

盛り上がっているだろうし。


 

ー…ということで、

 

その日はまずユチョンさんと映画館へ。

 

仕事関係の人たちに挨拶をして

 

座席につく。


隣には憧れの先輩。


恋人同士ならこういう時、

 

手を繋いだりするのだろうか。


もちろん私たちの間で

 

そんなことは起きない。



思っていたよりも

 

上映時間が長く、

 

外に出ると

 

空は夕暮れに染まっていた。

 

 


「今日はありがとうございました。」



お辞儀をして帰ろうとした。

 

ユチョンさんには

 

この後予定があることは伝えていた。

 

 


「どこまで行くの?

良かったら送っていくよ。」

 


えっ?!


思わぬ提案に目を丸くする。


ユチョンさんの車で…?

 

さすがに悪いと思い断ったら、


行き先を聞かれた。

 

 

「そこなら帰り道の途中だから、

遠慮しないで。」

 


そう言って、

 

ユチョンさんは私を車に乗せた。

 

混雑もなくスムーズに到着。


お礼をしてドアに手をかけると。

 

 


「待って、何かついてる。」

 

 

振り返ると


ユチョンさんの手が、

 

私の髪にそっと触れ

 

そのまま顔が近づいた。


思わず目を瞑ってしまった私。


バカ!目を開けなさい!


心の声に従い、すぐに目を開ける。

 


目の前には

 

ユチョンさんのふっくらとした唇…!!


驚いて咄嗟に距離を取ると、

 

いたずらな笑い声が。

 

 

「ごめん、俺の勘違いだった。」

 


どうやらライトの明かりが反射して、

 

何かついてるように見えたみたい。

 

なんだ…そっか。


私は急いで車を降りた。

 

運転席の窓が開いて。

 

 

「今日は付き合ってくれてありがとう。
じゃあまた会社で。」

 


そう手を振って、

 

車は去って行った。



あぁ、恥ずかしい…


さっきの反応、どう思われただろう?


なんて考えごとをしながら

 

自動ドアの方へ歩いていく。

 

 

 

 

まさか郵便ポストを

 

確認していたジュンスに、

 

見られていたとも知らずにー…



インターフォンを押す。

 

すぐにジュンスが出てくれて、

 

中へと入った。


でもチャンミンの姿が見えなくて、

 

疑問に思っていたら。

 

 


「チャンミンならさっき

会社の上司に呼ばれて出て行ったよ。」

 


え、そうなの?


…ということは、ジュンスと二人きり。


なんだろう、急に緊張してきた。

 

 


「あぁ〜、ごめん!

二人でほとんどお酒飲んじゃって。」

 


空っぽの冷蔵庫を見ながら

 

謝るジュンス。


買い出しに行くから

 

待っててと言ってくれたけれど、

 

私も一緒に行くと告げて、

 

二人で近所のコンビニへ。

 

 

大人になった今でも、

 

こうして夜に


買い出しへ行くのって

 

ワクワクする。


私だけかな?



お店で好きなおつまみやお菓子、

 

お酒を選んだ。


買い物を終え、

 

夜風が気持ちいいなと思いながら

 

歩いていた。

 

するとジュンスが。
 

 


「ねぇ、さっき一緒にいた人って…?」

 

 

偶然見ちゃって。


そう話しかけられて

 

一瞬動揺した。


ユチョンさんといたところ

 

見られていたんだ…!

 

 


「…あの人は、会社の先輩。」

 

 

その後なんとなく

 

ジュンスに聞かれそうなことが

 

予想できたから、

 

私は先回りして答えた。
 

 


「ユチョンさんって言うんだけど。
彼、結婚してるの。」

 


その時ジュンスの歩みが止まった。


驚くのも無理はない。

 

ー…私も初めは知らなかった。


結婚していても


指輪を身につけない人もいる。

 

先輩もその一人で。


また自らプライベートの話をする

 

タイプでもないため、

 

他の人から聞いて後々わかった。


今は理由があって

 

別々に暮らしているという噂が

 

あるけれど。


本人から聞いたわけではないから、

 

真相はわからない。


 


「じゃあ結婚してる先輩に

車で送ってもらったってこと?」

 

 

ジュンスの鋭い視線が

 

突き刺さる。

 

 

「もし会社の人にでも見られたら?」

 


そういう関係だって

 

勘違いされるようなこと

 

しない方がいいと思うけど。
 

 

穏やかなジュンスが

 

厳しく私に意見した。


彼の言うことは正しい。

 

優しさで言ってくれていることもわかる。

 

わかるけど…

 


ただ、先輩の帰り道の


ついでに送ってもらっただけで。

 

それ以上何もないし、

 

何かあったわけでもない。


そもそもユチョンさんには

 

後輩としか見られていない。


ジュンスの指摘に、

 

反論せずにはいられなかった。

 

 


「私が誰といようと

ジュンスには関係ないよね?」

 

 

思わず口調が強くなる。


幼馴染とは言え、

 

ずいぶん長いこと

 

会っていなかったのだ。


ユチョンさんとのことに

 

口を出さないでほしい。

 


自分が一番わかっている。    


好きになってはいけないことも、

 

未来がないということもー…

 

 

重い空気が二人の間に流れた。


静かに雷の音が聞こえた気がした。

 

 

「…僕がどうして戻ってきたかわかる?」

 

 

ふいに問いかけられ

 

顔を上げる。

 

それは確かこの前

 

三人で食事をした時に言っていた。

 

仕事の都合で戻ってきたとー…

 

それを伝えると

 

ジュンスは首を振り。

 

 

「○○に会うためだよ。」

 

 

ジュンスの瞳は真剣だった。

 

会いたかったから、

 

ここでできる仕事を探していたと。

 

本当の理由を知り、

 

途端に鼓動が加速していく。

 

 

「ずっと好きだった。

○○のこと、忘れた日はなかったよ。」

 

 

切ない瞳が私を貫く。

 

ギュッと抱きしめられ

 

その温もりに涙が出そうになった。

 

 まさか両思いだったなんて…

 

 

でも、

 

ジュンスが好きでいてくれたのは

 

学生時代の私…

 

 

「今の私のこと、

何も知らないでしょう…?」

 

 

あの頃とは

 

ずいぶん変わったと思う。

 

冗談ぽく問いかけたら、

 

ジュンスの表情が和らいだ。

 

 

「…じゃあ教えて。

会えなかった時間の分だけ。」

 

 

そのセリフに


ドキッとしたのと同時に、

 

気が付けば


ジュンスに唇を塞がれていた。

 

 

 



*つづく*

 

 

幼馴染JS①

みなさん、こんばんはスター


今日から新しいお話を始めてみますニコニコ


前回のお話で報われなかったジュンちゃんを主役にしました爆笑飛び出すハート


タイトルは思いつかず


何の捻りもありません笑い泣き


センスがなくてごめんなさい(爆)


それでは新しいお話スタートニコニコ花


※○○にはご自身のお名前を入れてくださいラブラブ


.

.

.



「姉さん、早く。」


弟のチャンミンに背中を押され、

レストランの中へ。


いつまでも独身でいる

姉の身を案じて、

食事会を開いてくれた。

…別にそんなこと

してくれなくてもいいのに。


 

ここに来るのも

乗り気ではなかった。

でもチャンミンが

どうしても会ってほしいと言うので、

仕方なく了承したのだー…


「ねぇ、本当に来るの?」


待ち合わせ時刻から30分経過。

こんなに遅れてくるなんて

ありえないんですけど?

家に帰って、

お気に入りのドラマを早く観たい。

そんな気持ちにさえなっていた。

 



「…私帰る。」



痺れを切らし

帰り支度を始めると、

チャンミンが慌てて

引き止めた。
 

 


「今着いたって。ほら座って、ね。」


すると少しして、


トントンと


個室の扉を叩く音が。

私はしかめっ面で

 

そちらへ視線を向けた。

一言文句を言ってやるんだから!


だけど、扉が開いて相手を目にした瞬間、

文句も何もかも吹き飛んでしまった。

 

 

「ごめん、道が渋滞してて…
って、あれ、○○…?!」
 

 


「うそ、ジュンス…!!」

 


どうして、ここに?!

お互いを見て

 

驚く私たちに、

チャンミンが説明をした。
 

 


「実はヒョンが一週間前に戻ってきたから、
三人でご飯に行きたいなと思って。」


私たちを驚かせるため、


誰と会うかは

伏せていたみたい。



…ージュンスは私の幼馴染で、

家族ぐるみで仲が良かった。

チャンミンも

本当の兄のように慕っていた。

 


でも高校生の頃、

ジュンスの家族が

海外に引越しをすることになり、

離れ離れに。

私はそれっきりで、

両親からちょこちょこ話は

 

聞いていたけれど。


まさか


こっちに戻ってきていたなんて!



チャンミンがジュンスと


連絡をとっていたのも


知らなかった。

それなら私にも連絡先

教えてほしかったな…

 

 

そう、


私は昔ジュンスのことが好きだったー…


私の前にジュンス、

 

隣にチャンミンが座り、

食事会が始まった。

 


思わぬ再会に


驚いたものの、

会えばその当時と変わらず、


昔話に花が咲く。

 

 



すっかり大人な男性になっていて。

ジュンスだけど、

ジュンスじゃないような?

不思議な感覚。

 


ボーッと見つめていたら、

ふいに目が合い

慌てて逸らした。

すると突然手を掴まれ、

驚いて顔を上げた。

 

 

「○○って、彼氏いるの?」


えっ……?


真っ直ぐな視線に

鼓動が高鳴る。


ジュンスが私の薬指の指輪に触れていて、

ハッとして思わず手を離した。

するとチャンミンが。
 

 


「ヒョン、姉さんもう何年もひとりなんだ。
誰かいい人紹介してくれない?」
 

 


「ちょ、チャンミン…!!」


余計なことは言わなくていいと、

チャンミンのほっぺをつねった。

大袈裟に痛がるチャンミン。

それを見て笑うジュンス。

その光景が昔を思い出させて、

私もつられて笑っていた。

懐かしいな、この感じ。

 

 

…ー楽しい食事会を終え、

 

チャンミンはこれから


友人宅の飲み会に

 

顔を出すということで、

 

私たちとはお店の前で別れた。

 

 
ジュンスに家まで送ってもらい
 
お礼を伝える。
 
すると改まった様子で
 
私を見つめるので。
 
 
「…どうかした?」
 
 
「あぁ……ううん、なんでもない。」
 
 
ん…?
 
何か言いたそうに見えたけど
 
私の思い過ごしかな。
 

 

「そうだ、次は誰かの家でゲーム大会でもしない?」
 
 
ジュンスとチャンミンがゲームが好きで
 
良くそれに私も付き合っていたのを思い出した。
 
 
「いいね!僕の部屋にしよう。
チャンミンにも話しておくよ。」
 
 
私も笑顔で頷いた。
 
じゃあまたねと言って
 
中へ入ろうとしたら。
 
 
「待って、〇〇の連絡先教えて。」
 
 
前に電話をかけた時、
 
繋がらなかったからー…
 
そう言われて、ドキッとした。
 
 
一度携帯が壊れ
 
その時電話番号も
 
新しいものに変えていた。
 
ジュンス、

私に連絡してくれていたんだ…
 
 
その場で私たちは
 
連絡先を交換した。

またこうしてジュンスと

繋がれたことに

密かに心躍らせる。
 
 
「今日は会えて嬉しかった。」
 

おやすみー…

そう囁いて、

私が中に入るまで

手を振って見送ってくれた。

 

 

 ジュンスの優しさは健在。


この胸の高鳴りは…?


それはきっと


もう会えないと


思っていた幼馴染に


会えた嬉しさで


気分が高揚しているだけだ。


この時の私は


そう思い込んでいたー…


 

 *つづく*