219年 本当は抱きしめたい  | エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。





 

 

朝1で娘のリリアにミルクを。


セシリア

(今日は泣かれなかった♪)

*けっこう高い確率で泣かれる



 


今日は星の日。


子供たちが仮面をつけて大人たちからお菓子を巻き上げる日です。


日頃の鬱憤を今日一日で晴らすのでしょう。



朝からレドリーがセシリアにくっついてきたのでセシリアは朝から上機嫌。そのまま神殿デートに誘う。






朝から神殿での祈りがあることを思い出し、神殿に入ると丁度始まるところだった。



居合わせたイラリオが神妙な表情で前方を見据えていた。



ヴェルンヘルは慣れた様子で祈りの儀式を進めている。




女を虜にする笑顔を振りまき、祈りの儀式は終わる。




イラリオ

「おはよう」



セシリア

「おはようございます。イラリオさんも見学にこられたんですか?」



イラリオ

「うん、そうだよ。たまには父さんの仕事ぶりをみてみようかと思って」



レドリー

「父さんは突っ立ってるだけだったけど」



セシリア

「お祈りは大切なお仕事です」




セシリア

「どこに行かれるんですか?」



ティアゴ

「教室だよ。ちょっと散歩でもしようかと思って」


教室に散歩って………




教室に行くと言っていたのにレドリーを連れてどこかへ向かう


教室じゃないのかよw



セシリア

(本当に仲良しだなぁ♥︎︎∗︎*゚)



子供たちの襲来です。


お菓子は用意したのでこの白いドレスを泥団子まみれにはさせません(*´∀`*)



これはティアゴの孫のディエゴです。

何度見てもややこしい名前です。



エナの子コンテスト。

このダイゾー氏は関わりはないのですが、のちに記憶に残る方となります(プレイヤー的に)



女の子のほうはセラフィーナちゃん。


次期マルチネス家の跡取りです。




゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――




レイラの息子であるクレメンス。会うたびに久しぶりな気がする。


あのレイラの息子で、性格がみんなのアイドル。あんなひねくれた人の息子でもそんな出来た性格の子供が出来るんだねぇ…



ティムの娘のコンチータちゃん。




虹の花を探しにダンジョンへ。


金欠になる原因がお守りに使うのが主にヴィスタの宝剣だからかなと思い虹の花へ切り替えようかなーと思ってます。割合を少し増やす程度だと思うけど。






セシリア

「ルイスくん………最近、釣り釣りって言ってるけどどうしたの?」


釣りの穴場を聞きにきたルイスにセシリアは心配そうに聞いた。



ルイス

「1人で生きていくためには釣りのスキルをあげておいた方がいいかなって。暇だし」



セシリア

「あの子、フリーみたいだよ。声かけてみたら?」


近くを歩いている女の子はまだ相手がいないようだった。しかし、ルイスにはその気が全くないようで。



ルイス

「どーせすぐ彼氏できるって。じゃあ、釣りに行ってくるから」


まるで釣りが彼女みたいな感じになって、興味を示すことなく行ってしまった。



セシリア

(無理強いするのはよくないよね…)




気を取り直して再びダンジョンへ行くと


珍しく2人の名前を見つけたので誘っていくことに。



年齢的にいつガノスに召されてもおかしくない2人。チャンスがあれば積極的に誘っていきたい。



今度は妹たちの名前を見つけたので一緒に。


可愛い〜💕




セシリア

(そういえばお父さんって星の日はなにをしてるんだろう……)



これで酒場の部屋にでもいたら……と思いながら国王の居場所を確認すると



「カルネの遺跡」


もしやと思って母の居場所を確認する。


カルネの遺跡だった。



セシリア

(お父さん……お母さんを追いかけたのかな)




゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――





秋といえば………



パチャの季節!


ということで、パチャの種を落とす魔物はこの季節しか出ないので、星の日であってもリンゴはダンジョンへ。


カルネの遺跡に入り、魔銃をホルスターから出す。


慣れたダンジョンで、リンゴにとっては散歩同然であるが、油断は禁物と気を引き締める。



前方を見据えて一歩踏み出した時、背後に人の気配を感じた。



リンゴ

(……誰かな?ティアゴ君?セシィーさん?)



どちらでもなかった。


煌びやかな装束に身を纏った国王であり夫であるヴェルンヘルだった。



振り返ってその姿を見たリンゴは固まり、ヴェルンヘルは気まずそうに俯いた。


リンゴもヴェルンヘルに弱いが、ヴェルンヘルもまたリンゴにとても弱かった。



リンゴがヴェルンヘルにビンタした日から2人は挨拶をする程度でまともに話をしていなかった。



気まずい沈黙が流れる。



ヴェルンヘル「……1人?」


なんとか振り絞って出した一言に、



リンゴ

「他に誰かいるように見える?」


リンゴは冷たく返した。


「機嫌とりとかこなくていいから。国民の皆さんに声かけに行ったら?」



ヴェルンヘル

「あの……あの日は何もなかったんだ。その誤解だけ解きたくて」



リンゴ

「あの日は?他の日はしてるんだ」


冷ややかな目をして訊ねる。



ヴェルンヘル

「そ、そういう意味じゃないっ…」


あの日のことの詳細は言えないが、リンゴの誤解だけは解きたいとこうして追いかけてきたが、



リンゴ

「もういいから。興味ないし」


ふいっと視線を流し、リンゴはダンジョンの奥へと歩きだした。




ヴェルンヘル

「待って!」


駆け出して、その細い腕を掴んだ。



「軽率な行動だった…嫌な思いをさせてしまってごめん…」



リンゴ「………」


リンゴはヴェルンヘルから視線を逸らせ、無言だった。



ヴェルンヘル

「………これから気をつけるから……」



リンゴ

「気をつける?人に見られないように連れ込むとかそーゆー事?」




ヴェルンヘル

「そうじゃない」



リンゴ

「………もういいって。ヴェルンヘルはこれからも変わらないし、変わらなくていい」


感情を抑えた声に、拒絶と失意が滲んでいた。


リンゴはリンゴで、ヴェルンヘルを責める権利は自分にはないと思っている。



ヴェルンヘル「……リンゴ……」


普段のヴェルンヘルから発せられることのない寂しげな声が漏れる。



リンゴ

「……ヴェルンヘルは、私じゃダメなんでしょう…」


いつも当たり障りのない会話をするだけのリンゴから本音が溢れる。




ヴェルンヘル「そんな訳がない!」


温厚なヴェルンヘルが珍しく大きな声をだした。



リンゴ

「…だったら…どうして……」


黒い真珠のような瞳が潤み、今にも涙がこぼれ落ちそうになる。



リンゴ

「………っ」


苦しげな表情を浮かべるとヴェルンヘルの手を振り払って、走ってダンジョンの奥に消えた行った。



ヴェルンヘルは後を追えなかった。


あんな表情をさせてしまっているのは自分なのだと思うとこれ以上は嫌な思いをさせるだけだと感じた。



ヴェルンヘルは、はぁ〜と大きなため息をついて壁に寄りかかりしばらく動けないでいた。



゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――


セシィー

「陛下!そこは追いかけて、抱きしめるのよ!」



ガブリエル

「陛下はリンゴさんに一押し足りないんだよ」



カルネの遺跡の外から中を伺っていた2人は好き勝手なことを言っていた。


*カルネの遺跡に探索にきたら、2人のやりとりを目撃してしまった2人。





゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――



両親がダンジョンで残念な結果になっている頃


セシリアはレドリーとニヴの丘にきていた。


セシリア

「いい風

今日もここはのどかだね……」






わふ虫が舞う中、この時間を2人は堪能していた。




レドリーと共に一度帰宅してからまた散歩していると


リディア

「私、赤ちゃん出来たみたい…」



セシリア「おめでとうー♪」


第二子を授かったそうです(*´∀`*)


親友の妊娠に喜んでいると、



リディア

「そういえば、陛下ってなんかあったのかな?」



セシリア「お父さんがどうかしたの?」



リディア

「いつも颯爽と歩いている陛下がどよどよしてたんだけど」



セシリア「ーーえ」




父の居場所を探して向かうと、確かにどんよりとしたを出した国王の姿があった。


近寄りがたいオーラを放っている。


「国王の務め」をなによりと重じている父が国民を寄せつけない雰囲気でいるのはセシリアの知る限りではなかった。


どんな時も笑顔を振りまくのがヴェルンヘルという人間だというのに。





セシリア

「ーーお父さん」


後ろから遠慮がちに声をかけると、ヴェルンヘルはゆっくりと振り返った。



ヴェルンヘル

「セシリア。おはよう」



セシリア「今、夜だよ」



ヴェルンヘル

「暗いから朝か夜か分からなくなった」


力なく笑った。



セシリア

「何かあったの?」



ヴェルンヘル

「いや、何もないよ」


いつものように微笑むと、「通常モード」に戻った。


「そろそろ帰りなさい。リリアが待ってるだろう?」



セシリア「うん……」



無理をしているような気がしてならないので、差し入れをする。



ヴェルンヘル

「ありがとう、美味しそうだね。あとでいただくよ」


そう言って帰る国王に、どよどよオーラが消えたせいか女性が近づいてきて仲良さそうに会話を始めた。


女性が馴れ馴れしくヴェルンヘルに触れてくるのでセシリアは直感でマズいと感じ、



セシリア

「お父さん。ダメだからね」

と、鋭い声を出した。



ヴェルンヘル

「ーーえ?!な、何が?」


セシリアの存在を失念していたのか、女性からパッと離れつつ慌てていた。



そこまで通常に戻らなくていいとセシリアは苦々しく思った。





あとがき


用事が重なりかなりマイペース更新となっています…



もしもリンゴがもっと、ヴェルンヘルに対してガミガミ言ったり、責めたてたりすればお互いに話をして何か違っていたかもしれません。


ヴェルンヘルがもっとリンゴに自分の気持ちを伝えていれば違う結果になっていたかもしれません。


互いに気持ちはあるのにすれ違い、溝は広がってゆきます。


これは2人にとって「自業自得」なのかもしれません。