11日の夜
メソメソしているリンゴを、ティアゴはエルネア城まで送り届けた
リンゴはバーニーの余命が僅かなことを本人からついに聞かされて、アルシアと共に酒場で泣いてしまった。
面倒なことにティアゴはその慰め役になっていたわけだが……
ティアゴ
(無理もないよな、エドモンドさん、シモーヌさん、バーニーさんが余命僅かだなんて…)
まだフラグが立っている人はいるが、ティアゴからそれを伝えることは出来ない。
ローデリック
「よう」
エルネア城の帰り、夜道でローデリックが立っていた。
ティアゴ
「なんだローデリックか。お疲れ、今帰り?」
ローデリック
「うん。酒場で泣いてる女2人の相手大変そうだった」
ティアゴ
「見てたなら、助けろよ…」
ローデリック
「あんなのどうしろって……」
ため息まじりに言われた言葉にティアゴは頷いた。
ティアゴ
「……確かにな…」
誰がきても、2人を慰めることなんてできやしない。アルシアは自分の父の余命が僅かなのだから。
ローデリック
「………もしお前が死んだら、リンゴはあんな騒ぎじゃないだろう」
ティアゴ
「………………その時は、慰めてやってよ」
リンゴとの年の差を考えれば、自分が先に逝く日が必ずやってくる…
ローデリック
「それは勘弁。俺の方が先に逝くことにする」
ティアゴ
「縁起でもないこと言うなよ」
こんな時期に、とティアゴが付け足すとローデリックは小さな声でごめんと呟いた。
ローデリック
「………今年はほんと、あそこは呪われてる」
ティアゴ
「………………同感だ」
ローデリックの言うあそことは何を指しているのか。
男2人はため息をついて、家路を急いだ。
12日
5歳の誕生日を迎えたセシリアは、家族にお祝いいをしてもらったあと幸運の塔にきていた。
ルイスウォッチングをしていると、ローデリックから差し入れが。
*豆知識 ルイスウォッチングとは?
ルイスが女の子に振られるのをただ黙って見ていることだよ(*´ω`*)ノ
セシリア
「たべるー!美味しそう♪」
ホットチョコレートでした。甘くて美味しそう。
ニーノ君はおめでとうって言ってくれた。
ルイスウォッチングが終わって(スクショはいつもと同じなのでカット笑)なんとなく地下墓地に訪れたセシリアは、亡くなったジェレマイアを想い手を合わせた。
レドリー
「殿下、誕生日おめでとう♪」
セシリア
「…ありがとう!わたしは今日でひとつお姉さんよ♪」
(レドリー君…わざわざお誕生日おめでとうっていいにきてくれたんだ…)
嬉しさでジーンとする。
レドリー
「うれしそうだね。何かいいことあった?」
セシリア
「えへへーみんなにお誕生日お祝いしてもらえて嬉しいのー♪」
ストレートにレドリーにお祝いしてもらえて嬉しい、とは恥ずかしくて言えないからみんなと表現しつつも嬉しいことはセシリアなりに伝えるとレドリーは嬉しそうに微笑んでくれた。
フランシスコは学校は楽しい?って。
リンゴ時代は滅多に話しかけてくれなかったフランシスコだが、子供には優しいのか声をかけてくれるような気がする。
神殿を出るとエドモンドが。
エドモンド
「殿下、学校は楽しい?」
セシリア
「いろんなこと勉強できて楽しい!」
残りの時間が少ないなか、こうして会いにきてくれるエドモンド…
ありがとう。
イラリオにも学校は楽しいかと聞かれた。
もしかしてセシリアは学校では問題児なのか、そんなに嫌そうな顔で通っているのか…
ロング君もお誕生日をお祝いしてくれましたー!
そうそう、癒し系なんだからそういう気遣い忘れちゃだめだよ。
(どこの目線でものを言ってるんだか)
グラディスちゃんも祝ってくれたー♪
ありがとう😊
酒場ミッションをやろうとしたら料理が足りなくて家に戻ろうとするところにシモーヌさん。
差し入れをくれた……
ありがとう………
そういえばルクレーシャも亡くなる少し前に差し入れくれたっけ…
そのあとアリスちゃんと牧場♪
チェロ
「いっしょに草の実とか探そうよ」
可愛い弟にせがまれて、セシリアはチェロと一緒に採取へ。
ティアゴ
「お誕生日おめでとう♪」
親子でお祝いしてくれました。(イラリオは違う会話だけどw)
セシリア
「導師様!ありがとうー!」
そして導師は、また乳白色の玉を捨てていかれた。
これ、一応貴重な遺物、、なんですよね?
導師………
くさくなってしまったのでお風呂に行って出てくると、そこにローデリックいた。
ローデリック
「これお裾分けなんだけどよかったらどうぞ」
セシリア
「うん、ありがとう!」
なにかと思って見てみるとウポでした…
確かゼリー系の食事を作る時にけっこー使うからありがたいか…
(ケチって使ってたから816個目のストックとなるが)
ここで、まだ蜂蜜の採取をしていないことに気付いて慌ててエルネア城へ。
奴らより先に採らなくては…!
今度はイマノルが、差し入れしてくれた。
母シモーヌさんと同じ場所で…親子だな。
せっせと採取していると、朝声かけてくれてレドリーが顔を出した。
レドリー「なにしてるの?」
セシリア「!えっと、何しようかなと思って」
採取をしている最中なのにレドリーがまた声をかけてくれた嬉しさでちゃんと答えられないセシリアだった。
木造橋のそばで釣りをしようとするとルークが声をかけてくれる。
セシリア
「暑いならその赤いの脱いじゃえば?」
ルーク
「そうはいかないんだよ、制服だし…」
セシリア
「じゃあ、袖を切っちゃえばいいよ。私が切ってあげる」
ルーク
「そんなことしたら魔銃導師に怒られるよ…」
レドリー
「こんにちは」
セシリア
「?!こんにちはー!」
三度目………??
こんなこと、滅多にないのに。
ローデリックも朝差し入れ、2回目お裾分けしてくるからレドリーだけ変なわけじゃないが…??
セシリア
「早くレドリー君と釣りしたいなぁ。なんで子供と大人は出来ないの?」
レドリー
「なんでだろうね…でも、チャレンジダンジョンなら一緒に行けるよ。また誘ってね」
セシリア
「うん!!」
目を輝かせて頷くセシリア。嬉しい気持ちを抑えきれません。
レドリーと話終えてルンルンでいるとアルシアに声をかけられた。
アルシア
「セシリア様、、ご機嫌ね?ずいぶん楽しそうにレドリーさんと話していたけど」
セシリア
「?!そ、そんなことないよ、ただふつーにお話していただけで…」
アルシア「へー。そうなの」
わたわたと答えるセシリアの様子に、アルシアは可愛いなぁと内心思った。
誕生日に好きな人になぜか三回も声をかけられたりしたら、セシリアが有頂天になるのも無理はありません。
アラルコスが挨拶してくれました。
セシリア
「んん?どーしたの?元気ないね?」
アラルコス
「そうかな?いつも通りだと思うけど…」
セシリア
「よしよし、セシリアが元気になるご飯あげますよー」
アラルコスに差し入れをしました。
可愛いいむいむパンです。
アラルコス
「あ、ありがとう…」
(これ、朝食とかでみんなの前とかでは食べにくいな…)
セシリア
「明日の朝ごはんに食べてね♥︎︎∗︎*゚」
アラルコス
「わ、分かった………明日いただくよ」
セシリアに明日の朝食えといわれるのは命令と同じと思っているアラルコスは、家族の前で顔に似合わない可愛らしい、いむいむパンを食すとこになる…
帰り道、父を回収するセシリア。
セシリア
「パパが悪いことできないよーに、早くお家に連れて帰まーす」
まだ多くの人が行き交う森の川辺で大きな声で言われたヴェルンヘルは恥ずかしくなった…
うちの国の勝手なランキングー*
現時点での腕相撲ランキングです(なぜw)
第5位くらいから適当に考えてみます。
5位
イマノル・ボイド
山岳兵団兵団長
4位
アラルコス・プラマー
山岳兵団兵団長
3位
ウォーレス・ボイド
山岳兵団顧問
第2位
バーニー・コルテス
山岳兵団顧問
第1位
バルナバ・マルチネス
山岳兵団顧問
腕相撲なら山岳兵団の圧勝でしょうか。
Xあたりが
「野蛮なだけが取り柄の山岳兵なのだから当然の結果でしょう」
って言ってそうだ。