任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
昨日は地下墓地に直行だったから、はじめてマドックさん、ヴェルンヘルと食べる朝食。
気分が落ちてるので大好物のパチャグラタン。
明日には、ここにセシリアがいる。
畑仕事をしているとヴェルンヘル。
ヴェルンヘルの笑顔は夏のお日様みたいにキラキラしている。
きっとまだ辛いだろうに、笑顔をみせて国民に話しかけている。
そんなヴェルンヘルの姿をみて、リンゴは自分は何ができるだろうと考えた。
..特になにもなさそうだ..
エドモンドとセシィーさんの娘ちゃん。
あぁ、くさくなっちゃって..
リンゴ
「今日は昼から評議会だね」
ティアゴ
「ヴェルンヘル陛下、大丈夫かぁ?横にいるのがリンゴっていうのがまた不安要素だ」
リンゴ「・・・」
リンゴが無言のまま視線をティアゴからそらせたので、その反応にティアゴは動揺した。
ティアゴ
「・・じょ、冗談だって!王妃が真横にいるなんてこれ以上ないくらい安心だと思うよ?!」
リンゴ「そんなに慌てなくても..」
いつものように言い言い返せない自分に、リンゴはいつもの調子がまだ出ないんだなぁと少し反省した。
(一番辛いのは自分じゃないのに)
そのままキノコ狩りへ。
アントネラ
「リンゴちゃん、ティアゴさんと仲良しなんだね!」
ティアゴ「そんなことないよ」
(リンゴの結婚式の日に臭くなってた子だな..)
リンゴ
「私とティアゴ君はパチャグラタン同盟の同士ナンデスヨ」
アントネラ「・・カッコイイ!!」
意味はきっとよく分かっていないだろうアントネラが目を輝かせた。
ティアゴ「そんな同盟、入った覚えはないぞ」
評議会。
評議会は滞りなく平穏に終了する。
評議会後、軽くダンジョンへ。
間に合った!!
お守りをバーニスちゃんに。
その仕草、可愛いよ、バーニスちゃん..
マキシムさんごめんね。親友を応援させてください..
エルネア杯 第6戦
ローゼル騎士隊マキシム・コートネイ
ドルム・ニヴ山岳兵団長 バーニス・ミラー
相性的にはマキシムさんが有利です..
先制はバーニス。
そのまま押し切って
バーニスちゃんの勝利!
リンゴ「今日の試合、おめでとう!」
バーニス
「日々の鍛錬のたまものかな。
勝てて良かったよ」
リンゴ
「次も勝てるよう応援するよ!がんばってね」
次のバーニスちゃんの相手はルーク。
相性的にはバーニスちゃん有利だが、果たしてだうなるか..
バーニス
「もちろん♪ありがとう」
勝利のお祝いに酒場でご飯です。
何回か誘ったけど、断られた。
そっか、取り巻きの女の子の方がいいのかな。
(女子と探索デートだった模様..たぶん)
酒でも飲んでやろうと酒場に行くと、リリーがいたのでリリーと飲むことに。
リンゴ
「エティ陛下のこと考えてたの?」
リリー
「・・うん。丁度、四年前だったね。私が倒れて、エティには散々迷惑かけて..バルナバと気まずくて心配させちゃったし」
リンゴ
「まさか、エルネア杯の最中に亡くなるなんて..誰が勝つか見たかっただろうなぁ」
リリー
「・・ヴェルンヘル陛下の様子はどう?」
リンゴ
「元気だと思うよ。さっきデートに誘ったけど断られた。どうやら、女の子と約束があったみたい」
リリー「・・・聞いてごめんね」
リンゴ「・・大丈夫..自分も同じことしてたし」
魔銃師会所属だとダンジョン優先だった。文句言える立場ではないことは承知している。
リリー「・・・ねえ、リンゴ...前に私に言ったこと覚えてる?」
リリーは声のトーンを落として言った。
酒場には今ウィアラさんしかいないが聞かれたくないことを話そうとしているのが分かった。
リンゴ「なに?」
リリー
「・・好きな人は、二人いちゃだめなの?ってやつ」
リンゴ「・・覚えてる」
リンゴは睫毛を伏せて答えた。
リリー
「その、、相手の人とは何もないの?」
辺りに人がいない事を確認しながら遠慮がちに聞いた。
リンゴ
「なにもないよ。相手の人も結婚してるんだよ。なにかあるわけがないよ」
リリー
「本当に..?見る限りしょっちゅう一緒にいるし、釣りしてるし、探索してるし、クッキー食べさせてもらってるし...」
212年 私はイムになりたい。でティアゴにクッキーを食べさせてもらっている。
リンゴ(ティアゴ君って断定してる..)
「そうだよ。でも、普通のことしてるだけだよ。クッキー食べさせてもらってたのは、ふざけてただけだよw」
リリー
「なら、いいけど...」
リンゴ
「お母さんは最近バルナバさんと一緒にいないね。お父さんとばっかりいる」
リリー
「そりゃ、夫婦だもん。バルナバとはたまにハーブとりにいくくらい..釣りは危ないからって波止場のほうには絶対行っちゃダメって。バルナバって、けっこーうるさいよ..」
リンゴ
「__お母さん、前にバルナバさんと釣りしてて海に落ちたから...鎧で海にしずむって本当に危なかったと思うよ?腕力があるバルナバさんじゃないと助けられなかったかも..」
リリー「そうだね...」
視線を逸らした。当時の事を思い出して少し気恥ずかしくなったらしい。
その視線の先に、酒場に居ついているイムがいた。イムは「ぴゅむー」といいながら暖炉の近くに横になりすやすやと眠りはじめた。
リンゴ「かわいい..」
リリー「イムは可愛いね」
リンゴ「イムかぁ...イムになりたかったな..」
カランとグラスに入った氷が音を立てた。
リリー
「リンゴが子供のときもイムになりたいって言ってたっけ」
リンゴ
「イムなら、こんなに苦しい思いをしなくてすむかなって...」
同じ家で眠れるし..
リリー「・・・」
多くは語らなくても、その一言にこめられた想いを察し、リリーは無言でお酒を飲んだ。
暫くして、
酒場に二人入ってきた。バルナバとティアゴだった。この二人が揃ってくるのは珍しい。
ティアゴ「・・・リンゴ、寝てるんですか?」
こちらを見るなりティアゴは苦笑していた。リンゴはテーブルに突っ伏していた。
リリー「あれ、いつの間に..」
ティアゴ
「俺はグリーンジュース買ったら帰ります」
バルナバ
「え?一緒に飲もうって今言ってたのに?」
リリー「ティアゴ」
リリーは立ち上がると、ティアゴのほうへ歩み寄った。ティアゴが一歩後ずさりした。
リリー
「あなた、最近私のことを避けてない?」
ティアゴ
「そんなことないですよ。リリーさんの気のせいだと思います」
リリー
「絶対避けてる。この前あなたに会いにいったら禁断の遺跡に逃げ込んだでしょ」
ティアゴ
「偶然ですよ、リリーさんに気づいてなかったし丁度ダンジョンに行く予定だったので..タイミングが悪かったんです」
リリー
「ふーーーん。てっきり、なにか後ろめたいなにかがあるからだと思った」
ティアゴ
「後ろめたいなにかってなんですか?リリー隊長に対してそんなものあるわけないじゃないですか」
バルナバ
「とりあえず、席について飲もうか?」
リンゴが突っ伏しているテーブルの席について、三人は飲みはじめた。
さっきの話題になるとマズイ方向に向かいそうだとバルナバは違う話題を振った。
バルナバ
「そういえば、みんなはギブル誰の買った?」
リリー
「私は騎士隊全員分、リンゴとティアゴ、バーニス、バーニー、メーベルちゃんのも少し」
ティアゴ
「リリーさんはけっこー買いましたね」
リリー「ティアゴは誰の買ったの?」
ティアゴ
「・・俺は、自分のとリリー隊長、ジェレマイアさん、ミラー隊長、バーニーさん..あとはリンゴですね」
バルナバ
「みんなけっこー買ってるね」
リリー「そういう兵団顧問さんは?」
バルナバ
「出場者全員分をMAX買った」
ティアゴ
「さっすが金持ちランキング1位...」
バルナバ「応援する気持ちなんだよ」
三人で飲みはじめてから少ししてリリーは立ち上がると
リリー
「私そろそろ帰るね。バルナバ、ティアゴとリンゴよろしく」
リリーにとって、ティアゴもリンゴと同じレベルなのだ。
バルナバ「りょーかい。今日はありがとう」
ティアゴ「お疲れ様でした」
リリー「あ、そうそう」
帰ろうとしていたリリーが振り返りティアゴに言った。
「ティアゴはクッキー持ってる?」
ティアゴ「クッキー???持ってますけど」
リリー
「リンゴが起きたら、食べさせてあげて。リンゴ、イムになりたいって言いながら寝ちゃったから、餌あげておいて」
リリーはクスクス笑いながら酒場を去っていった。
ティアゴ(リンゴ置いていくんだ..)
リリーが帰ってから、ティアゴとバルナバは酒を飲みはじめた。二人が飲むのは久しぶりだった。
ティアゴ
「・・聞きたいことがあるんですが」
バルナバ「なにかな?」
ティアゴ
「リンゴの結婚式の前日..俺とリンゴが闘技場で練習試合してるところ、見てましたか?」
バルナバ
「__見てたよ。ティアゴ君、怪我させちゃうからってリンゴちゃんを攻めきれなかったやつだよね」
ティアゴ「__そうです」
バルナバ
「二人がそのあと禁断の遺跡から出てこなかったことも知ってる」
ティアゴ「はあ、やっぱり..」
なにもかもお見通しかとティアゴはため息をついた。
バルナバ
「二人が禁断の遺跡にこもっていた時間と、その後増えたダンジョンポイントから見ても二人は禁断の遺跡の途中から動いていない。なにをしてたか...まあ、追求はしないけど」
ティアゴ
「話をしていただけですよ..」
バルナバ
「あのあとリリーちゃんが禁断の遺跡に入ろうとしてきてそれを酒場までXさんと連れて行ったんだけど、その必要はなかったかな?」
ティアゴ
「・・・助かりました」
バルナバ
「・・セシリア様って、ティアゴ君の子供じゃないよね?」
ティアゴ
「それは断じてありません。その頃リンゴにそんなことはしてませんよ」
バルナバ
「その頃..それ以降かその前はそんなことしていたってことかな?」
ティアゴ「!」
自分の失言にティアゴは僅かに動揺した。
ゴン!
鈍い音がしたほうを振り返ると、寝ていたリンゴがテーブルの上で跳ねて頭をテーブルにぶつけ、衝撃に驚き、椅子から落ちた。
リンゴの帽子が床に転がった。
ティアゴ
「だ、大丈夫..?」
リンゴ
「うーん、あれ?ティアゴ君とバルナバさん?」
リンゴは眠そうな顔で二人を交互に見た。ティアゴは苦笑しながら、立ち上がるり、リンゴを椅子に座らせ、帽子を拾って空いてる椅子の上に置いた。
ティアゴ
「リリーさんは帰ったよ」
ティアゴは椅子に腰掛けながら言った。
リンゴ「そっかぁ..」
二人のやりとりを見ながら酒を飲んでいたバルナバは僅かに笑った。
ティアゴ「・・・どうかしました?」
バルナバ
「・・随分時がだったんだなって、思っただけだよ。四年前のエルネア杯の時は混乱が続いていたし、リンゴちゃんは成人したばかりだし、ティアゴ君は導師で..すごい喧嘩腰にくるし。なにか企んでるし。色々あったなぁって」
ティアゴ「なにも企んでませんでしたよ..」
(あの頃のバルナバさんもなに考えてるか分からなくて怖かったけど)
バルナバ
「Xさんがリリーちゃんに勝ってほしいって言ってきたあと、ティアゴ君、俺たちに協力してくれたよねー..あの頃ティアゴ君、一体どれだけ裏で暗躍していた?」
ティアゴ
「暗躍なんて..バルナバさんたちに協力ってリリーさんたちの試合を録画すること、リリーさんと練習試合をすることくらいですよ」
酒場に静かに入ってきた人の視線にリンゴは気づいた。
見覚えのある顔だった。
リンゴ
「ちょっと風に当たってくる」
ティアゴ「気分でも悪いの?」
リンゴ「ちょっとだけ。すぐ戻るね」
リンゴは二人を残して酒場を出て、神殿通りに入った。
さっき視線を向けてきた男が追いかけてきた。
男は無言で手紙を差し出してきた。以前、レッドからの手紙を届けてくれた人と同じだった。
リンゴ「お久しぶりです。そちらの国は大丈夫ですか?」
男
「・・こちらの国では、魔物討伐の大規模作戦が行われました。北の国の大国が大規模な討伐作戦をしたため、逃げてきた魔物が我が国を襲ってきました。そのため、今度はこちらの地方に魔物が流れこんでいます」
リンゴ
「初耳です..ではそちらは無事なんですね。良かったです。レッドにありがとうと伝えて下さい」
男は頷くと、夜の闇の中に消えていった。
踵を返して酒場に戻ろうとすると誰かにぶつかった。
目の前に赤い服と黒いベストがみえた。
リンゴ「ティアゴ君」
リンゴは少し驚いて、一方後ろに下がった。
ティアゴ
「今のやつ、情報くれる旅人?大丈夫だったの?」
リンゴ「そうだよ。なんでここにいるの?」
ティアゴ
「リンゴのあとをあいつが尾けるようにして酒場を出て行ったから気になって..」
リンゴ
「そっか。ありがとう。続きは酒場で話すよ」
リンゴとティアゴは酒場に戻り、リンゴはバルナバとティアゴに男から聞いた 話をした。
手紙の内容はほとんど同じことだった。レッドからの情報だということは伏せた。
バルナバ
「討伐作戦をして魔物が逃げるとよその国に向かうのか..仕方ないけど..」
ティアゴ
「個体数が減ったという情報でしたが、エルネア杯が終わるまでもつかな..」
リンゴ
「みんなパッチャだったらいいのに..」
パッチャ=パチャグラタンの材料を落とす魔物
ティアゴ
「・・リンゴの発想には感嘆するよ」
リンゴ「えへへ、そうでしょう♪」
ティアゴ「・・・」
(褒めてないんですけど)
リンゴ
「バルナバさん、このことうちのお母さんとお父さんに伝えてもらえませんか?私外門の見張り台から外の様子を見てきます」
バルナバ
「それはいいけど..お酒飲んだ状態で見張り台上がるの危ないよ。明日にするか他の人に頼もうよ」
リンゴ
「大丈夫ですよ、じゃあ、お願いしますね」
ティアゴ
「危なかっしいから俺もいくよ..」
リンゴとティアゴは見張り台まできてリンゴは梯子に手をかけたが、
リンゴ「ティアゴ君先に上がって」
ティアゴ
「なんで?リンゴが落っこちそうになったら俺が上にいたらどうにもできないよ」
リンゴ「・・じゃあ、上見ないでよ?」
ティアゴ「・・リンゴ、それ見せパンでしょ?」
リンゴはげしっとティアゴの足を蹴飛ばし、素早く梯子を登っていった。
見張り台の上からはエルネア国内と国外の荒野が見渡せた。
ティアゴ
「暗くてよくわからない..」
リンゴ「だね..」
ティアゴ「まあ、いいや」
がさがさと鞄からクッキーを取り出すと、リンゴの口に近づけた。
リンゴは目をぱちくりさせると、口を開ける。クッキーが口に放り込まれて甘さが口いっぱいに広がった。
リンゴ「・・なんでクッキー?」
ティアゴ
「さっきリリーさんに言われた。餌あげておいてって」
リンゴ「・・もう、お母さんったら」
そう言いながら、リンゴは嬉しい気持ちを隠せないでいた。
リリー
『リンゴ、イムになりたいって言いながら寝ちゃったから』
ティアゴ「・・・」
リリーの言っていた言葉が脳裏をよぎり、ティアゴは無言になった。
リンゴ
「ねえ、ティアゴ君」
ティアゴのクッキーを勝手に食べながらリンゴが言った。
ティアゴ「ん?」
リンゴ
「魔物の個体数減少の報告って、爆弾魔騒ぎのあとじゃない?」
ティアゴ
「そういえば、そうだったかな?」
リンゴ
「魔物の種類によっては音で逃げていくんじゃないかなぁ?」
レッドと戦う時、花火が打ち上がり、周りに魔物の姿は見当たらなかった。
ティアゴ
「その可能性はあるかもしれない」
リンゴ
「私、爆弾魔になる!」
ティアゴ
「・・誤解をうむから、別の言い方にしようか」
帰りにルークを見かけたので声をかけてみます。
イラリオ君。
セシィーさん。
セシィー
「リンゴちゃん、元気?」
リンゴ「元気ですよ!」
セシィーの声にリンゴは目を輝かせた。大好きなセシィーに嫌われたかと内心ビクビクしていた。
セシィー
「聞いて聞いて♪さっき、アルフォンソ君がイムの大群に追いかけられていたの!かわいかったー」
リンゴ
「アルフォンソ君はイムになにかしたのかな?」
可愛いのはアルフォンソ君?イム?
帰宅してマドックさんに挨拶。
マドックさんはとても優しいので大好きです。
仲良し申請を承諾してもらえました!
マドックさんの依頼をこなします。
大切な家族です。
マドックさん、長生きしてくださいね。
ヴェルンヘルの依頼もこなします。
セシリアにミルクをあげて、だっこ。
この天使の赤ちゃんセシリアは今日で見納めです。
セシリア、元気に育ってくれてありがとう。
おやすみ。